別れて一ヶ月で彼氏が出来たと聞いて腹が立ったが、そいつとも半年で別れたと聞いて、また腹が立った
アパートのドアを閉めると、エコバックから買ったばかりの冷えた500mlの発泡酒を取り出し、マスクを外して口を潤す。通勤用のバッグは玄関に置き、革靴を脱いでリビングに上がると、再びアルコールを体内に流し込む。時間を確かめると、十一時になろうとしている。明日も仕事。早く飲んで寝てしまわないと。
寝室まで移動、ハンガーラックにスーツを掛けようとして、姿見に、ビール片手の自分が映る。つい先ほど見たばかりの光景が思い出されて、その時の気持ちまでもが、ぶり返す。
最寄りのコンビニで