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精神世界の鉄人

今月、精神世界の鉄人というブログを書いていたトーマさんが虹の橋を渡っていった。あまりにも突然のことで驚いたし、衝撃的だった。トーマさんはスピリチュアルの世界ではとても有名な方で、定期的に小規模のセミナーを開催しておられて、私も一度そこに参加したことがある。スピリチュアルの世界の住人には珍しいタイプで、しっかりと人間の昏いところからも目をそらさない人だった。ニュートラルな視点から光と影を見ている人だったと思う。

私が初めてトーマさんのことを知ったキッカケは、残念ながらもうあまり覚えていない。多分、バシャールのことを調べていた時に知ったのだと思う。バシャールとはエササニ星にいる宇宙人のことで、彼とチャネリングで交信出来るダリル・アンカと言う人がいて、ダリルがチャネリングで受け取ったメッセージをよく調べていたのだ。

いきなり宇宙人というとかなり怪しく感じるね笑。ただバシャールの発信するメッセージはシンプルなもので『ワクワクすることをしてください』これだけだ。

バシャールはワクワクには必要なツールが全て詰まっていて、ワクワクすることをしていると必要なこと、今はない能力、環境、人の縁、あらゆる全てが集まってくると言うメッセージをいつも発信していた。そして、バシャールは私のことは信じなくていいし、メッセージも信じなくても良い。もしこのアイデアにピンと来たら、自分の人生を通して試してほしいと話していた。信じなくても良いが、宇宙は常にこのように働いていると。

若い頃の私はこのメッセージに強烈に惹かれ、よし自分もワクワクした人生を送るぞ!と燃えていた笑 そんな時に精神世界の鉄人のトーマさんのブログと出会い、あまりの面白さにずっと読みふけっていたことを今も覚えている。トーマさんも好きで私も好きなバシャールの話の中にこういう話がある。

丘の上にある素敵な家に住むことに憧れている人の話だ。しかし、その人はお金がなく、憧れの家に住むことが出来る状態ではありませんでした。そのことで悩んでいると、ある日、その人は友人から食事に誘われました。しかし、その人は「家のことで悩んでいてそれどころじゃないんだ」と断りました。すると友人は「今、家を買うという1番ワクワクすることが出来なかったら、次にワクワクすることをしたらどうだろう?それは僕と食事することだよ。絶対に上手くいくから、大丈夫だよ。」こう言って食事に連れ出しました。連れてこられたレストランで食事していると、その友人の友人が現れて、彼が丘の上の素敵な家の持ち主だということが分かります。その家に憧れていた人物はあの家がいかに素晴らしいかについて、家の持ち主に対して語りました。すると丘の上の家の持ち主が「実はこれから出張で海外に行くので、良かったら住んでくれないか?僕の友人の友人なら安心だし、そんなに想ってくれているなら大切に住んでくるだろうし。勿論、家賃なんて要らないよ。」そう言って丘の上の家に憧れていた人は、晴れて憧れの家に住めることになりました。

この話は出来すぎだと感じるだろうか?トーマさんのブログでは同じ原理を使って、海外の高級住宅街に無料で住む話が出てくる。その記事を読んだ当時はやっぱりワクワクすることを行動に移すことはそういった力があるんだ!と興奮したことを覚えている。

この話ほど出来すぎではないが、私も無料で都内のマンションに住めることになった経験がある。当時、付き合っていたパートナーとどこに住むか悩んでいた時のことだった。最初は一軒家をルームシェアしていたが、金銭的なことで揉めてその家を出ることになり、2人で住める家を探していたのだ(当時も今もお金がなかった笑)

その時に知り合った友人が何故か、東京に食事に来ないか?と何度も誘ってくれたのだ。私たちはその誘いに応じて、東京で食事をすることにしたが、その場所というのが友人の奥さんの住んでいたマンションだった。話の流れで私たちが家を探していることを伝えると「自分たちはこれから岡山県に住む予定で、この部屋は空き部屋になるんだ。良かったら住んでくれないか?」という話になった。それから殆ど家賃も払わず(払えず?)に一年近く住まわせてもらった。その時も家とお金を巡り、様々なドラマがあったがその話は別の機会にしようと思う。

こんな風に私たちにも縁があって、都内のマンションに住めることが出来た。何よりそれを許可してくれた夫婦が岡山県に移るときも、彼らもまた無料で家を借りていたのだ!笑 そこにもまた不思議なエピソードがあるのだが、まぁなんとも不思議なことがあるものである。バシャールのことを知り、トーマさんのことを知り、この世界にはそんなこともあるかも知れない。そう思っていると、そういったことが私たちの人生を通して起こるのかも知れない。少なくともそう私は思っている。

正直、トーマさんのセミナーに参加して懇親会でもお話させてもらったが、こちらから連絡しなかったこともあり関係が途絶えさせてしまった。ただ数年前から、あるシンクロニシティでトーマという名前を見かけることが続いていて、定期的に思い出すことがあった……。今回のことで久しぶりにトーマさんの記事を読み直しはじめたが、2001年のエッセイの時点で現在の状況にも通じるようなことを沢山書かれていて、ずいぶん早い段階で様々なことに気づいておられたんだと改めて感じた。何よりワクワクすることを選ぶというアイデアは普遍的なものだと、私は今も思っている。

バシャールもトーマさんも出来事はいつも中立(そこに意味はない)で、私たちが出来事に意味を与えているという。私はトーマさんがこのタイミングで旅立たれたのは、この転換期において改めて、ワクワクすることをすることの重要性を広めるためかも知れないと考えている。

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