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光文社文芸編集部がいま出逢いたい作品像 #創作大賞2024

4月23日にスタートした、日本最大級の投稿コンテスト「創作大賞」。今回は21メディアに協賛いただき、優秀作品は連載・書籍・映像化など、クリエイターの活躍を後押ししていきます。

創作大賞に応募したいけれど、「どんな作品を書けばいいの?」「作品を書くときのポイントは?」などの疑問や悩みを抱える方に向けて、各メディアにアンケートを実施。今回は、光文社文芸編集部にお答えいただきました。創作大賞に応募するさいのヒントとして、ぜひお読みください。

【参加部門】#ミステリー小説部門#ホラー小説部門
【副賞】受賞作品は「ジャーロ」への掲載や、書籍化を目指します


——編集部の特徴や強み、代表作・話題作を教えてください。

2000年からミステリー専門誌「ジャーロ」(2016年より電子雑誌に移行)を刊行していることもあり、ミステリーに強いスタッフが多いのが特徴です。

「ジャーロ」から生まれた大ヒット作としては、累計発行部数100万部を突破した坂木司さかき つかささんの〈和菓子のアン〉シリーズがあります。最近では、阿津川辰海あつかわ たつみさん『透明人間は密室に潜む』、方丈貴恵ほうじょう きえさん『アミュレット・ホテル』など、年末のミステリーランキングで高い評価を得た作品を多く輩出しています。

——読者層はどんな方が多いですか?

ミステリーが大好きな人、積極的にミステリーに関する情報を読みたい人がアクセスしてくれる印象です。読者数がすごく多いわけではありませんが、ミステリーを深く読みたい人に愛されています。

——なぜ創作大賞にご参加いただいたのでしょうか?

光文社では「日本ミステリー文学大賞新人賞」と「カッパ・ツー」という新人発掘プロジェクトがありますが、それらに応募してくれる方々とは違う、WEB小説発の新しい作品に出会いたいという気持ちで参加しました。

マニアではない方が新鮮な感覚で書くミステリーやホラーの中から、既存の概念からはみ出したような新しい面白さを持った作品に出会えることを期待しています。

——参加いただいた部門を選んだ理由は?

エンタメ作品として大切な要素はいくつかありますが、「驚かす」「怖がらせる」というのは、読者にアピールする上でもっともわかりやすいポイントなのではないかと考えています。

昨年は「ミステリー小説部門」のみに参加させていただきましたが、最低限の形式やルールがあるミステリー小説よりも新設された「ホラー小説部門」のほうが自由度が高く、既存の作家にはない新しい魅力ある作品に出会える可能性が高いのでは、と考えて今回は2部門に参加しています。

——創作大賞では、具体的にどのような作品を期待していますか?

「ミステリー小説部門」では、昨年同様、①殺人事件が起こること②魅力的な名探偵、または犯人が登場するという2つの課題を掲げさせていただいております。この課題をふまえた上で、提示される謎ができるだけ大きくてインパクトの強いものを求めています。フーダニット(犯人は誰か?)、ホワイダニット(なぜ、それをしたのか?)、ハウダニット(どうやってそれをやったのか?)はなんでも構いませんので、オリジナルの意外性に期待しています。

「ホラー小説部門」では、地域に伝わる怪談や怪異現象など、誰かから聞いた実録モノではなく、オリジナルの物語をお待ちしております。それ以外に物語設定の縛りはありませんので、自由な発想で、読んだ後に背筋がヒヤッとするような怖い話が読みたいです。

——すでに世に出ている作品で、期待するイメージに近い例があれば教えてください。

あまりイメージを固定したくないので、例を挙げるのは控えたいです。

——作品を書くときのポイントはありますか?

ミステリーでもホラーでも、物語の道行きが大切です。せっかく奇抜でインパクトのある結末を考えても、そこに至るまでの展開が雑だと、唐突な印象しか受けず、「驚いたり」「怖がったり」できないものです。ミステリーでもホラーでも、必要な情報が適切な順番で読者に提示されることが重要と考えています。

ミステリーであれば、探偵役がストーリーの中で適切な手掛かりをもとに推理を進めているか?(カンだけで動いていないか?)、読者にも謎を解くためのヒントがしっかり提示されているか? ご都合主義的に大事な情報がいきなり登場したりしていないか?

ホラーであれば、読者が物語にのめり込めるストーリーになっているか? 読み手の集中力をそぐような違和感やリアリティの薄いシーンがないか? など、意識してチェックしてみてください。

——応募者へのエールや期待のメッセージをお願いします。

とにかく楽しんで、自分が面白いと思う話を自由に書いてほしいです。応募作の選考とは一見、矛盾するように感じるかもしれませんが、著者が楽しんで書いているかどうかは読み手に伝わりますし、その熱量は作品の出来栄えに大きく影響すると思います。その上で、読者にも楽しんでもらおうという意識の強い作品を期待したいです。

・・・

日本最大級の創作コンテスト「#創作大賞2024」募集中

出版社やテレビ局を合わせて過去最多の21メディアに協力いただき、「創作大賞2024(第3回)」を開催します。応募締め切りは、7月23日(火)まで。奮ってご応募ください!


光文社文芸編集部の参加部門の詳細は、下記よりご覧いただけます。

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