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記事4:ワナビー器用貧乏の話

器用貧乏に、なりたいよ〜
(マヂカルラブリーの漫才冒頭のテンションで)

器用貧乏って、良い意味では使われない。でも目指したい。昔から薄々気づいてはいたのだけれど、社会に出てから気づいた。スペシャリストではなくジェネラリストになりたいのだと。もっと早く気づいていればよかった。10年前ぐらいの就職活動のときに気づいていればよかった。

でも器用貧乏とジェネラリストも違うんですよね。前者には褒めの要素が入っていない。それでも器用貧乏って魅力的に思う。報われない感じが何とも良いニュアンスだ。

そもそも器用であるだけで、それはもう充分に他の人より優れているじゃないか。色々と器用にこなすけど、突出したものがない。それの何が悪いというんだろうか。ひとつも器用にできない人だって、世の中にはたくさんいる。

小さい頃から、自分は割と色々器用にこなしてきた方だと思っている。自己評価の低い僕がこう思えるのは、周囲の評価のおかげだ。これは大変にありがたいことでもある。
こうして文章を書くことにおいても、60点ぐらいはとれるし少なくとも赤点はとらない。でも、別に評価してもらったどれも今の仕事には結びついていないと思う。

赤点といえば、高校2年生のときに数学がひどく苦手で、赤点をとったことがある。同時期に物理でも赤点をとっていたが、それはまた別のお話。
数学に関しては、100点満点のテストで1桁の点数をとったことがある。別に不真面目な生徒ではなかったと思うし、ちゃんと学校に行って授業も受けていた。

そのテスト返却の数日後に追試があった。放課後、ひとつの教室に追試の対象者が集められ、みんなで追試を受ける。言うなれば同志の集まりだ。
その追試でも僕は芳しくない成績を残し、追々試へと突入したのだ。これがどのくらいマズいことかというと、「ついし」は変換すると出てくるが、「ついついし」は出てこないぐらいだ。

追試のまた数日後に追々試があると言われたのだが、その内容は追試と同じものだという。後にも先にも、数学が暗記科目だったのはあのテストだけだ。

迎えた追々試の日、放課後に指定された教室。ドアを開けると、数学の先生だけが一人教室にいた。
「他の人たちはまだなんですか?」と尋ねるとテスト用紙が渡され、追々試が始まった。

同志の存在を求めていたが、追々試を受けたのは学年で僕一人だけだったのだ。
学年トップを獲ったぞ!
ニヤニヤしながらテスト用紙を見ていたのを覚えている。

そんな頭で何が器用貧乏だ!ちゃんちゃらおかしいわ!
お前はただの理系科目貧乏だ!
せいぜい就職できたことに感謝して、働け!

はい。
今日はDJ HAZIME『AIN'T NO STOPPIN' THE DJ』です。

NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDが全員揃ってるけどなんだか消化不良な曲があったり、RHYMESTERがいきなりシリアスなトピックを持ち込んだりと、DJの作ったアルバムっぽいな〜というカラフルさ。
中でも当時イケイケのDABO &SUIKENと地下深くから声を発しているK-BOMBが揃った、「Return of the Channel 5」の怪しさは最高。

明らかにK-BOMBだけ映ってる時間が短いところとか、最高じゃないっすか。
この3人のラッパーが同じグループでやっていたとは思えないな。

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