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第九話 感謝の心をブッシュドノエルに

これは、原作にはないnoteオリジナルのお話です。ぜひ楽しんでください!



「私、のどかさんと桃音さんに、クリスマスイブにサプライズをしたいんだ!!」

いちごが言いました。

「それ、私も言おうと思ってたところだよっ!」

パフェも、笑顔で言いました。

「じゃあ、決まりね!!何かお菓子を作って、みんなで食べて、パーティーしよう!」


「でも、どんなお菓子を作ったらいいんだろう・・・・?」

二人は、困り果てました。そこで、パフェが言いました。

「あっ!あの人ならわかるかもしれない!!」

「えっ、あの人ってなあに??」

「お菓子のことなら何でも知ってる、凄い人だよ!!その人に、どんなお菓子を作ればいいか聞きに行こうよ!」

「いいね!いってみよう!」

二人はスイートツリーハウスを飛び出しました。

**********

二人は、海沿いの道へやって来ました。

「あの人は、あそこにいるんだよ。」

パフェが指さした先には、キレイなケーキ屋さんがありました。

「ん・・何あれ、ふ、フルーティー・・・スイーツ・・・?」

「そう、フルーティー・スイーツっていう名前のケーキ屋さん。一緒にそこに行こう!」

二人はそこへ向かいました。

『チリンチリン。』

フルーティー・スイーツも、もうすっかりクリスマスの雰囲気になっています。

「こんにちは。」

「あっ、パフェ!!」

ケーキがたくさん並んである棚の向こうに、女の子がいました。

「いちご、あの人は、私と同じ、お菓子の国出身の、タルトさんって言うんだよ。今、ケーキ屋さんを営んでいるの!」

「ちょ、ちょっと、パフェったら、そんなすごい感じで言わないでよ・・・」

タルトは、照れくさそうに言いました。

「いちごちゃん・・・かな?これからよろしくね!」

タルト

「よろしくおねがいします・・・あっ、このケーキ、かわいい!」

棚の中にあった、切り株のようなケーキを見て、いちごが言いました。

「ホントだ!これ、すっごく可愛い!!」

パフェも、一緒に言いました。

「フフフっ、それは、ブッシュドノエルっていう切り株をモチーフにしたケーキなの。カシの木を暖炉で燃やすと、わざわいや病気を避けることが出来ると言われているから、縁起のいいスイーツなんだよ!」

「へ~!」

二人とも、顔を見合わせて言いました。そして、パフェが言いました。

「あっ!!これをのどかさんと桃音さんにつくってあげたらいいんじゃないの!?」

「それいいね!!」

「ねえ、何の話?」

「ああ、それは・・・」

二人はタルトに理由を話しました。

**********

「・・・なるほどね~・・・そ~言~うことなら・・・
作り方、教えてあげるよっ!!」

二人は目を輝かしました。

「タルトさん、本当ですか⁉」

「うん!!二人を最高に送り出すためでしょ!私に任せなさい!!」


こうして、ブッシュドノエルを作る、特訓が始まりました!!


続く!!


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