世界の名ボクサー:ジョン・テート「アマチュア・エリート出身のヘビー級」

WBA世界ヘビー級王者。デビュー戦のジェリー・トンプキンス戦、デュアン・ボビック戦、WBA世界ヘビー級王座決定戦のゲリー・コーツィー戦ほかを紹介します。

ジョン・テート(アメリカ)
身長193cm:オーソドックス(右構え)

①ジョン・テート 6R TKO ジェリー・トンプキンス
(ヘビー級、1977年)
(感想:アーカンソー州出身のテート。1955年1月29日生まれ。ニックネームは「Big John」。身体が大きいことからそう呼ばれるようになったのであろうが、大きいのは身体だけではなく、実績も。アマチュア時代、1976年のモントリオール・オリンピックでヘビー級で銅メダル(テオフィロ・ステベンソンに敗れてしまった)。後にWBA王者になるマイケル・ドークス、グレグ・ペイジにも勝利。そしてプロ入りし、中堅どころトンプキンスとデビュー戦。トンプキンスはニュージャージーの選手。デビューから連勝だったが、このところは勝ったり負けたり。ミズーリ州セントルイスでの一戦。テートがジャブを使う丁寧なボクシング。そんなにキレはないが、当てるのが巧い印象。連打が効いたトンプキンス。5R終了で棄権。テートは基本的には静かな試合をするが、本気を出したら強い。デビュー戦ですでに後の試合で見られるような戦いぶりだった。トンプキンスはその後、二線級を相手に負け続けた。)

ここから先は

1,853字
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?