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MLB 記事まとめ

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2023年7月の記事一覧

【TOR】2023年ドラフト総括②

前回の続きで11順目から20順目の指名をまとめました。3日目の指名では大物に特攻することはなかったので、ドラフトの全体像だけを把握されたい方はまとめに飛んで頂いて結構です。 11位(全体334位) Grant Rogers McNeese State (LA) P R/R 4YR SR 6' 7" 230lbs DOB:05/22/01 Signing Bonus: 150K Comment: トランスファーを経て3年次から現在の大学でプレーするシニアの投手。先発一筋でプ

【NYY】迫る期限,下策未練,描く私見【Short】

日本時間で8/2(水)朝にトレードデッドラインを迎える訳ですが,ニューヨーク・ヤンキースの動向は未だ不明。Buy・Sellどちらにも転んでいませんよね。 ただ,本日行われたオリオールズとの試合ではSeverinoが初回7失点の大炎上。怪我から復帰したJudgeはリハビリの一環で休暇。スイープは回避したとはいえ,ALE列強ひしめくワイルドカードへの道はあまりにも険しいと感じます。 何度も言うように,ここ数年のヤンキースはWS優勝を至上命題に掲げて大型補強を繰り返してきたわけで

Hard Hit%(ハードヒット率)はなぜ95マイル(153km/h)?

日本語での説明が意外になかったので。 ハードヒット率とはハードヒット率とは打球に占める打球速度95MPH(153km/h)以上の打球割合です。計算式はこのようになります。 この指標はMLBの公式データサイト、Baseball Savantでも扱われています。 また、最近ではSIS(Sports Info Solution)社がNPBでのHard Hit%をTwitter(X)で時々紹介してくれています。 (今季のNPBでは中日の細川成也選手がトップを維持し続けています

【MLBトレード】マックス・シャーザーのTEX入り

 TEXがNYMからマックス・シャーザー(残り1年半※プレイヤーオプションを行使)と35M超の金銭を獲得しました。NYMはルイスアンヘル・アクーニャ(残り6年)を獲得。 〇ファーストインプレッション TEXが6月途中当たりから不調が続く先発陣をテコ入れしました。一方、NYMはレンタル選手を売るだけかと思いきや、本格的な売り手となりました。獲得したプロスペクトを見ればトレード自体は成功と言えそうです。 〇TEXサイド 5年185Mと大金を払ってFA獲得したデグロームが開幕か

【TEX】シャーザー獲得がWin-Winになりうる理由

諸事情で更新が途絶えており恐縮しているレンジャーズ担当のもりまるです。半年あまり更新できていない間にレンジャーズは野手陣が全員キャリアハイを叩き出す勢いで打ちまくり、想定以上の快進撃で地区優勝を大本命のヒューストン・アストロズと争っている状況。 その間にもジェイコブ・デグロムのトミー・ジョン手術という早すぎる離脱、レンジャーズ野手陣によるオールスタージャック、7月早々に不安すぎるブルペン補強として全盛期の球威を取り戻したアロルディス・チャップマンの獲得などイベントは盛りだく

【MLBトレード】ジョーダン・モンゴメリー、クリス・ストラットンのTEX入り

 TEXがSTLからジョーダン・モンゴメリー(残り半年)とクリス・ストラットン(残り半年)を獲得しました。STLはテコア・ロビー(残り6年)、トーマス・サジェーシー(残り6年)、ジョシュ・キング(残り3年半)を獲得。 〇ファーストインプレッション TEXがシャーザーに続いて先発陣を補強し、さらにリリーフも獲得しました。相場が上がっている印象の中、比較的安価に抑えられた印象です。一方、STLはレンタル選手を売るブリッジイヤームーブ。見返りはやや安めに見えます。 〇TEXサイ

【COL】 Randal Grichuk と C.J. Cron を LAA へ放出

はい、余は満足です。 トレードの中身は見ての通りですので、総評とそれぞれの選手について触れたいと思います。 総評個人的にはかなり満足です。PJを放出した際にも触れましたが、「非コンテンダーがリリーフか余剰戦力を売れたら原則勝ち」ですから。この場合、売れた=MLB未デビューをもらえる事ですので、今回も大成功と言っていいでしょう。 The Athletic の評価も Win-Win とする書き方が多い中、評価者全員 COL の方が得が大きいだろうというグレードを付けています

初めまして!Twitter開設の経緯と自己紹介〜 虜になったMLB

初めましてDoraと申します。Twitterで絡んで下さってる皆様、Twitter経由無しで初めて見てくださった方、まずはご覧になっていただきありがとうございます。今回Twitterでは文字数制限につき書ききれないけど話したいことが沢山あり、noteに記載する事にしました。何しろこういうブログみたいなのになれておらず不慣れなので、読みにくかったり、分かりずらい点はご了承くださいm(_ _)m 少しずつ改善出来ればとおもいまする 1.簡単な自己紹介、Twitter解説のきっか

【MLB】HOUファンが選ぶ!プロスペクトランキング(23Midseason編)【HOU】

はじめに こんやっぴー、空き箱です。我らがアストロズは2020のようにWC滑り込めるかどうか程度の球団になってしまいましたが皆様お元気でしょうか? さて、メジャーがこんな体たらくですので(勝率5割は上回っているので贅沢な悩みかもしれませんが……)、最近はマイナー傘下を追うことも多くなってきました。誰の贔屓がファーム焼け野原だって???????? ↓ここ暇な人以外読まなくてもいいです。早く本題に行きたい方は "ランキングの決定方法" の見出しあたりからご覧ください。 ま

2023年TDL、WSHコービンと別れるまで

 2021年夏にシャーザーとトレア・ターナーをトレードで放出し、2022年夏にはソトを放出して多くのプロスペクトを獲得しました。MLBレベルでの戦績こそ振るわないものの、プロスペクトを卒業した若手がMLBで経験を積み始め、そのうえでファームシステムも厚くなっているという状況。今夏はレンタル選手を主として売りつつ、あの選手との契約が終わるときに備えるべきでしょう。 〇先発投手 トレバー・ウィリアムズ(残り半年) 放出可能性:B  多彩な球種でほどほどに抑えるバックエンドスター

2023年オフ新外国人候補 vol.リリーバー

2023年オフの新外国人候補、セットアッパー/クローザー起用を期待できる投手のリストです。掲載時点での契約状況やステータスに基いていますので、コールアップやトレード、怪我(コンディション不良)等による、リストの入れ替えにつきましてはご理解ください。随時追加を予定。 ※noteの仕様上、動画の画質の劣化と音ズレがあります。高フレームレートでのご視聴は該当ツイートをクリックして頂き、Twitter上でご覧ください。お手数をおかけしますが、よろしくお願いします。 ジェリー・デロ

【ARI】トレード期限予想

 お世話になっております。先日の中京記念ではスタートから果敢にハナを取りきったセルバーグがレースを作り、そのまま四コーナーまで先頭をキープ。最後は猛然と迫るGⅠ2着馬のディヴィーナ、一番人気のルージュスティリアを振り切っての重賞初制覇となり、私は▲→◎→○決着で無事馬単と三連単を逃しましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。  さて、それはさておきいよいよ夏競馬、もといトレードデッドライン(TDL)の季節がやってきました。毎年この時期になるとTwitterに張り付いて眠れない夜

【MLBドラフト】2023ドラフトレビューCIN編

上位10人の簡易レポと総括になります。 凡例 ラウンド(全体指名順位) 名前(Name):ポジション:投打:身長/体重:出身校:契約金額(ボーナススロット) 簡易レポ 1(7) レット・ロウダー(Rhett Lowder):RHP:右投右打 :6-2/200:Wake Forest:$5.7M($6.28M) 90マイル前半の速球とスライダー、チェンジアップのコンビネーション。速球は最速で97マイルをマーク。最速でなくとも、シュート気味に食い込みながら浮かび上がる激しい

暑さよりキツイ2023年7月のレイズ【愚痴】

開幕は天国だったTB Rays 7月に地獄を迎える 開幕13連勝という球団史に残るスタートダッシュを決め「あかんレイズ優勝してまう!」といった天国が続いたのも束の間、オールスター前に8連敗、オールスター明けの8月、5勝15敗(日本時間7月27日現在)と信じられないほどの大ブレーキでシーズン通して守ってきた首位をBALに譲ってもなおチームの低迷は止まりません。 去年地獄みたいな貧打だった打線がすでに去年のHR数を大きく上回っていて 2022年→139本 2023→150本(