Serie A 第一節 フィオレンティーナ対ローマ戦 雑感
何を隠そう私はフィオレンティーナと言うチームが好きだ。フィオレンティーナはサッカーのクラブチームの1つで、イタリアのフィレンツェにある。ちなみに私はサッカーが好きな割にサッカーそのものについては全然詳しくない。フィオレンティーナが好きになったのもクラブカラーが紫色でそこに惹かれたからと言うシンプルな理由だ。紫色のクラブカラーなのでチームの愛称がヴィオラなのも好いと思った(ラテン語でviolaは紫を意味するところから。ギリシャ神話も関連しているようだ)
そんな訳でフィオレンティーナと言うクラブを追いかけ始めてから、かれこれ10年以上になるのだろうか。かなり緩いファンなのでずっと試合を観ていた訳でもなく、試合のハイライトだけを観たり、試合結果だけを観ていたと言う時期の方が圧倒的に多い。それでもフィオレンティーナが勝てば嬉しいし、負ければ悲しかったり腹が立ったりもする。我ながら不思議なものである。
今回は久しぶりに試合のライブ配信を観たので、開幕戦の雑感を書いていこうと思う。まずフィオレンティーナの試合を観れた事自体にとてもワクワクした。それにスタジアムに観客が入っていてとても嬉しい。今回は対戦相手のローマ側のホーム開催だったので、フィオレンティーナの本拠地ではなかったがスタジアムにファンがいる事自体が嬉しかった。ちなみにイタリアのseriaAというリーグでは所属する19チームがホームとアウェイに分かれて、それぞれ試合を行いシーズンで合計38試合を行う(21−22シーズン現在)
前置きが長くなってしまったが、試合内容については90分間に渡りとても面白いと感じた。現在フィオレンティーナは『イタリアーノ』という人が監督をしており、パスを繋ぐスタイルを嗜好するとは聞いていたがゴールキーパーから繋ぐスタイルに変化していた。今シーズンから就任した監督だが早速チームに変化が見えたように思う。
序盤はローマのプレスが厳しく、中々ボールを繋げない様子だったがしばらくするとプレスに慣れてきたのか、少しずつボールを繋げるようになってきていた。これから面白くなりそうだと思っていただけに、前半17分にGKのドラゴフスキが一発レッドで退場したシーンは残念だった。相手のロングボールで裏を取られて抜け出されそうになったが、前に出るタイミングなのだろうか、いずれにせよ相手選手に対して危険なタックルをしてしまい退場となった。ライブで観ていた時は厳しい判定だと感じたが、、、
前半の早い段階で10人となってしまい、その後すぐに失点!までしてしまったので、最近のフィオレンティーナのことを思うとこれはもう敗けかという考えがよぎったが、その後もボールを積極的に握って堂々とプレーしており私の想像とは違うフィオレンティーナがそこにあった。勝手に勘違いしていて申しない。キーパーの退場後もチームには得点の匂いがしていて、実際ミレンコヴィッチが67分に同点弾を決めた際は逆転も有り得そうだと思った。それくらい試合を支配しているように見えた。実際ボールを持たされているのかなとも思ったが、持たされているようではなく自分たちの意思でボールを支配しているように見えた。
追いついた勢いもあり、このまま逆転か?と思ったがそう甘くはなく、そのあとチームはヴェレトウに64分79分と2得点を許し、3対1で敗戦してしまった。悔しいが悔しいと思えること自体が嬉しい試合だった。ハイライトしか観ていなかったが、最近まで得点の気配がしない試合も多く、先制されて逆転の予感がする試合が少なかった。この試合に関しては攻め込まれるシーンもあったがフィオレンティーナにも幾つか決定機があり、そのうちの幾つかが決まっていれば違った結果になっていたようにも思う。
全体の感想としてはボールを積極的に握るスタイルはやはり観ていて面白かった。ただバックラインでのボール回しについて怖いシーンが何度かあり、パスコースや簡単に逃げるシーンも必要だと感じた。あと中盤から自陣にかけて嫌なボールの失い方をしていたのも気になった。これは個人の技量の問題なのか、チームとしての課題なのかどちらなんだろうか。選手を入れ替えるのも良いが出来れば、チームとして選手の位置関係などで修正出来ると良いのだが。それとロングボールに抜け出された危険なシーンも何度かあり、これは仕方ないのかも知れないが今後の対応を期待したい。
攻める際に印象的だったのはニコ・ゴンザレスだった。何度かロングボールをニコに向けて送り、ニコのフリックからチャンスを作っていた。あとはビラーギかな。高い位置で受けてサイドを駆け上がり、クロスを上げるシーンが何度かあったような。
覚えている選手の印象について。
GK:ドラゴフスキ:退場したが、次に期待。再度リプレイを見たが、うーん、角度によっては危険なタックルにも見える。無用な危険を防ぐためのレッドなら仕方ないかも知れない。退場するまではパス回しにも積極的に参加していた。
CB:ミレンコヴィッチ:同点弾を決めてくれて嬉しい。決める前の動きもかなり冷静で鮮やかだった。CBながら良いミドルを決めている試合もあったし、これからもよろしくね。
CB:イゴール:左利きだよなーということしか覚えていない……。次はもっとよく観るようにする。ごめん。
SB:ビラーギ:サイドの高い位置をとって仕掛けていた印象。キャプテンにもなったし、チームの中心として頑張って欲しい。
SB:ヴェヌーティ:開幕戦直前のコッパ・イタリアで良いゴールを決めていた。下部組織出身というだけで推せるので、これからもチームに長くいて欲しいし活躍して欲しい。この試合に関しては残念ながらあまり覚えていない(以下同
CH:ボナベントゥーラ:ボールを持った際は積極的に仕掛けていて好印象だった。ゴール前まで鮮やかなボールタッチで侵入したシーンがあり、おぉ!と思った。74分ベナッシと交代
CH:プルガル:特に注目していた選手。Twitterで見ると賛否両論のようだった。特にボールの失い方が悪いとのこと。何度か危険な位置で奪われた選手がいたのは覚えているが、おそらくそれがプルガルだったのかな?私はプルガルの縦パスが良かった。バイタルエリアに縦パスを狙いを持ってつけていたと思う。
CH:マレー:序盤ボールを落ち着けられずに少し焦っていた?まだ全然どんな選手か分からないのでこれから追いかけていきたい。後半開始時にカストロヴィッリと交代。
RWF:カジェホン:残念ながらあまり覚えていない(何見とったんや……)
RWF:ニコ・ゴンザレス:前線で起点となって活躍していた。ロングボールの狙いになっているのかニコのフリックからヴラホビッチに繋がる場面がいくつかあった。84分にソッティルと交代。
CF:ヴラホヴィッチ:連携で崩すようなシーンはあまり見られず。何度かあったチャンスで決めて切って欲しかった。相手のGKルイ・パトリシオが良かったと言うこともあるが、トラップで相手ディフェンスの逆を取ったシーンなんかはかなりゴールに近かったような気がするのだが。
交代選手
GK:テラッチャーノ:第一節から出番が回ってきた。ザニオーロの強烈なシュートを弾き出したシーンが印象に残っている。失点シーンについてはノーチャンスだった。
CH:カストロヴィッリ:ボールを運ぶことは出来ていたように思うが、あまり印象に残っていない。
CH:ベナッシ:いつだったかチーム得点王だったシーズンがあったような。今回は結果を残せず。次に期待。
FW:ソッティル:少ない出場時間ながら、中盤でボールを受けて相手のエリアまで持ち込んだシーンが印象的。ファールで止められていたが、もっと見たかった。
他の方が書くパジェッレを読むのが好きでよく読んでいるけれど、読むと書くじゃ大違いだね。すぐに書かないと自分にとって印象的だったシーン以外を忘れてしまうし、そもそも監督の意図を想像出来るようにならないと分からないことが沢山ある。わかったように書くことは出来るけれど、それでは説得力が生まれないと思うし。とは言え、難しく考え過ぎずに素人が感じたシンプルな印象を書いていこうと思う。
最後に対戦相手のローマについて。とても良いチームだったと思う。私はモウリーニョもローマも好きなので、今季のローマについても楽しみにしている。タミー・アブラハムとヴェレトゥが止められなかったね。特にアブラハムは合流して間もないのに既にチームに馴染んでいるかのようなプレーだった。あと交代出場のショムドロフにもやられた。
次の対戦の際はホームなのでしっかりリベンジしたいところだ。
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