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「cakes note FES‘18」1日目レポート #cakesnotefes

誰もが創作をはじめ、続けられるように。

そんなテーマを掲げ、6月29日、30日の2日間にわたって開催した“cakes note FES” 。
cakes、noteで書く人、描く人、読む人、のべ400名以上の方々にお集まりいただきました。

cakes noteで活躍する総勢28名のクリエイターの方々が登壇し、それぞれの角度で、cakes noteで創作することについて、たっぷり語り合ってくれた5時間! 今回は1日目のレポートをお届けします。

cakes note フェス、トークセッションのトップバッターは、 cakes noteを運営するピースオブケイクのCEOである加藤貞顕と、THE GUILD代表でありピースオブケイクのCXOを務める深津貴之による「noteカイゼン報告」。

2017年10月にCXO(チーフ・エクスペリエンス・オフィサー) として深津さんを迎えて以来、数え切れないほどのカイゼンを行ってきたnote。その数はなんと100以上にも及びます。
誰もが創作を始め、続けられるように。というテーマのもと、3つのルールを決めました。

Contents Power(良いクリエイターが集まる)
Findability(良い記事が見つかったり、人に届く)
Continuity(クリエイターが作品を書き続けられたり、読者のかたが再び訪れられる)

安心して続けたくなる、そんな空気感、文化を作ることを意識してnoteのカイゼンをすすめています。

できるだけ小刻みにサービスを回して、クリエイターの方々の反応を確かめるようにすることで、この半年で読まれるnoteの記事が2.7倍、SEOもカイゼンし検索流入が3倍になりました。
また、スキを押すことで作家さんからのレスポンスが見えるようになるカイゼンをきっかけに投稿に1スキ以上つく確率が40%上昇し、、75%以上の投稿に1スキ以上つくようになりました。よりクリエイターの方々が創作を続けたくなるような場所になっているのではないでしょうか。

noteのクリエイターを出版社に紹介するパブリッシングパートナーシップについて、出版が決まった本の話と、すでに決まっていた3社に加えて18社と提携することが発表されました。
noteのなかの優れた才能を拾い上げて、出口を増やす役割を担っていく役割を担う制度になること間違いなしです!

続いて、「エンジニアが発信すること、について。」というテーマで、エンジニアの山本一成さんと植山類さんのトークセッション。

コンピュータの深い世界を知らない人にとっては難解かもしれない言葉が飛び交う、cakes noteフェス中一番理系的なトークセッションとなりました。その世界と「発信すること」の共通点を感じることができる時間でした。

名人に勝利した将棋プログラム『Ponanza』をつくったことで有名なエンジニアの山本一成さん。加藤さんと普段から親交があることもあり、カジュアルなやりとりが行われ、会場が笑いに包まれることも。

山本さんは、「人工知能は怖くない」ということを世の中に伝えていくために、noteでの記事投稿をはじめたそう。noteは、難しい技術の初心者向けの記事を書くのに適していると感じているそうです。

植山類さんはシリコンバレーのIT企業でソフトウェアエンジニアをされています。同時に、オープンソース活動もしていて、さらに、スタンフォードの学生もしています。「植山さんはnoteのエンジニア界隈の中でも極北にいらっしゃる方」と深津さんが豪語するほど、かなりニッチな分野のプロフェッショナルです。

「どんなにマニアックな話題であっても、それを拾ってくれる人がどこかにいることがインターネットのいいところ」とおっしゃる植山さんは、文章を書くこととプログラミングの共通点として、「読む人ためにサービス精神を出さなければならない」という点をあげていました。
意図を簡潔に過不足なく伝えることが、プログラムにとっても文章にとっても、大切なんですね。

続いて登壇したのは、クッキー屋「SAC about cookies」経営者・サクちゃんさん、cakesで「メンヘラ・ハッピー・ホーム」を連載している、エッセイストのスイスイさん、サクちゃんさんと共に「月刊 自己肯定感」を書いている、内科医のDr.ゆうすけさんの3人です。

とっても仲が良さそうな3人の、熱いトークセッションが始まります。テーマは「悩みに寄り添い、書き続けること」。

このテーマをもらってから3人は「自分たちは本当に寄り添っているのか」ということについて考えたそうです。
スイスイさんは「寄り添えてるかもしれない!」とはじめに宣言。
読者から送られてきた悩みについて考えるとき、はじめはその人になりきってから考え始めることをしているそう。扱っている人が『メンヘラ』だからこそ、「わかってるよ〜」ということを伝えるようにしています。

対して、サクちゃんさんとDr.ゆうすけさんは「(じぶんたちは)寄り添えていない」と一言。
Dr.ゆうすけさんは、寄り添うことは共感する事する事で、共感してもいい方に転がらないことも多いと話しします。
「死にたい」から「生きたい」に変わるためには、家族以上にコミットしなきゃいけないからこそ、「寄り添う」という行為は、とてもハードルの高いことだとおっしゃっていました。

またサクちゃんさんは、最近のnoteに有益な記事が多くない?という気持ちから、noteのそれ以外のいいところを守るため、人格がにじみ出るようなnoteを書くようにしているそうです。
「役に立つ部分だけを切り取っても自分が幸せになれない」からこそ「とりあえず自分の思っていることを書き散らかす」ことを勧めていました。

とにかくnote書こう!というサクちゃんさんの熱い言葉で締められました。

続いての登壇者は占い師であり作家の しいたけ.さん。

突如、机の上に置かれたしいたけのぬいぐるみ。壇上に現れた綺麗な女性とモデレーター。


まさかの、しいたけ.さん、音声出演!!
深みのある優しい声で、いつものあたたかいメッセージを私たちに届けてくださいました。

しいたけ.さんがnoteをはじめようと思ったきっかけは「ちょっと怪しい話をしたかったから」だそうで。
「ちょっと濃い話をしても面白がってくれる、昔の深夜番組みたいな空気感」が漂うnoteを気に入ってくれているそうです。

また、noteという場所について、オーラリーディングという手法で占っていただきました。

noteには、色でいうと黄色と水色と赤を感じたそうです。
黄色は新しさを感じる色のひとつで、実験を発表する場所であることを示しています。
水色は、理性の色。一歩引いて黄色を制御している。
この2色は、さまざまな読者が集まるプラットフォームではよくみられる色なのだそうですが、
頭のてっぺんにある赤は、珍しい色だそうで、

自分たちの中に強固なマインドがあるにも関わらず、それを出さない。発言することなくクリエイターを自分たちの行きたい方向に誘導しているとの指摘が…!

モデレーターを務めたディレクターの水野は、発信していないのにバレている感じがして嬉しい、と驚いた表情で話していました。

そして、次は最後のトークセッション!
夜も深まって、かなりディープなお話が始まりそうな予感…!
登壇したのは、予防医学研究者の石川善樹さんと、エロデューサーの佐伯ポインティさん
トークテーマはズバリ、「善樹先生、エロスを科学的に教えてもらえませんか?」!

ずっとニコニコしていらっしゃる佐伯さんを目の前に、こちらもなぜかニコニコしてしまう…「40分下ネタしか話さない!」という宣言のもと、最近知り合ったばかりだというお二人の出会いの話から始まります。ポインティさんと名刺交換してから突如迷惑メールが増え…オフィスでは読めないメルマガ…本当に下ネタばかりです。

エロスと政治と宗教は似ている…ハーバード大学にて開講された伝説の授業など…衝撃的な話ばかりでしたが、最終的には、
不倫は健康に悪い、パナソニックを使え!というまとめがなされました。

熱が冷めやらぬままcakes note フェス1日目が終了。
次は2日目の午前中のもようについてレポートします!