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息を止めて書いた

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息を止めて書いた、勢いだけの文章。リズム以外何もない。
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#芸人

節分の中心で愛を叫んでいるのは誰なんですか

結構な数のコントを作ってきた年間1000本以上はやっている 僕は結構な数のコントを作ってきた。YouTubeに公開されているものだけでも700本くらいある。没になり二度とやらなくなるものなんかも含めると、年間で1000本以上は新ネタを披露している。 「披露している」というのがポイントで、作った・作ろうとしたものはそれの十倍以上ある。いっぱい試していっぱい作ったうえで、コントにならなかったものをツイートしたりnoteの記事にしたりしがちである。そういうわけで、結局ほぼ一日中

ある青春の終焉

ハノーバーが解散した松竹芸能のハノーバーという芸人が解散した。人づてにちょっと前から聞いていたけれど、公式にアナウンスされると「ああ、なるほどな、本当なんだな」という気持ちになった。ボケの井口は芸人をやめるらしい。 Yahoo!ニュースにもなっていたけれど、世間的には「誰!?」という声も多いようだった。仕方のないことではあるし、それはとても惜しいことでもあった。 彼らは見つかりかけのところにいた。関西の賞レースでは決勝にも残っていたし、テレビ出演も何度かあった。着実にキャ

ツイートがよくバズるけど、ツイートはバズっても何にもならない

理由は分からないのだけど、僕のツイートは頻繁にバズる。月に1回、多いと数回、コンスタントに一万いいねを越える。同じくらいの芸歴・露出度・知名度の芸人の中だと、なんでもないツイートでバズる力だけならば完全にダントツ一位だと思う。 別にツイートの内容は強くも珍しくも有難くもない。何かを成し遂げて祝福されているでもない。物凄く辛い目に遭い切々と訴えているでもない。署名を呼びかけているだとか、政治思想や立場を押し出したツイートをしているだとかでもない。役に立つ豆知識だとか、猫の画像

長時間ゲームをした後の、自分を少し嫌いになる感じが苦手

「時間が溶けた感覚」が苦手僕は幼い頃から、ゲームをするのが嫌いだ。理由は単純で、ゲームを終えたあとの「あ、時間が溶けた」という感覚が苦手だからだ。ああ、何時間無駄にしてしまった、この時間があればもっとこれこれが出来たのに、と感じてしまう。 別にもう大人なのにな、自分の時間の使い方くらい自分で決めていいはずなのに、頭の中にいる学校の先生なのか、親なのか、はたまた自分自身なのかが、「時間を有効に使えよ」と言ってくる。余計なお世話である。余計なお世話であるのだが、それは芯に入って

そのパターンあんの!?

世の中は大変だ。ライブができないので、ライブの思い出話をひとつ。 九月 ピザって10回言って 相方 え、それ知ってるよ 九月 いいから言って 相方 引っかからんから 九月 いいから 相方 えー、ピザピザピザ... 九月 海外旅行に行くのに絶対必要なものは? 相方 ビザ? 九月 ブブー、正解はパスポートでした 相方 ...そのパターンあんの!? 昔コンビを組んでいたとき、この導入から始まる漫才があった。ネタとしてはシンプルで軽め。「知ってるクイズがなんか違う」の一点でバリエ

「現代文が一番得意」だった人間の末路

本当は英語の方が得意だったかもしれない。数学もやりこんだ。他の科目に比べて傑出していたかと言われると怪しい。 それでも僕は「現代文が一番得意」と言ってきた。 なぜなら、一番かっこいいからだ。この感覚がまず分からない人は帰ってくれ。ここからはこの話しかしない。 対人コミュニケーションにおいて、「得意科目なんだった?」系の話は、強力な人間の属性分けだ。キャラ付けだ。何の科目が得意と示すかで、どんな奴と思われるか、そのイメージがちょっと決まってしまう。 そしてその模範解答は