世界の名ボクサー:グレグ・ペイジ③「モハメド・アリ二世」

WBA世界ヘビー級王者。初の世界挑戦&二度目の挑戦。ティム・ウィザスプーン戦、ゲリー・コーツィー戦、トニー・タッブス戦、ジェームス・ダグラス戦ほかを紹介します。

グレグ・ペイジ(アメリカ)
身長188cm:オーソドックス(右構え)

①グレグ・ペイジ 2R TKO リック・ケラー
(ヘビー級戦、1983年)
(ダウンシーン)
1R:右カウンターでケラーがダウン
2R:左フックでケラーがダウン
(感想:レナルド・スナイプスとの「WBC世界ヘビー級王座挑戦者決定戦」に勝利したペイジ(24歳。22勝(17KO)1敗)。その後、試合間隔が長くなってしまったためか、「調整試合」としてケラーと対戦。ケラー(26歳)は「キングコング」と呼ばれる白人。アイオワ州の選手でこれまで16勝(10KO)4敗。ローカルな選手で、このところ二連敗中。マイアミでの一戦。トレバー・バービック(ペイジに初黒星を付けた男)がゴング前、両選手を激励。試合の方は実力差。足と肩でリズムを取るペイジ。ジャブ、ワンツー。ケラーは動きの機敏さに欠け、ディフェンスに隙が。右カウンターでケラーがダウン。2Rには左フックでダウン。立ったが出血もあり、ケラーは戦意喪失、レフェリーストップ。ペイジが楽勝。戦っても意味のない相手ではあったが、ブランクを作ったり、負かされるかもしれないような危険な選手と戦うよりはマシか。勝ったペイジの次の試合は念願の世界初挑戦。一方、どのへんが「キングコング」なのかよくわからなかったケラーはその後、多くの試合。レオン・スピンクス、フランチェスコ・ダミアニ、ホセ・リバルタ、ランドール・コッブといった相手に負けに負けてキャリアを終えた。)

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