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息を止めて書いた

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息を止めて書いた、勢いだけの文章。リズム以外何もない。
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#国語

「現代文が一番得意」だった人間の末路

本当は英語の方が得意だったかもしれない。数学もやりこんだ。他の科目に比べて傑出していたかと言われると怪しい。 それでも僕は「現代文が一番得意」と言ってきた。 なぜなら、一番かっこいいからだ。この感覚がまず分からない人は帰ってくれ。ここからはこの話しかしない。 対人コミュニケーションにおいて、「得意科目なんだった?」系の話は、強力な人間の属性分けだ。キャラ付けだ。何の科目が得意と示すかで、どんな奴と思われるか、そのイメージがちょっと決まってしまう。 そしてその模範解答は

巨根と孔子

学校で習う科目のうち、一番好きなのは国語だった。好きが高じて、いつの間にかかなり得意になっていた。全国一位を取ったこともある。現代文、古文、漢文、どれも好きだったが、大人になり漢文とは疎遠になった。 原因は明確で、漢文だけほとんど勉強しなかったせいだ。読み方のルールだけは覚えたよ。そこはみんなもやろう。でも、文章をちゃんと読んだ記憶がほとんどない。 僕にとって高校漢文の大部分は、漢字の意味を組み合わせる推理ゲームでしかなかった。それで点が取れてしまうんだから模試の問題も悪