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高校・大学・社会人野球 記事まとめ

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#スポーツ観戦

弟は偉大な兄を越えられるか。秋田の金足農が6年ぶり夏の甲子園。エースは2年生吉田大輝投手。兄は6年前の全国準Ⅴ右腕、現在プロで活躍する輝星投手

6年前の夏を思い出す。高校野球は全国選手権100回目の節目だった。秋田の金足農業高が「カナノウ旋風」の快進撃で甲子園決勝まで勝ち進んだ。そして今年、あの年以来となる夏切符をつかんだ。エースは2年生右腕吉田大輝投手。6年前のエースは兄の輝星投手(現オリックス)だった。弟は兄を越えることができるだろうか。夏の楽しみが一つ増えた。 今夏の金足農はノーシードからの勝ち上がりだった。初戦で第1シードの明桜を下して波に乗る。次の3回戦、準々決勝まで、エースの大輝投手が完投。2年生が3試

宿命を背負った者は倒れても必ずはい上がる。ヤクルトの奥川投手が980日ぶりの1軍勝利。度重なるケガに屈しない。石川県、そして野球ファンに勇気を与える好投

宿命を背負った者は倒れても必ずはい上がる。ヤクルトの奥川恭伸投手(23)のことを思う。石川県出身のプロ5年目右腕。高校時代から地元、そして野球ファンの期待を一身に背負ってきた。度重なるケガにも屈しなかった。そして980日ぶりに1軍の勝利投手となった。苦境にいる石川県、そしてヤクルトへ勇気を与える復活劇だった。 ツバメの「18」がマウンドに帰ってきた。大阪で14日に行われたセパ交流戦。ヤクルトは昨季のパリーグ王者オリックスを相手に、奥川投手を先発に起用した。 2002年3月

この男、勝ち上がり方を知っています。楽天・小郷選手が昨年の日本一相手に逆転アーチ。球団20年目の節目にAクラス入りめざす号砲。高校、大学ともにチームの躍進に貢献

この男は勝ち上がり方を知っている。楽天の小郷裕哉選手だ。プロ入り6年目の27歳。昨季日本一の阪神相手に逆転ホームランを放った。楽天は球団20年目の節目。Aクラス入りに向けた号砲のように思われた。小郷選手は学生時代にもチームの急成長に貢献した。この選手のバットには希望がぎっしり詰まっている。 5日に甲子園で行われたセパ交流戦。楽天は昨季日本一の阪神に挑んだ。序盤と中盤に1点ずつ許す苦しい展開。楽天は八回に1点を返して、九回に攻撃に臨む。 この回先頭の小深田大翔選手がレフトへ

あの夏からつながったノーヒットノーラン。巨人・戸郷投手が偉業。2つの甲子園。高校球児時代に逃した快挙。プロ6年目の伝統の一戦で実現

あの夏からつながった大記録。巨人のプロ6年目、戸郷翔征投手(24)がノーヒットノーランを達成した。2つの甲子園。高校時代の聖地では快挙を逃したが、7年後、プロ選手として同じ舞台で実現した。世界一メンバーや今季の開幕投手など成長を遂げた先にあった大記録だった。 24日に甲子園で行われた阪神との「伝統の一戦」。巨人は先発マウンドに戸郷投手を送った。今季、プロ6年目で開幕投手を務めた右腕。今季9試合目の登板だ。 初回、阪神打線を3つのセンターフライに打ち取って上々の立ち上がり。

結果が出ずに、もがく人を応援したい。西武のエース高橋光成投手が今季未勝利。けがで出遅れ。今季5試合目の粘投も実らず

結果が出ずに、もがく人を応援したくなる。西武のエース、高橋光成投手(27)のことだ。今季はけがで出遅れ、1軍マウンドに立ったのは4月中旬。ただ5試合に先発するものの白星をつかめずにいる。勢いに乗れないエースと比例するように、チームもパリーグ最下位に低迷中だ。まずは1勝。チームの躍進のカギは、エース右腕の出来にかかっている。 光成と書いて「こうな」。高校時代からファーストネームで呼ぶ方がしっくりする投手だ。群馬の前橋育英高2年時に夏の甲子園を制する原動力となった。翌年のドラフ

改革をするなら本格的に。甲子園が午前・夕方の2部制に。今夏から一部で試行。高校スポーツなのだから、7イニング制も導入してほしい

改革をするなら本格的に。今夏に行われる夏の甲子園。午前と夕方からの2部制が一部で導入されることとなった。この改革には賛成だ。真夏の午後に行われる試合は炎天下での開催だ。選手たちにとっては酷な環境でのゲームとなる。それが改革されるのは喜ばしいことだと思う。そして改革するならば、7イニング制をぜひとも導入してほしい。 今回の改革は、大会最初の3日間で試験的に行われる。1日3試合を2部制に分けることとなった。第1日は午前8時半からの開会式後、第1試合は午前10時から行われる。そし

「兄貴たち」もガンバレ!野球界で「弟たち」が近年、大活躍。高校野球では仙台育英高が東北勢悲願のV。球団創設20年の楽天も11年ぶりの日本一を目指す

「兄貴たち」も頑張ってほしいとエールを送りたくなる。野球界の「兄弟」関係のことだ。「弟たち」が大活躍している。高校野球で宮城の仙台育英高が2年前に東北勢悲願の甲子園初優勝を成し遂げた。東北に本拠を置く楽天は「兄貴」的な存在だろう。今年は球団創設20年目。2013年に球団初となる日本一に輝いて11年になる。次は「兄」が頑張る番だ。 野球界における「兄弟」と言っていいだろう。弟の仙台育英は2022年に夏の甲子園で東北勢悲願の初優勝を成し遂げた。深紅の大優勝旗が東北の出入り口的存

問題があるなら原点に戻るのが重要。甲子園にラッキーゾーン復活を。選抜高校野球。低反発バット導入で本塁打がわずか3本。高校野球期間だけの仮設にしては

問題があるならば、原点に戻ることが重要に思える。今春の選抜高校野球が終了したが、期間中のホームランはわずかに3本だけだった。低反発バットの導入が原因とみられる。それならば、かつて甲子園にあったラッキーゾーンを復活させるのはどうだろうか。本塁打は野球の華。高校野球期間中の仮設にするのも一手だと思うのだ。 今年の選抜大会から導入された低反発バット。直径が最大64ミリ未満に制限。これまでのバットよりも3ミリ短くなった。実験によると、反発の性能が5~9%減少し、打球の初速が3.6%

応援をもらって全力プレー。石川の地元へ力強いエールのお返し。春の甲子園で県勢初の準決勝を戦った星稜高。地震で被災した人たちに勇気を与えたはずだ

これまでの歴史を越えて、その先の扉を開いた。選抜高校野球で、石川県勢初となる4強入りを果たした星稜高。頂点をめざして準決勝を戦ったが、あと一歩届かなかった。しかし、応援をもらって最後まで全力プレー。春の甲子園で県勢最高成績を残した躍進ぶりは、能登半島地震で被災された人たちへ力強いエールとなったはずだ。 星稜は昨秋の北信越大会で優勝し、明治神宮大会も制して「秋の日本一」に輝いた。この勢いで春を迎えたかった。 しかし元日に能登半島地震に見舞われた。そして大会前には、チーム内で

一つ一つ難題をこなしていけば、勢いが生まれる。選抜高校野球。健大高崎が群馬県勢初V。昨秋の日本一や昨春の決勝進出校を連破して戴冠。打線が1試合ごとに破壊力を増した

一つ一つ難題をクリアしていけば、勢いが生まれる。選抜高校野球で群馬の健大高崎が県勢初優勝を果たした。打線が1試合ごとに破壊力を増していき、昨秋の日本一、昨春の決勝進出校を次々と下していっての戴冠だ。目の前にある難題に尻込みしたくなる。ただ、それをこなせば、勢いと自信が生まれる。健大高崎は難題を一つ一つ解決した先に栄光をつかんだ。 健大高崎は1、2回戦共に4-0で勝ち上がった。準々決勝から大きな壁が次々と現れた。 まずは山梨学院だ。昨春の甲子園優勝校。さらに昨秋の関東大会準

リベンジへの思いは成長の原動力に。選抜高校野球、きょう準々決勝。雪辱戦が2試合。健大高崎、大阪桐蔭、報徳学園の戦いに注目

リベンジへの思いは成長の原動力になる。選抜高校野球は8強が出そろい、きょう28日に準々決勝が行われる。このうち2試合が雪辱戦となっているのだ。かつて負けた側はやり返そうと、がむしゃらに挑むだろう。リベンジが成就するのか。返り討ちに合うのか。リベンジという視点で、試合を見るのも楽しいかもしれない。 準々決勝の第2試合で、昨春甲子園Vの山梨学院と、選抜2年連続7回目出場の健大高崎(群馬)が対戦する。 両校は昨秋の関東大会準決勝で戦っている。その際は、健大高崎が2-3で逆転負け

3月は青森県勢飛躍の月!大相撲で尊富士が110年ぶりの初入幕V、センバツでは八戸学院光星と青森山田が初戦突破。「青森マーチ」の大行進だ!

3月は青森県勢が旋風を吹かせている。大相撲春場所では、新入幕の前頭17枚目、尊富士が110年ぶりとなる新入幕での優勝を果たした。そして選抜高校野球では、八戸学院光星と青森山田がいずれも初戦を突破した。本州の北端の若者たちが飛躍を見せている。3月(MARCH)だけに「青森マーチ」。威風堂々と行進が続いている。 大阪で行われている大相撲春場所。24日の千秋楽で、尊富士は豪ノ山を下し13勝2敗として賜杯を手にした。新入幕の優勝は1914年5月場所を制した両国以来2人目の快挙だ。

勝っても負けても地震で被災した方々に希望を届けた。石川県勢の2校。星稜が8強進出、日本航空石川は大接戦の末の惜敗。甲子園での全力プレーが熱いエールに

勝っても負けても地震で被災した方々に希望を届けた。石川県勢の2校が甲子園で全力プレーを貫いた。星稜は勝って選抜8強に進出。日本航空石川は大接戦の末の惜敗。両校の戦いぶりが、能登半島地震の起きた地元へのエールとなった。選手たちの熱い思いは、きっと伝わったはず。両校の選手たちに拍手を送りたい。 選抜高校野球大会6日目の25日。第1試合では1回戦最後の試合が行われた。石川県輪島市にある日本航空石川高が登場した。相手は優勝経験のある常総学院(茨城)。 今大会初戦までの道のりは長か

悲しき近畿勢…。選抜高校野球。開幕から5連敗は11年ぶり。3年前の夏の甲子園では4強を独占したが。残る大阪桐蔭と報徳学園の行方は?

悲しき近畿勢。選抜高校野球で開幕から5校が出場しているが、いずれも黒星を喫している。これは11年ぶりの珍事だ。3年前の夏の甲子園では4強を独占する無類の強さを誇ったが、今春は苦戦が続いている。残る学校は優勝候補の大阪桐蔭と、昨春準優勝の報徳学園(兵庫)。近畿勢の行方はいかに? 近畿勢がもがいている。18日に選抜が開幕して以来、5校が出場したものの、いまだ白星が挙げられていない。 開幕日には、第2試合で21世紀枠の田辺(和歌山)が出場。県大会で智弁和歌山、市和歌山の強豪を下