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スミエさんは姉の同級生で、一時、彼女たちは頻繁に互いの家を行き来していた。僕は小学五年、彼女たちは受験を意識する前の中学二年だった。 いたって普通の頭脳で、運動に秀でている訳でもない我が一族、友人関係も相応の人間に落ち着くことが多い中で、スミエさんは、勉強の出来る子だった。スミエさんが母のお気に入りだったのは、我が娘への良き影響を期待してもいたのだろう。遊びに来ているスミエさんを見かけると、母は、「ご飯食べていきなさいよ」と誘った。スミエさんは、「すいません」と深々とお辞