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♪ 重力

重力 / 作詞・作曲 dengen


それはある絵本の中の言葉 題名は忘れたの

確か瑠璃色の表紙 人は死んだら星になるんだって


深く息を吸い込む 閉じた目に描く

人はどうやってあんな光を放って夜空に埋め込まれていくの


いのちには重力があって いつか1つの星になれるのかな

涙は海となりため息がそれを覆う


それはある新聞の中の悲劇 数字は忘れたの

大きな数が並ぶ表紙 人は思いがけず明日を失うんだって


息を止めてみる 鼓動に耳をすます

私どうやって目の光を失って夜空も臨めなくなるのだろう


いのちに重力があっても この星には敵わないかしら

罪はただ重く地の底へ落ちるの


そんなものの外に 飛び出したいと何度思ったか でも

今日も昇る太陽を見ては息を吐く 逃げられそうにないよ


いのちに重力があるなら その正体は何かしら

愛の重みか罪の重みか


誰かを引き寄せるのも 誰かに引き寄せられるのも

叶わず地に捕らえられるのも そんな重力の駆け引きの上


それはある初夏の夜の歌 風はまだ涼しくて

足音に合わせて3拍子 人はこうやって地面を歩く


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About 

いつか曲を作るためにと書き溜めていたメモを引っ張り出して、

大学生の後半に作った曲。

人という、小さな存在にも、“重み”があるねって話。

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