世界の名ボクサー:ゲリー・コーツィー①「豪腕の南アフリカ・ヘビー級」

WBA世界ヘビー級王者。ライバルとの対戦&初の世界挑戦。カリー・ノエツ戦、マイク・シュッテ戦、レオン・スピンクス戦、ジョン・テート戦を紹介します。

ゲリー・コーツィー(南アフリカ)
身長189cm:オーソドックス(右構え)

①ゲリー・コーツィー 10R 判定 カリー・ノエツ
(ヘビー級戦、1976年)
(ダウンシーン)
3R:左フックでノエツがダウン
(感想:南アフリカの白人コーツィー。(別にハゲてはいないが)本名「ゲーハーズ・クリスチャン・コーツィー」。ニックネームは「The Boksburg Bomber」(ボックスバーグの爆撃機。ボックスバーグはコーツィーの出身地)。南アフリカは軽量級では黒人選手が強いが、重量級では白人が目立つ。デビュー以来、南アフリカ王座を獲得、防衛するなどこれまで全勝。プロ14戦目の相手はアマ時代のライバル。ノエツはプロデビュー以来、連勝だったが、直前の試合ではローブローで反則負け。アマチュア時代、コーツィーはノエツに三度敗れたことがあるとのこと。プロではどうか? ヨハネスブルグでの一戦。この頃の流行りなのか、ヒゲ&モミアゲのコーツィー。ノエツはヒゲを生やしている。コーツィーはアップライトな姿勢で足を使いながらジャブを出すタイプ。ノエツはファイターで、やや前傾姿勢でガードしながらしっかりしたジャブ、右ストレート、左フックで前進。軽快な動きを見せるコーツィーだが、パワーはノエツか。3R、コーツィーが踏み込んで打った左フックがヒットしてノエツがダウン。その後はコーツィーが右を当てようとする。ノエツはプレッシャーを強めるが、かわされてしまう。8R、ノエツの右ストレートがヒット。10R終了。判定はPTS。力強いパンチを打っていたノエツだが、コーツィーがジャブで先手を取り、手数で勝利。作戦勝ちといったところ。その後のノエツ。南アフリカ王座を獲得したり、デュアン・ボビックを破ったりといった実績。しかし、ジョン・テートにTKO負け。その後は勝ったり負けたり。世界王座には手が届かなかったが、世界王者に負けないぐらいパンチ力があった。)

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