スピリット・エコー08響時音

たまゆら~魂響~08

響時音(ひびきときね)響


とある人物が【迷いの森】へと足を踏み入れる事を止めたいと云う響時音(ひびきときね)の意図が量りかねる。誰かへと協力を求める必要性を感じない内容。それ以前にガイドを頼まない事が原因。頼る相手を端から絞ってる響の真意が不明。明らかに何かを隠してる。私でなければ為らない理由がわからない。緊迫感が伴っていないのは急いでいない事の表れなのか。此処での後始末を終えて聖城まで引き上げる。清さんとの挨拶を手短にケイを伴って【迷いの森】を抜ける。ケイと別れて村とは反対方向へと向かう。響にて連れて来られなければ知らなかった空き地。ウインド・ブレイカーを纏う響の周囲へと常に強い風が渦巻いてる。懐から取り出した羅針盤を見詰める響の姿へと不意に違和感を見て取る。風の色合いが変わったなんて気の所為か。橋を渡って来た者が現れたために考えを巡らせてる時間的余裕がなかった。藍色の甲冑とマントにて固めてる者の前へと立ち塞がるように躍り出た響。慌てて後へと続き、顔を見合わせて視線が交わった途端に眩暈を覚える。その瞬間に私でなければいけない理由を知っても、意識が途切れたために何も行えない。


橋を渡り切った後、右手側の空き地から現れたのは2人。1人は前に旅した事がある響、もう1人が何処かにて見たような人物。何にしても、響が姿を見せた以上、ろくな事に為らない。何らかのやり直しを強いられる。響の後ろへと続いた者が眼を合わせた途端に膝から崩れ落ちた。この先へと進んでは為らない事以外に何にもわからない状況。従わないと余計に危なくなる。


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