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私を構成する9枚(10代後半)

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている
とか、

人生の中で20歳を過ぎると音楽の好みに対する『好奇心の窓』が閉まり始めるとか、

言われているようですが、自分としては、新しい、古いにかかわらず、いくつになっても、きいたことのない音楽に、発見とか感動とか、ときめきとか覚えたいと思っています。

とはいうものの、ここにあげたのは間違いなく、いろんな点で自分に影響を、与えてくれたものばかりです。
ということで、高校あたりから20歳までくらいによくきいてた音楽で、今でもきくものをあげていきます。あくまでも、ごく個人的な話です。

①The First of a Million Kisses/Fairground Attraction
世は、Oasisの再結成で盛り上がっているようだが、自分的には断然Fairground Attractionの再結成である。今年、知らない間に再結成して、知らない間に来日し、新曲も発表してた。1988年発表の自分の中でのリアルタイム青春ソングたちで、聴くと今でも大学1年の時の英語クラスの飲み会の京都からの帰りの阪急電車を思い出します。捨て曲なしのボートラも素敵。シングルのみの曲とかもCDは全部集めた。いい曲だけ出して、あっけなく解散したのも、バンド名っぽい。
この音楽と出会って、さまざまなジャンルの音楽、特に古い音楽に興味がでたし、ジャケットのエリオット・アーウィットの写真とか、ほぼアコースティック楽器なところとか、自分の一生における幅広い影響を最も与えた人たち、音楽ともいえます。

②Unhalfbricking/Fairport Convention
1969年発表のブリティッシュフォークロックの名盤。トラディショナルな曲、ボブ・ディランの曲のカバーも3曲やってる。個人的には他のいくつかのトラディショナルなフォークロックバンドと比べて、ロックンロール色が強く、アメリカ音楽のいいところをうまくミックスされてるのがいい。Cajun womanとか、無二の傑作。
トラッド系では、ペンタングルのクルエルシスターと迷ったが、ペンタングルは聴く時をえらぶのでフェアポートにした。

③Blood & Chocolate/Elvis Costello & The Attractions
1996年発表だが、自分がよく聞いたのは1997〜8年。受験真っ只中の
時。勉強の合間に、エアコンの効いた部屋でステレオで大きい音で聞いた。ギターのガレージ的な、割と生々しい感じのバンドサウンドで、コステロらしいうねる曲もミディアムテンポの曲も好き。特にラスト2曲の流れ。
でた当時、今もかも知らないけど、不思議とあまり評価は良くないみたいだが、そんなのは気にしない。
ニック・ロウがプロデュースなのもパブロックぽくていいのに、わからんかなあ。
昔サークルのボックスで、この辺の初期エルビスコステロをきいてたら、〇〇(自分)ぽいと言われた。
この前のキングオブアメリカも好きだった。なぜか、次のスパイクより新しいコステロの曲は耳に馴染まなかった。

④Rum Sodomy & The Lash/The Pogues
1995年発表のセカンドアルバム。この頃の情報源は多分ピーターバラカンのラジオ番組。昔っぽい、田舎っぽいのに、激しい。こんな音楽きいたことなかったので、衝撃的だった。シェインの全然うまくないけど、この人でないと感じがだせないボーカルとうねうねしたアコーディオン、ホイッスルの音が癖になる。1988年の御堂会館の来日公演も行った。アンコール最後の曲がホンキートンクウイメン。ハロウィン近くの日程で帰りの電車に仮装した人たちが乗ってたのが懐かしい。
アコーディオンを楽器屋さんに眺めに行って真剣に購入を考えた。コステロプロデュースだが、お互い気に入ってなかったらしい。野暮ったいファーストもサードもいいが、だんだん洗練されていったので、興味は薄れた。でも解散までは追ったかな。最近でも何年かに一回無性にききたくなる。

⑤Into The Purple Valley/Ry Cooder
1972年の作品。F.D.R in trinidadをラジオで聴いて購入。20代後半だが、ライブも行った。この人のCDで一番きいたのはこれだが、これ以降の3枚もよくきいた。アコギでこんなことができるのかと驚き、アコギにはまるきっかけになったが、いまだに全くできない。特に好きだったのは、トリニダードのF.D.Rと天国からの夢。
びっくりしたのは、自警団員のスライド。アメリカの古い音楽にこれで開眼した。

⑥A Distant Shore/Tracey Thorn
1983年の作品。いわゆる、ネオアコ。
ほんとは、Everything But the GirlのNight and Dayをあげたかったが、シングルだからか見当たらずこれをあげた。
のちのEverything But the Girlの作品も好きだが、おしゃれすぎるというか、ニューウェイブの影響も大きいので、こちらをあげる。
Night and Dayと同じく、ギター1本と歌のみのシンプルな作品。上品なんだけど、すごく青春感がある。みんな大好きなベルベッツのファムファタルなんかもやってる。ギター1本でおしゃれポップなこの感じを出すのがすごい。

⑦Hatfull Of Hollow/The Smiths
1984年のイギリスのよくあるラジオ放送音源の編集盤だが、オリジナルアルバムより生々しくて好き。1986〜7年の高校の時に最もきいた。
当時は友人も少なく、スミスをきいている友人はもちろんいなかった。
ヒリヒリした独特のインディー感のある音なんで、憂鬱な青春にあってたと思う。
カセットにダビングして、学校帰りの電車で一人ほんと毎日きいたし、親から怒られた時もヘッドホンで聞き流してた。特にラストあたり、最後の曲までに至る流れはいまきいても感傷的になる。

⑧Dead Letter Office/R.E.M
R.E.Mも、コステロと同様、最初期は好きだが、ライフズ・リッチペイジェントを最後に途中できかなくなった。これはアルバム未発表とかを集めた編集盤。ベルベッツやエアロスミスのカバーもあり、オリジナルアルバムとは違った趣き。
うねうねな音楽、もやもやしたボーカル、グシャっとしたオルタナな音が独特なインディー感、焦燥感、青春感をかもしだし癖になる。このころきいてて良かった。今のガレージずきなのは、完全に彼らの影響。
ファーストからライフズリッチペイジェントまで全部いい。この後、いい音になるにつれて、有名になるにつれて、不思議と自分も興味が薄れいった。

⑨Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band/The Beatles
最後、1967年発表の誰もが知る名盤だが、意外にちゃんときいたことある人は少ない気がするし、きいたことある人も、ぼくらの年代では一番好きということでもないみたい。1988年3月に購入。自分もビートルズでは、リボルバーの方が好き。
あげたのは、ちょうど受験に失敗したことが判明した(合格発表)帰りに、当時よくあったCDも売ってる本屋で購入したから。一緒に買ったのが、ペンタングルのクルエルシスターである。今考えても、そんな日にあまりにあまりな選択。第一印象は、なんじゃこりゃ。
流れがいいので流してきくのが好きだが、表題曲のリプライズの辺りの流れがたまらない。

こうやって並べると、年代もばらばらだけど、自分的には統一感あるのが不思議。でも、趣味が一致したり、共有できる友人はこの頃いなかった。

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