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陽気な漫画家・こしのりょうさん #noteクリエイターファイル

noteで活躍するクリエイターを紹介する#noteクリエイターファイル。今回は漫画家のこしのりょうさんをご紹介します。

石原さとみが主人公でドラマ化もされた『Ns'あおい』や『町医者ジャンボ!!』の作者であり、現在は週刊現代で『銀行渉外担当 竹中治夫』を連載中のこしのさん。noteでは、「漫画を描く楽しさが何だったか探す旅」=「漫旅」と題して、漫画を楽しく描くために、ご自身の “描きたい気持ち”を文章と漫画で表現してくださっています。そのほか連載中の『銀行渉外担当 竹中治夫』や『HANA♪うた』も特別に転載中!

noteで“自分の創作の楽しみを知る旅”をスタート

「noteが主戦場になっている」というこしのさんは4年前、コルクの佐渡島さんのすすめでnoteをはじめました。

「自分が漫画を描く面白さがわからない」「これって俺が描きたいことなんだろうか?」当時、そんな思いを抱えていたこしのさん。「それならnoteで、漫画を描く楽しさが何だったかを探すことをテーマに描いたら、自分がわかってくるんじゃない?」という佐渡島さんからのアドバイスを受けて、「漫旅」がスタートします。

そこからこしのさんはほぼ毎日、自身が「漫画を描く楽しさ」を探すために、ぶっちゃけ話も含めて、自身の気持ちと向き合って、作品を生み出していきました。そして、「漫旅」は100話を超えるまでに!

「描いていて気持ちよかったですね。それまで、作品として漫画を描いていても、自分の気持ちを言語化して伝えるということはしていなかったので、新しい発見がありました。たとえば、俺は野球選手が観客に喜んでもらうためにホームランを打つことに違和感がある。観客は勝手に喜ぶわけで、感動させることが選手の目的になっているのは違うんじゃないかなーと。俺はそういう人間で、漫画を描いて人を感動させたいという気持ちはもちろんあるんだけど、まずは自分が楽しく描いて、感動するかどうかは読む人の勝手。描いた結果、そういう人がいる。そういう、自分が漫画を描く時の気持ちが整理されていきました」

100話描き溜めた「漫旅」は自分の財産に

「作家が楽しいと思うことを描いていくことが、いつか生活の支えになる」という佐渡島さんの言葉にはまだ到達できていないというこしのさん。それでも、漫旅への反響は、描いていく自信にもつながったと言います。公開した作品に5000〜1万PVがあり、サポートをしてくれる人も多くいたそう。

「100話描いてよかったので、うちのスタッフにもおすすめしています。描き溜めておくと財産になる。今でも流用しているし、いい自己紹介になりますね」

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それでも100話を超えた時、「俺はネットに合わないのかもしれない」と思ったこともあるそう。その時は、漫画ではなくエッセイを描いてみたり、はてなブログやコルクBooksにもあげてみたり。「結局ネットは流れていって埋もれてしまうので、何回もかたちを変えて違う場所で見せるのもありかな」と。試してみると、noteで反響が薄かったものがはてなブログで反響があったり、その逆もあり、掲載する場所やタイミング、誰が拡散してくれたかによっても広がりが違ってくることがわかったそう。そこから、こしのさんは再度インターネット上に積極的に作品を載せていくように。

課金によって、これからの才能を育てる文化がある

「ずっと改善がなされてきて、どんどん使いやすくなっているし、ここ1年くらいはnoteを使う人たちが増えて、課金しやすくなった」

4年前からnoteを使ってるこしのさんは、変化するnoteの魅力をそう語ります。

「noteで若い漫画家を応援したい!」というこしのさんは最近、面白い!と思った作品や後輩の作品に“ついつい“課金をしているそう。

「ずるいのは、課金する時のマーク(笑)!後輩に課金する時に、100円じゃあなあ、500円じゃコーヒー1杯かあ、1,000円で飯でも食って!と、1000円課金しちゃうんだよね。嬉しいからいいんだけど。1回やると癖になって、自分が課金してもらっている額よりも、課金している額のほうが多いかもしれない」

そんな後輩に優しいこしのさんがnoteで今最も注目しているのは、仲曽良ハミさんとやじま商会さん。

「彼らの作品は面白い! ブレイク間違いないでしょ。もうブレイクしてる?」

こしのさんお墨付きのおふたり、要チェックです!

陽気な漫画家・こっしーさんの「漫旅」再開!

100話を超える「漫画の楽しさが何だったを探す旅=漫旅」を描いて、自身と向き合い、漫画を描く楽しみを再発見したこしのさんは、これから「楽しく創作をしていること」を伝えていきたいと言います。

「今までの俺の楽しさは自分を知ることだったけど、これからはそこから一歩前に進んで、エンタメとして、自分を武器に、自分の好きなこととか、自分が漫画を楽しく創作していることとかを伝えていきたい」

そして、最近、noteでこしのさんの新たな「漫旅」が再開されました!

50歳でありながら、AIを駆使して漫画を描いてみたり、10代の若者を中心に人気を集める音楽動画コミュニティ「Tiktok」をやってみたり、新しい風を取り入れることを楽しんでいるこしのさん。

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「自分のキャラクターがわからないんだよねえ」とこぼすこしのさんは、インタビュー中も、自分を飾ることなくとっても気さくで、よく笑い、新潟出身なのに南国の風が吹く陽気なキャラクターの持ち主です。

新しい挑戦を続ける、陽気な漫画家・こしのさんのnote、創作と日々向き合う人は特に注目です!

■クリエイターファイル
こしのりょう

会社員から30歳で漫画家になろうとしたが、ほぼ主夫に。35歳からなんとか漫画家らしくなり、十余年。「Ns’あおい」「町医者ジャンボ!!」医療漫画多めです。現在は「銀行渉外担当 竹中治夫」連載中!
note:https://note.mu/ryokoshino
Twitter:https://twitter.com/koshinoryou 
おすすめnote:仲曽良ハミやじま商会

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