ひつじサミット尾州2024④産地間の交流をひらく!
ひつじサミット尾州2024共同実行委員長の岩田真吾です。
6月も後半、今年も夏至を迎えて、いよいよ暑くなってきましたね〜。
(実はウールTシャツは夏にもピッタリなんですよ!)
実行委員会ってイベント前に何やってるの?
さて、10月末のひつじサミット尾州に向けて、4ヶ月前の今、実行委員会が何をしているかというと…
・参加事業者等の最終確定(参加費の請求書送付&入金確認など事務多々)
・オフィシャルHPのリニューアル(機能改善&デザインアップデート)
・7月スタート予定のクラウドファンディングの準備
・「ひつじの宴(ライブ)」のブッキング
・地元学校との調整(講義や学生インターンの受け入れ)
・参加事業者交流会の企画運営
・今年初挑戦のダイバーシティコミュニケーション研修の企画
などなど、書ききれないくらいたくさんあります。
そんな中で、「ひらく」という今年のテーマに沿って、今年は他の繊維産地との交流も積極的に行っていこうということで、他産地の方々をお招きして、プレひつじサミット尾州ツアーを開催してみました。
気になるプレひつじサミット尾州ツアーの内容は?
今回は昨年からご縁があった富士吉田シルク産地と備中備後デニム産地に加えて、東京クリエイティブサロンの皆さんにご参加いただきました。
(直前まで遠州コットン産地の方もいらっしゃる予定でしたが、外せないお仕事でやむなく不参加に…またぜひ来てくださいね。)
それぞれの産地の方は尾州で「はじめまして」と出会うという、なんともひつじサミットらしい「ゆるふわ」な感じでスタートしました。
①三星毛糸株式会社 10:00〜
岐阜羽島駅に集合した面々は、そこから車で15分(電車&徒歩でも15分)の三星毛糸株式会社へ。工場見学前にお互いがどんなことをしているのか、自己紹介も兼ねてショートプレゼンテーション。
その後、137年の歴史を辿る「ヒストリーロード」、6000枚超のサンプルに触れられる「テキスタイルライブラリー」、古い織機を丁寧にアップデートしている「オリスタ」を経て、ファクトリーショップで一回目のお買い物を楽しんでいただきました。
②艶清興業株式会社 12:30〜
続いて、三星毛糸から車で20分ほどの染色整理工場、艶清興業株式会社へ。食堂をお借りして、ひつじサミット参加レストランであるオーランドピープルズさんでテイクアウトした絶品バーガーを頬張ります。
時間を惜しんで工場見学へ。織る工場はなんとなくイメージできる人は多いですが、生地を染めたり、洗ったりする工場はほとんどの人が見たことがないでしょう。さらに、生地の種類によってこの染色整理工程は大きく異なるため、他産地の皆さんにとっても新鮮な体験で興味津々な様子でした。
③伴染工株式会社 14:15〜
生地の染めの次は、糸の染めを見てもらおうということで、2022年の実行委員長だった伴さん率いる伴染工株式会社へ。艶清さんからは車で15分。
こちらは綛染めというちょっと特殊な染め方をしているのですが、デニム産地から来た藍屋テロワールの湯浅さんが「あの機械が欲しい!この機械も欲しい!」と言っていたのが印象的でした(笑)さすがに機械はあげられませんが、もしかしたら、今回のツアーがきっかけでものづくりのコラボレーションが生まれるかもですね。
こちらでは二回目のお買い物も。ウール×和紙のソックスをゲット!
④宮田毛織工業株式会社 15:30〜
最後は宮田毛織工業株式会社の編み工程で締めくくります。こちらも2022年の実行委員長を務めてくれた宮田さんがアトツギです。伴染工からは車で10分ちょっと。
編み物と一言で言っても、実は種類がいくつかあります。皆さんがセーターなどでイメージする横編みに加えて、丸編みや経編(たてあみ)など構造に違いがあり、編む機械に大きな違いがあるんです。こちらの宮田毛織さんでは、カットソーに使われる丸編みを中心に見学。第一回のひつじサミット尾州の時に立ち上げたファクトリーショップも楽しみました。
⑤Re-TAiL(リテイル) 17:00〜
ちょっとだけ時間が空いたので、飛び込みで駅前の旧・尾西繊維協会ビルをリノベーションした商業施設リテイルへ。
ショップスタッフさんが備中備後のONOMICHI DENIM PROJECTのデニムを履いているという偶然に興奮!
⑥ピッツェリア ピッコリーナ 17:30〜
はるばる遠方から来てくれた客人を、懇親会なしで帰らせるわけにはいきません。東京メンバーがこの日の内に新幹線で帰らねばならないということだったので、名古屋駅から快速で10分ちょっとの尾張一宮駅近くのピッツェリア ピッコリーナを貸切予約しました。
ピッコリーナも初期からのひつじサミット尾州参加レストラン。イベント当日は羊乳チーズのピザも食べられるかも。その名の通り、20人入ったらいっぱいの小さいお店ですので、予約は必ずした方が安全です。
以上、プレツアーの様子を時系列に整理してみました。一日めいいっぱい楽しむと4工場がMAXかなと思います。余裕見るなら3工場くらいにしておくのが無難かと。他にも魅力的な工場やレストランがありますので、あくまでご参考までに〜。
産地間の交流が進むと、どんな良いことがあるの?
今回、個人的に一番嬉しかったのが、備中備後デニム産地の皆さんが「ひつじサミット尾州を参考にして、デニムサミット備中備後を開催します!」と宣言してくれたこと。
ひつじサミットは本当に多くの人々に助けられてスタートし、多くの人々に支えられて成り立っているので、それが他の産地へ伝播して、少しでも産地活性化の役に立てるなんて…感無量!デニムサミットに行くのが楽しみ!
また富士吉田シルク産地にはハタオリマチフェスティバル(オープンファクトリー)やFUJI TEXTILE WEEK(アートフェス)など、ひつじサミットも参考にすべき先進的な取り組みをたくさん進めてらっしゃるので、尾州メンバーも大いに刺激を受けることができました。
ハタフェス2024は10/19 - 20とひつじサミット尾州の前の週なので、ぜひ尾州メンバーにも周知して、勉強に行けたらと思っています(^^)
そして、東京クリエイティブサロン!今回、尾州だけでなく他の繊維産地とも繋げることができたので、来年はぜひみんなでコラボレーションして、世界各国から来るゲストに日本の繊維の魅力を伝えられたらと思います。
(実はすでに今年もプチコラボはできてたり↓これをもっとビッグに!)
ということで、「産地間の交流?なにそれ儲かるの?」なんて思う方もいるかもしれませんが、交流&連携が深まると点→面でパワーアップするので、やっぱり良いことたくさんあるんじゃないかなと思います。
ひつじサミット尾州、10月25日(金)から10月27日(日)までの3日間、全部来てねとは言いませんが、ぜひ一泊二日くらいでご予定お願いしまーす。
最後まで読んでくれてメェルシー🐏
P.S. メディアにもご紹介いただきました♪
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