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大学生を「4つのタイプ」に分類したら、自分の認識のどこが違うのか気がついた

学生たちと接していると、価値観の違いを感じることが時々あります。

そんな価値観の違いを感じる原因について少しでも理解できれば、もっと上手くコミュニケーションができて、もっと上手くサポートできるんじゃないかと思ったので、その原因を発見する手がかりを得るために、「関心の度合い」によって学生たちを分類する表を作ってみました。

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左右「大学・勉強」軸、上下「友達・彼女」軸で、それぞれに対する関心の高さを基準に分類しています。そして、2つの軸によって分けられた4つのエリアに適当な名前を入れてみました。


 「理想の大学生」 エリア

左上「理想の大学生」は、自分自身も含め、多くの大人が「こんな大学生が理想だよね」と考えていそうな学生のエリアです。

理想

勉強と遊び(交友関係)を上手く「両立」しているところが、比較的多くの大人から「望ましい大学生像」として共感を得ることができそうです。コミュニケーションが好きな人、得意な人も多いので、大人たちが手を差し伸べたくなるような学生も多いように思います。


「遊びたい大学生」 エリア

右上「遊びたい大学生」は、「大学」=「社会に出る前の自由な4年間」と考えている学生のエリアになります。

遊びたい

このエリアの学生たちに対しては、全く正反対の評価をする大人が存在しそうです。一方は「大学時代はしっかり遊んだ方が良いよ。俺たちもそうだったし。」と、自身の大学生活を振り返って遊ぶことを肯定する大人。もう一方は「遊んでばかりいないで、ちゃんと勉強しなさい」と遊ぶことを否定し、大学は専門的なことを学び身に付ける場所だと主張する大人。このエリアに居ると、そんな両極端の意見を耳にする機会が多そうな気がします。


「学びたい大学生」 エリア

左下「学びたい大学生」は、将来の夢を実現するために、学ぶ目的を持って大学進学した学生が多いエリアです。

学びたい

このエリアの学生たちは、その多くが真面目に授業に出席し、一定以上の成績を収めるため、大人たちにとって特に口出しする必要を感じない「優等生」的な存在です。勉強することを最優先に考えている学生が多いので、大人の干渉に対して煩わしいと感じる学生も少なくないのではないでしょうか。そういった意味では、大人たちにとって少し距離を感じる存在(=真面目でいい子だけど、あまり印象に残らない)になってしまうかもしれません。


「なんとなく大学生」 エリア

右下「なんとなく大学生」は、親の勧め友達が行くからといったことが主な理由で大学に進学した学生のエリアになります。

なんとなく

これまでの「学校(中学校・高校)」の延長線上で大学を捉えているため、基本的には受け身で大学生活を過ごす人が多そうです。大人たちからは、もっと積極的にいろんなこと(勉強に限らず、交友関係を広げたり、若いうちにしかできないことに挑戦する など)に取り組むよう勧められる人が多いのではないでしょうか。


今回、大学生を上の4つのタイプに分類してみて思ったのが、大人は左上の「理想の大学生」像を「望ましい姿」と捉え、全てのタイプの学生がそこを目指すべきだと、無意識のうちに思い込んでいるのではないか、ということです。大学に入学する学生の価値観が多様化している今、以前のように「全ての学生は、勉強するために大学に来ている」と考えていること自体が、現在の大学の実態と合ってないように感じました。学生たちとの間で感じる価値観の違いは、この部分に原因があったんじゃないでしょうか。

大人はこういった従来の思考アンラーン(unlearn)し、学生一人ひとりが持ってる「オリジナル軸」の存在に気づくことが必要なのかもしれません。

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「みんなの理想 = 幻想」かも? 一人ひとり理想は異なる

この表を深掘りすることで、まだまだ学生たちの価値観や考え方に対する気づきを得ることができそうですが、長くなりそうなので一旦この辺で区切りたいと思います。最後までありがとうございました。

後編に続く?

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