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園田プロのオーラス3p切りに関する考察

久々にMリーグを観戦しました。

10/27(木) 第2試合、南4局はラス親園田選手の打牌を中心に非常に白熱した展開になりました。(全員がトップの可能性があるオーラスは見ていて楽しいですね)

聴牌必須の場面で、堀の当たり牌2mを止める園田プロ

園田選手は、この手牌から堀選手の当たり牌を切らずに執念の6s切り。
ラス目の園田選手は、上がりはもちろん、聴牌しなければラス確定の状況でよくこの2mを止めましたね。私も観戦していて2m止めに思わず声が出ました。

この2m切りで放銃したとて、誰も園田選手を批判することはできないでしょう。寧ろ、2mが当たり牌で無ければ批判の的にすらなり得る打牌だと思います。ましては麻雀ファンの多くが観戦している大舞台で、ここまで自分の読みを信じた打牌。そういった事情を加味しても、素晴らしい打牌だと感じました。正に魅せる麻雀、と言った感じです。

そして手が進み、この牌姿。

残りツモ山3枚、聴牌必須の場面

ツモ番の無い園田選手は、このままだとノー聴確定。すなわち負けが確定です。つまり、ここで対面上家にポンをさせることは必須です。もう一度言います。必須です。

園田選手は3p切りを選択。

abemaのコメ欄や実況解説は3p切りで大盛り上がりでした。特に対面の伊達さんが実際にポンをして、園田のツモがもう一度やってきたので、視聴者にも園田の意図が明確に伝わって、より盛り上がったように感じます。

私はこのシーンを見ていて、何一つ盛り上がることはありませんでした。寧ろ盛り上がる実況解説(特に解説)を見て興ざめしました。実況は盛り上がっていいんですけど、解説は一緒になって馬鹿みたいに盛り上がってマジで何がしたいんですか?

麻雀は、着順を競うゲームです。現状4着、ラス親、ツモ番無し。つまりここから考えられる勝ち筋の中で1番現実的なパターンは、「誰かにポンさせる」、これしか無いです。(役満の横移動、とかでも着upするけど、それは現実的じゃないよね)

この3p切りはめちゃくちゃ当たり前の打牌です。
しかも、今回は「ツモ番無し」という絶対的な条件付きです。
つまり、麻雀が「着順を競うゲームである」という麻雀における最も重要なルールさえ知っていて、そこから(というかそれ以外一切考慮不要)導き出せる勝ち筋を考慮すれば、3p切りは必ず辿り着ける打牌です。

堀の捨て牌、最後に7s。対面の2pは手出し

今回は、堀の前巡7sが鳴かれていないこと、伊達プロの2pが手出しであることから、伊達プロが3pをポンできる可能性が高いですね。
役を知らない、ベタオリを知らない、フリテンを知らない超超初心者がいたとします。でもこの人は「麻雀は最後に点棒が多い人が勝ち」という絶対的なルールを知っていれば、3p以外に手が掛かりません。だって、それ以外の勝ち筋が存在しないから。他の牌を切る選択の余地すらありません。自分が役満聴牌で目の前に当たり牌が切られて「ロン」と言う、よりもこの3p切りは当たり前の打牌です。

何でこんなことにイライラしてnote書いたかっていうと、みんな3p切りで盛り上がってたからです。センス無さすぎ。麻雀のセンス、ではなくてゲームのセンス、というか人生のセンス。少なくとも、ある程度麻雀やってる人でこの3p切りがスーパープレイに見えたなら、本当に、本当にセンス無いです。

1番イラッとしたのは解説ですね。お前は、丁寧に冷静に「いやー、あそこで3p切らないプロは勝つ気無い人ですね。他チームのスパイですねー」とか言えよ。おしまい。


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