スピリット・エコー09真白清音

たまゆら~魂響~09

真白清音(ましろきよね)清さん


押し黙ったまま立ち去る2人の後ろ姿を見送る。背中が物語る何かを読み取る術を持ち合わせていない。話だけでも聞いた方が良かったと思われても、手助けを行う義理も、義務も、尚の事、持ち合わせない。手を下した張本人へと犠牲者を運ばせて掘った穴に容れさせる。操ってる葛葉が自分では動けない事を狡く感じられた。縛り上げた後に葛葉が魅了を解いた事が間違いだったために逃げられてしまった。追うだけ無駄と諦めて退き返す。清さんへと報告を行い、報酬を受け取る。葛葉と錫とはお別れと為り、ケイと落ち合う。清さんから見送られて聖城を後にする。【迷いの森】を抜けて村へと帰り着く。長老へと手紙を届けて来た事を伝えて任務を終える。込み入った話があるらしいケイを残して日和の元へと向かう。旅路の内容へは興味を示さないためにグレイ・シックルの使い勝手だけを伝える。装備品の手入れを頼んで預けると帰る。


中心部へとメタリックな体表を有するシルヴァー・ドレイクが姿を現す。代わりに浮かび上がってた4人の少女達が消える。促されるままに背中へと跳び乗る。銀色に輝く翼を広げて舞い上がる。猛烈な羽ばたきによって塔が容易く倒れて行く様子を上空から見下ろす事しか出来ない。跳び降りれるような高さではない。土煙へと呑まれて崩れ去る事や倒れる衝撃にてさ迷うモンスターが押し潰される事などを願ったところで無意味。蔓延るモンスターがアンデッドや魔物である以上、消し去らなければ蠢き続ける。倒れた塔が橋のように広大な湖を渡す状態と為れば聖城が絶望的な惨状へと陥る事が眼に浮かぶ。解き放たれた魔物が明るさによって弱く為らなければ大陸全土が埋め尽くされる事態と化す事も時間の問題。塔から抜け出る事を優先させた結果としても、避けられなかったのかと悔やまれた。外の手段にて出る事が出来たのならばまた違ってたはず…。

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