『読む力 最新スキル大全』を読んで|
この本を電子書籍にて読んだので記事にします.
本の著者は、佐々木俊尚氏で、作家・ジャーナリストです.「ノマドワーキング」や「キュレーション」などの言葉を日本社会に広めた人です.
本書を読んだきっかけは、本も含め、世界は情報が飽和していて、それを適切に抜き出して使える状態にしておくことが何よりも重要と思っているが、良策がない状態だからです.
本書では、デジタルと紙の両方について、書かれている点も興味を持った点です.
ジャーナリスト的な書き方なのか、ただの相性なのか、文章の枝葉が少し多く、私にとって読みづらかったです.
本の構成|インプットからアウトプットまで
集中力のいらないインプット、アウトプット方法について書いています.
また、「読むべき記事やニュースの集め方と読み方」「本の選び方・読み方」「情報整理術」「アイデアの発想法」「執筆やタスク処理」などまでのノウハウが記載されていました.
本書にて、現代の知的生産に必須の「5つの大前提」として、その内容が記載されていました.目次から抜粋して紹介します.
目次のみで情報の粗方わかり、うまいなあと感じました.
インプット|良質な情報
本書では、良質な情報を集めるための具体的な方法まで記載されていますが、ここでは私がインプットに関して考えたことを中心に記載していきます.
メディアのタイプを
・ホリゾンタルメディアとバーティカルメディア
・中立と偏り
に分けているのは、頭の整理になりました.
特に、偏りの強いメディアは取扱注意で、新聞も扱う分野はフラットだが、中身は公平でないことに、気を付けようと思いました.
情報収集の方法として、プッシュ型とプル型の2つのタイプがあり、良質な情報を得るには、プル型の情報収集への工夫が重要と学びました.
本屋をセレンディピティの場所としているもの言い得ているなと感じました.
有料メディアという選択肢もあるが、すべての質が良いとは限らず、次に視点で判断すべきと挙げられており、確かになと感じました.
本を読むにしても、今の自分との相性があり、向いてなければ潔く諦めることも大切と書かれていました.
その分野・業界の専門知識や用語が多く使われている本は、うまく読むことができなかった経験があり、納得しました.
今後も、「今の自分」に向いてないと理解して、工夫しようと思います.
工夫として、以下があげられていましたので、メモします.
情報整理の方法として「あとで読むアプリ」や「メモアプリ」があげられていましたが、私には扱いきれないような気がしており、方法は模索中になっています.
うまく自分の知識を蓄えるためのグルーピングができるようになるとよいが、その傾向と対策が不十分な段階だと思っています.分析が必要です.
アウトプット|集めた情報を「知肉」にする
本書では、集めた情報を「知肉」にするための具体的な方法や手順まで記載されていますが、ここでは私がアウトプットに関して考えたことを記載していきます.
アウトプットに関しては、以下の一節が印象的でした.まさにこれに尽きます.
また、創造的であるために、「パソコンに保存」と「自分の頭に保存」に分けることで、雑多なノイズをできるだけ整理し、無意識領域を確保していることが書かれていました.
アイデアをくれる「コビトさん」たちが、働いてくれるように、という言い回しが使われていましたが、私は、以前知ったDMN(デフォルトモードネットワーク)とこの考えを統合し、「知肉」にできたと思います.
本書にて紹介されている「マルチタスクワーキング」は、タスクを「重い(頭を使う)」「軽い(頭を使わない)」で大別し、それを交互に行うことで効率化させるものです.
私の普段の仕事を振り返ると、自然とこの考えで実践していることに気が付きました.
本書の最後には、「ワークライフインテグレーション」という考えがでてきました.インテグレーションとは、「統合」の意味です.
一般には、ワークライフバランスが謳われています.それとは真逆の考えですが、理にかなっている理想的な生き方だと考えます.
私も実現できるよう模索し続けます.
「読む力」を通して、読むスキルではない、今の自分に足りないことが理解できました.
知識を蓄えるための器、グルーピング
仕事と暮らしも自分の人生であるという考えのもとの実践
のおと
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