サラリーマンってこんな感じ

この投稿はきっと一部の人からは嘲笑されるようなものでしょうし、一部の人からは誤解を受けるようなものになると思います。

サラリーマンってどういう仕事なの?ということを書きたいと思っています。X(旧Twitter)とか見てると、なんか仕事できるテイの人ばっかりで窮屈なものですから。

僕は店を営む家に生まれ、母も専業主婦だったので、家族に「サラリーマン」はいませんでした。だから、自分が就職活動する段になっても、サラリーマンってこういう風に暮らしているんだというイメージは全く持てずにいました。

だから、学生なりに思っていたのは、「もし社会人になったら、なにがしかの問題をチームで協働しながら論理的に考え、経営目線でシビアに経営層が意思決定をするのだろう」と思っていました。

でもそんなことはありませんでした。

・要は誰が言っているかどうか
・勢い大事
・人と人のつながりで仕事は発生する
・めちゃくちゃサボる人もいる
・仕事のメールに返事してこない取引先もいる
・日程と会議室調整してるだけの人もいる
・すごく臭い人もいる  etc

つまり、ちゃんとしてないんです。全然。

「えっ!?あんなに人生をまるごと否定してきたような就職活動を経てきたのに、その会社に在籍している人たちはさぞすごい仕事してるんじゃないの?」

いやいやほんとに、まったくそんなことない。
上から言われたことをヒーヒー言ってるふりをしながらこなして評価される人もいるし、社業の発展なんかまったく興味のない人もいます。「よくわからないけど、**さんがそういってたから」みたいなので決まることもよくあります。
他にも、しょうもない営業コンサルが経営層に取り入って高い契約を結んでいたり、質の低下してきた制作会社を、替えるのが面倒というだけで特命にしていたり。地域で有力な企業から受注するために地元の祭りに参加したり。

もちろん全部が全部じゃないですけど、テキトーなんです、テキトー。意志決定がテキトー。

だから、社会人になったからといって、気負ってすごいことをしないといけない/できるんだ と過度に思わない方がいいです。

もちろん、戦略コンサルだの外資系金融企業に勤めてる人はもっとロジカルで全方位的に素晴らしい仕事をしているんでしょうが、そんな人はものすごく稀です。
僕は中小企業にもプライム上場企業にも勤めてきましたし、取引先には日本を代表するナショナルクライアントみたいな会社の人もいました。でも、総じて、みんな、「普通」。想定の範囲内で仕事の出来不出来があるくらいです。常軌を逸した優秀さ、ダメさ、なんて感じたことはほとんどありません。

それでも、サラリーマンが良い

そんなテキトーな世界で働くサラリーマンでいることの意義はあると僕は思っています。
サラリーマンは、会社という法人の一部です。一流の芸能人とかスポーツ選手より稼ぐことはほぼ不可能です。
でも、その法人でないとできないことって、あるんです。
すごく簡単なたとえですが、どんなに個人能力が高くたって、航空会社の代わりはできないでしょう?美味しい食品を大量生産することはできないでしょう?

このデジタルな世界は、個人で稼ぐことを励行しているし、個人間決済が容易になっているので、Youtuberなどのインフルエンサーに金が集まりやすく、憧れられているでしょう。

それでも、会社法人という個人の集合体だからこそ作れるものがある、品質を維持できるものがある。集合体としての資本があるから、大きな企画を立てられるんです。

確かに個人の収入でいえば、多くのサラリーマンは胸を張れるものではないかもしれません。でも、どんなことを仕事にするか?でいえば、会社という集合体に入ることによって、自分がより社会に影響を与えられる、役に立てる人材になれるんです。

そしてそこには、必ず仲間がいます。同じ話題を共有して、楽しく会話できる相手がいるんです。

そこに面白みを感じて、僕はサラリーマンをしています。


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