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おみっちゃんの納豆売り

おばあちゃんが時代小説にハマっている

江戸っ子のおばあちゃん。知ってる所が沢山出てきてテンション上がるみたい

千住の名倉医院なんて今でもやってるのよ。それがすっごいお屋敷でねえ。王子の名主の滝はよく一緒に行ったよね。覚えてる?

うん。お茶屋で食べたくず餅が美味しかったね    それにしても江戸の人ってすごい健脚だよね

土地勘があるので2人で話が盛り上がる

話はおばあちゃんの子どもの頃に飛び

この小説みたいに、夏になると金魚売りが来たんだよ。リヤカーの上に風鈴ぶら下げて

江戸時代のまんまじゃん。もうすぐ70歳だから60年前としても、、他に何か売りに来た?

金魚でしょ、ドジョウ、豆腐、納豆、呉服屋さんが着物担いで来たし、金つぎ屋さん(穴の開いた鍋の修繕)に刃物研ぎ屋に、キセル売り

ちょっとまって!納豆〜?納豆??

そうだよ。経木って知ってる?薄く木を削ったやつ。あれに包んで渡してくれるの。はい、おみっちゃんって

へー。パックのゴミが出なくていいね

醤油もお酒も空瓶を持って買いに行かされたのよボールペンのインクだってまたお店に行って詰めてもらうんだから

うわ。まさにサスティナブルな世界

しかし、1番の衝撃は納豆売りだ

ひみつのアッコちゃんの歌に(すきすきソング)

アッコちゃん来るかと団地のはずれまで出てみたがアッコちゃん来もせず用もないのに納豆売りがはーはーあああ納豆〜

という歌詞がある。アニメのアッコちゃんの世界にだけ来るもんだと思っていた。今までずっと

ほんとに来たんだ、納豆売り!!

45歳にして初めて知る事実

はー世の中知らないことばかりだな

ちなみに、江戸っ子とは三代江戸に住んでやっと江戸っ子と名乗れるらしい

セイさん夫婦が初代でおばあちゃんが三代目。初代は藁屋さんだったんだって。藁を縄にして甕なんかをぐるっと巻く。今で言う梱包材屋さん

二代目のひいおじいちゃんは父親が早くに亡くなって横浜に丁稚奉公に行き藁屋は一代で終わる

おばあちゃんが子どもの頃はあちこちまだ長屋が残っていて(関東大震災で燃えなかった地区。神風が吹いたらしい)おかしな人達が沢山住んでいたって

長くなるから続きはまた今度ね

東京に住んでたら五代目だったね むすめさん











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