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静物と生物と

寒い日は美しいものに満ちている。夏の暑い日も、そういう視点で見れば美しさが見つかるのだろうか。

体育の時間、子供たちと雪で遊ぶ。
手で固めることのできない、さらさらの粉雪の表面には、無数の宝石が虹色にキラキラ輝く。写真で見る標本のような完璧な雪の結晶だ。繊細なガラスのようなその平らな表面に、午前中の太陽の光が優しく反射する。その美しさは例えようもなく、まるで眺めている自分までもが命のない人形になったような気がするのだ。

そのように眺めている端から、子供たちが新雪を踏み散らしながら走っていく。美しい光のもと、大きな声で笑い合い、雪を投げ合う。そんな姿もまた、冬の晴れた日に美しく映る。

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