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ゲーム業界の役職や職種

ゲーム業界の役職や職種です。
整理や自分の認識の共有の為にまとめました。

1)エグゼクティブプロデューサー
ゲームを開発するお金を出してくれる出資者。
小中規模の会社なら社長、大規模の会社なら事業部長などが名前を連ねます。
プロデューサーが提案してきたプロジェクトに開発費を出すかどうか決定する人です。

2)プロデューサー
「こういうゲームを作ったら売れるんじゃないか?」と考える人。
例えば、ある年にオリンピックが開催されるような場合、そのタイミングでオリンピックのスポーツゲームを発売したら売れるんじゃないか?と考えて、開発費の概算、売り上げの予測、売り方(宣伝や広告のやり方、流通させる経路をどうするか等)をまとめる人です。
アイディアをエグゼクティブプロデューサーが承認してくれれば、開発する為の予算がもらえます。

3)ディレクター
プロデューサーが考えたゲームを実際に作って完成させる人。
その為、豊富なゲーム開発経験と、プロデューサーが考えたゲームジャンルについて造詣が深い人でなければなりません。
例えばプロデューサーがサッカーゲームを作りたいと思っても、プロデューサー自身がサッカーに詳しくない場合、サッカーについて詳しい人を選んでディレクターにすればゲームを作ってもらえます。
但し、サッカーゲームを作りたいと思うプロデューサーは、だいたいサッカーについて詳しいです。
その為、ディレクターはプロデューサーと同等かそれ以上の知識を持っていないと不幸なことになります。(※これは別の機会にお話しします。)

4)プランナー
ディレクターの監督下で、ゲームの仕様を作成したり、バランス調整をしたり、シナリオを作成したり人です。
プランナーの仕事は多岐にわたり、他の職種(プログラマーやデザイナーなど)が円滑に作業ができるように情報を整理したり、リストを作ったり、雑務を行ったりします。そして実はこういった作業の方が仕様書を作成している時間よりも長いことがしばしばです。
昨今ではゲームの内容もさることながら、ゲームの世界観、ストーリー、キャラの設定なども重要で、これらを専門に担当するプランナーとして「シナリオプランナー」という役職が定着しつつもあります。

5)運営プランナー
主にスマホゲームで、KPIを確認して今後のイベントやガチャの内容をどうするか考える人です。
プランナーが兼任するも多いです。

6)プログラマー
ゲームのプラグラムを打つ人です。
近年では大きく分けて「ゲームプログラマー」と「サーバープログラマー」にわかれています。
ゲームプログラマーはゲーム自体のプログラムをうつ人です。
サーバープログラマーはオンラインの通信や、サーバーで管理するデータの構築をする人です。

7)デザイナー
ゲームのデザインに関わる部分を担当してくれる人です。
しかしながら、一言で「デザイナー」と言っても担当がたくさんあり、それぞれで専門性が深まっています。
その為、自分の専門でない分野は担当がしにくい状態になってしまっています。
デザイナーは、まず「2Dデザイナー」と「3Dデザイナー」に大別され、2Dデザイナーには「キャライラストデザイナー」「背景イラストデザイナー」「アイテムイラストデザイナー」「UIデザイナー」「アニメデザイナー」「2Dエフェクトデザイナー」などの専門分野があります。
3Dデザイナーには「キャラモデラー」「背景モデラー」「アイテムモデラー」「骨&リグ入れる人」「モーションデザイナー」「顔専門デザイナー」「髪の毛やマントをヒラヒラさせる専門のデザイナー」「3Dエフェクトデザイナー」などの専門分野があります。

8)サウンドコンポーザー
ゲームのBGM・SE・ジングル・ファンファーレ・歌・ボイスなど、音に関わる部分を担当してくれる人です。
昨今は特にボイスの重要性が非常に高まっているので、声優事務所や収録スタジオとのやり取りに長けた人が重宝されます。

9)デバッガー
ゲームに不具合がないか確認をする人です。
昨今ではゲームの品質(バグがなくて安全かつ安心してゲームが遊べる保証)が非常に重要で、デバッガーは細かい部分まで神経を使ってチェックをすることが求められており、作業の膨大さもさることながら精神の疲労も深刻です。

10)カスタマーサポート
お客様からの問い合わせに対応する人です。
スマホゲームなどでは1日に1000件の問い合わせが殺到したりすることもあります。
これら膨大な問い合わせの要返答・返答不要の取捨選択や、要返答のお客様へのお返事をするのはもちろん、お問い合わせ内容を要約して分類化し、貴重な「お客様の声(ゲームの改善課題点)」としてプロデューサーやディレクターに提出することも行います。
さらには、そもそもお客様がお問い合わせしなくても快適にゲームがプレイできるように、ゲーム内のヘルプやQ&Aを整備するようプランナーに提案したり、誤解や齟齬を生じさせてお客様からお叱りの問い合わせが来ないよう、宣伝やアナウンスをチェックしたりもします。

11)広報担当
ゲームの宣伝をする人です。
どの場所にどんな広告を出すと効果的かを分析して、文章やデザインを考えます。
Twitterの中の人は広報担当が担うことが多いです。さらに昨今ではYouTubeやニコ生への出演、VTuberの中の人を担当する機会も増えています。

12)マーケチングリサーチャー
市場の分析を行う人です。
潜在しているニーズを見つけたり、こういうゲームが売れるはず!という仮説を立てて、その仮説が正しいかどうか検証してくれます。
また、市場の最新動向を調査し、わかりやすく教えてくれます。
「北米市場の今はこうですよ。」とか「中国市場は今はこうですよ。」など。 

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