世界の名ボクサー:ティム・ウィザスプーン⑥「恐怖の強打」

WBA・WBC世界ヘビー級王者。名のある相手と勝負。アルフレド・コール戦、 ホルヘ・ルイス・ゴンザレス戦、レイ・マーサー戦、ラリー・ドナルド戦ほかを紹介します。

ティム・ウィザスプーン(アメリカ)
身長192cm:オーソドックス(右構え)

①ティム・ウィザスプーン 2R TKO ティム・ピュラー
(ヘビー級戦、1995年)
(ダウンシーン)
2R:右フックでピュラーがダウン
(感想:37歳になったウィザスプーン。これまで42勝(28KO)4敗でWBA10位。ピュラー戦はプロ47戦目。ピュラー(26歳)はイスラエル出身の大型選手(身長198cm)。アメリカを主戦場としており、13勝(7KO)3敗。直前の試合では後のIBF・WBO王者クリス・バードにTKO負け。ミシシッピ州ベイ・セント・ルイスでの一戦。なかなかゴツい身体をしているピュラー。まずは足を使って相手と距離を取り、ジャブ。右ストレートからの左ジャブといったテクニックも披露。ウィザスプーンはジャブで前進し、クロス気味の右を狙う。そして右ストレートからの左ボディといったパワフルなコンビネーション。2R、右フックで大きくグラついたピュラー。右フックでダウン。立ったが、レフェリーストップ。ウィザスプーンが37歳とは思えないようなパワーで勝利。動きも悪くはなかった。ピュラーはファイタータイプかと思ったが、テクニックで勝負するタイプ。ゴツい身体を生かせていないような戦いぶりだった。ピュラーは再起戦でルー・サバリースに敗北。その後、中堅選手には勝てたが、タイトルを獲得することなくキャリアを終えた。)

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