世界の名ボクサー:マイケル・ドークス⑤ラスト「ショート連打のヘビー級」

WBA世界ヘビー級王者。世界王座返り咲きを目指す。ダニー・サットン戦、ジェシー・ファガーソン戦、ホセ・リバルタ戦、リディック・ボウ戦を紹介します。

マイケル・ドークス(アメリカ)
身長190cm:オーソドックス(右構え)

①マイケル・ドークス 3R KO ダニー・サットン
(ヘビー級戦、1992年)
(ダウンシーン)
3R:左ボディでサットンがダウン
(感想:1990年4月4日にドノバン・ラドックに豪快にKOされたドークス。これで引退かと思われたが、カムバック(1991年11月29日)。以降、連勝中(46勝(31KO)3敗2分)。サットンはサウスカロライナの選手。勝ったり負けたり連敗したり(28勝(18KO)17敗)。勝てなかったが、アーニー・シェイバース、トニー・タッカー、ジョン・テート、ジョー・バグナー、タイレル・ビッグス、フランチェスコ・ダミアニ、ピンクロン・トーマス、ヘンリー・ティルマンといった(当時の)実力派と対戦してきた。ニューヨークでの一戦。サウスポーのサットン。右ジャブ、左ストレート、接近して左ボディ打ち。ドークスはいつものようにジャブから。しかしながら、共にスピードに欠ける。右ジャブを食ってしまうドークスだが、定評のある右ボディ打ち、左フックといったパンチは健在。3R、右ストレートを打たれて後退したサットンが左ボディでダウン。立てず、KO。ドークスが二線級の相手に勝利。スピードがあった頃ならもっと楽に勝てただろうが、相手がサウスポーということもあって少し手こずった。個人的にはこのあたりでドークスは引退しておけばよかったという気がする。サットンは再起戦でピンクロン・トーマスと再戦して、判定負け。それが最後の試合となった。)

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