たるおしる

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1990年代後半からゲーム業界で働くプランナー&ディレクター&プロデューサーです。 お気軽にフォロー&スキしていただけると励みになります。 宜しくお願いします。 ゲーム関係の方にフォローいただいた場合、フォローバック致します。

最近の記事

正しい下積みを経験していない若者が、リーダーになるとゲーム開発チームが苦労するというお話

あるゲーム会社に、新卒の若者が入社しました。 彼は高学歴ということもあって、とても頭の回転が速く、仕事を指示されると業務の本質をすぐに理解し、先輩顔負けのクオリティで成果物を出してくれました。 さらに人柄も良く、コミュニケーション能力も高かったので、将来を有望視されました。 そして彼はその期待に応え、入社わずか3年でディレクターに抜擢されました。 とても順風満帆といった感じでしたが、しかし、いかに優秀な彼でも、ディレクターに就任するには、3年という期間は短すぎたようです。

    • ゲーム業界あるある物語①:曲がったハンマー

      ■曲がったハンマー「曲がったハンマー」とは? 一種の「大企業病」のようなものです。 -------------------------------------------------- あるプロジェクトに入って「曲がったハンマー」を渡されます。 そしてこのハンマーでクギを打てと言われます。 「なんで曲がったハンマー!?  クギが打ちにくいじゃん!!  なんで誰もこのハンマーをまっすぐに正そうとしないの!?」 とほとんどの人が思います。 しかし、しぶしぶ曲がったハンマーでクギを

      • ゲーム業界の疲れる物語②:こういうディレクターのスケジュール管理は疲れる

        ゲーム業界の疲れる物語の②です。 こういうディレクターのスケジュール管理は疲れるというお話です。 絶対に自分はこうはしないぞ!という自戒の為にまとめました。 ■昔のスケジュール管理スーパーファミコンの開発をしていた時代は、ディレクターが全職種(プランナー、プログラマー、デザイナーなど)のスケジュール管理を1人でしていました。 ところがプレイステーション1の時代になると、1本のゲームを完成させるのに必要なリソースの量が増え、1人で全職種のスケジュールを管理することが物量的に難

        • ゲーム業界の疲れる物語①「こういう監修者は疲れる」

          ゲーム業界の疲れる物語の①です。 こういう監修者は疲れるというお話です。 絶対に自分はこうはならないぞ!という自戒の為にまとめました。 ■とても疲れる「後出しジャンケン監修者」 ------------------------------   夫「お腹すいたー。何か食べたいー。」   妻「何が食べたいの?」   夫「なんでもいいー。」   妻「じゃあカレー作った。」   夫「うーん。カレーはちょっと。     もうちょっとあっさりしたものがよかったかなー。」   妻「それ先

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          ゲーム業界の役職や職種

          ゲーム業界の役職や職種です。 整理や自分の認識の共有の為にまとめました。 1)エグゼクティブプロデューサー ゲームを開発するお金を出してくれる出資者。 小中規模の会社なら社長、大規模の会社なら事業部長などが名前を連ねます。 プロデューサーが提案してきたプロジェクトに開発費を出すかどうか決定する人です。 2)プロデューサー 「こういうゲームを作ったら売れるんじゃないか?」と考える人。 例えば、ある年にオリンピックが開催されるような場合、そのタイミングでオリンピックのスポーツ

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