第五話 あたたかな春のお花見会
七か月後、桜が咲く季節がやって来ました。
スイートツリーハウスには、キレイな桜が咲き誇っていました。
「このツリーハウスって、桜の木だったんだね!」
いちごは、その満開の桜を見て、そう言いました。
「うん、キレイだね・・・・」
パフェは、小さな声でそう言いました。すると、
「ただいまー!」
そんな声が聞こえてきました。のどかと桃音が、学校から帰って来たようです。
「わっ!すごい!桜、満開になってるね!」
「・・・そうだ!ねえ、みんな、今日、ここでお花見会しない?」
桃音が、元気な声で言いました。
「いいね!準備しよう!じゃあ、私たちは桃音の部屋で、お菓子準備するから、いちごは私の家でお茶とレジャーシート持ってきて!!」
「わかった!お花見会、楽しみだね!」
「パフェ!早く行こう!桃音も早く!」
少しかけ足で桃音の部屋へ向かった三人は、何か、こそこそと話しているようでした。いちごはそんなことは気にせず、はしごを上って行きました。
「それにしても、キレイだなぁ・・・」
ツリーハウスの中で、いちごはそうつぶやきました。
ずっと、窓から、桜を見つめていました。
「・・・あっ!いっけない!準備しないと・・・!今日はお花見会なんだから!」
(もうみんな待ってるかな・・・急がないと!)
ひらひらと、花びらが舞っていました。
いちごは急いではしごを下りました。いちごが地面に足が付いた瞬間、、のどかがこう言いました。
「いちごちゃん、目つぶって!」
「えっ・・?はい。」
「開けていいよ。」
「・・・?」
パン、パアァンッ!!
すると、大きなクラッカーの音がひびきました。
「サップラァイズ!!いちご、お誕生日おめでとう!」
「えっ・・・!?・・・ありがとう・・・!!」
いちごの顔が、ぱぁっと明るくなりました。
続く!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?