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ふと思い立ち、詩を書いてみました。
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2020年12月の記事一覧

ある朝の詩

悲しみの味

悲しみは何度も感じてきたけれど、

ゆっくりと時間をかけて、

味わったことはあるだろうか。

その苦味や、みずみずしさ。

ゆっくりと移ろう、

その変化を味わってきたことがあるだろうか。

悲しみに不幸のヴェールをかけて、

純粋な味を忘れていなかっただろうか?

悲しみがいつか喜びに変わることを忘れて

吐き捨てていなかっただろうか

悲しみよ

僕はいまだに君を知らない

『それはわたし』

公園にて、詩をつくる

初めて作ったそれは

なにか足りていないような

それでいて何かが多いような

どこか不自然な姿をしていた

出来上がったそれは

あまりにも「わたし」だった。

不器用で、

不恰好で、

青臭くて、

多いのはわたし?

足りないものは、なにかしら。

丸まって帰る私の背中を、

太陽が暖める

不器用で、

不恰好で、

青臭くて、

出来たのはわたし

足りないもの

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