印象に残ったゲーム音楽たち⑤
新たな一歩を踏み出せそうな3曲をピックアップ。もうすぐ4月ですね。
迷宮Ⅰ 碧照ノ樹海/世界樹の迷宮Ⅳ、Ⅹ
実家のような安心感
初めて触れた世界樹の迷宮が4なので、自分を樹海に誘い込んだ曲。(こう書くと遭難したみたいだな…)
これを聞くだけで、
キャラクター想像力(創造力?)も拙い中で登録した新米冒険者たちだったり、
ある日森の中で出会ったくまさんに怯えながら、逃げ込んだ隠し通路の先の宝箱とクラントロだったりが思い浮かびます。
4は何度も周回していたので*、この曲も新しい周回を始めてすぐ聴くことになるわけですが、
世界を救う大冒険に出て、偉大な竜を倒し、レベルカンスト冒険者を何人も揃え・・・という末の周回プレイ開始時にこの曲を持ってこられる落差よ。ため息がでるわ。
また、碧照ノ樹海は、過去作の迷宮が登場する世界樹の迷宮Xでも最序盤の迷宮として登場するので、出だしのピアノの音色を聞くだけで、ああ、木漏れ日に包まれたここにまた帰ってきたんだな。と感慨深いものがありました。
周回プレイやシリーズを越えて個人的に拠り所になる曲だと感じています。
*4まではセーブデータは1つしか作れなかったので、新しい冒険を始めたかったら周回するか、ソフトもう一本買うか、データ消すか、何かテクニカルなことをするとかしなければならなかった。
余談
で、この世界樹の迷宮シリーズ、5年ほど新作の音沙汰なかったのが去年いきなり1〜3のリマスター版出たんですよね。しかもそれにとどまらず1〜5+Xまでの412種類のキャラ立ち絵のアクスタまで販売し出したんですよね。
この調子でいつか4のリマスターが出たときもこの曲聴いてため息が出るんだろうな・・・
(出ますよね?アトラスさん!?)
碧空に抱かれた街
この曲聴きながら、そういえば街の曲どんなんだったっけとか思って聞き直したんですよね。
実家。
街の曲って実はあまりじっくり聞くこと少ないかなとか思ってたんですけど、体にはしっかりと刻み込まれていて、聴いた瞬間、碧空に向けて窓を開けたような気持ちの良さとノスタルジーに包まれました。
サンキュータルシス
フォーエバータルシス
住みたい街11年連続第1位モンドセレクション受賞(筆者調べ)
・・・何の話ししてましたっけ?
そう、筆者を沼ならぬ樹海にひきずりこんだ曲の話でしたね。
夢と希望の平原/デルタルーン
Can't shake this premonition
アンダーテール公式より突如として謎のアナウンスがされた2018年10月30日。そしてリリース当日、家族が寝静まった中、公式の更新を待ち、いざリリース、当日はゲームがリリースされるということすらわからない中での出来事だったので期待に胸を膨らませながらデルタルーンの世界に飛び込んでいったのを覚えている。
アンダーテールの記憶を頭に留めながら新しいゲームを始めていき、この曲が流れると同時に曲名がスライドインしてくる。
「Hopes and Dreams」
ステップを踏むような軽快で印象的なリズムとともに、何か意味ありげな地名だな…という先入観を与え、この先繰り返し使われるDon't Forgetのメロディを頭に焼き付けるのに効果的な役割を果たしていると思う。
希望溢れる新しいフィールドでの冒険というワクワク感と、プロローグや前作からどうしても醸し出されずにはいられない侘び寂びを同時に楽しめるような曲だと感じています。
見知ったキャラクターも含めて、コミカルで楽しそうに暮らしている中で、この作品の世界がなぜだかものすごくもろく儚いものに感じられて、このあとどうなるんだろうというよりどうなってしまうんだろうという心配めいた情緒に駆られました。
次の日は学園祭の用事があったのだけれど、キャンパスという一種の世界の中を歩きながらも、頭の中のどこかでは常にこの曲に合わせて新世界を歩む一行の感覚が残っていた。
insaneintherainmusic 氏の中でも好きなアレンジ。後半で同じメロディ使っているDon’t Forget を入れてくるところトリハダもんですよ。
Hit the Road/Road 96
ゲームの中でわざわざ選んで曲をかけるとしたら
ディ◯ニーランドのパレードみたいな、体が勝手に動き出して通りを踊り歩くようなノリの良さ。
どう見てもト◯ンプVSク◯ントンなキャラクターが登場する、数年前のアメリカ(あれ?今もか?)をオマージュした腐敗しつつある国から、少年少女たちが旅をして、徒歩、タクシー、車を盗むなどいろいろな手段で国境越えを試みるゲーム。
その旅の途中でさまざまな音楽カセットを入手でき、そのうちの一曲。入手した曲は劇中のカーオーディオなどで任意でかけることができる。(この機能自体はゲームの進行に何ら関係ないのもポイント)
ルート66のようなただただつづく一本の道路、あるいは昔きいたカントリーサイドを思わせる静か目な入りの曲が多い中で、クラブミュージックのごとく勝手に体が踊り出す、珍しく最初から明るいノリノリな曲。筆者はカセットかけられるところがあったら大体これかけてた。
プレイヤーとなる若者たちは国外脱出を試みるなかでさまざまな困難や、情勢の大きな力に遭遇し、場合によっては国境を拝むこともなく当局に取り押さえられたり、最悪死んでしまうことすらある。
そんな中で、周りの景色をシャットアウトして自分のコントロール下に置ける空間を作れるものとして、移動中の曲を自分の意思で選べるというシステムには意味があったと思っています。
大人たちがやいのやいのという中で、若者のささやかな抵抗として踊り狂うことのできるこの曲を好んでかけていました。
大きな力の渦中において自分のコントロールできるささやかな空間を作るというのはOuter Wildsにも通じるものがあったと感じています。これとか↓
曲名「Hit the Road 」は直訳で道に当たる、転じて、出かけよう!というような意味合いだそうです。
筆者的にはお出かけの一曲目にこれをかけて日の光を浴びながら家を出ると気分がいいです。
・・・
Road 96: Mile 0 が出ているなんてこれ書いてる時に知ったぞ(小声)
前回
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