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ゴノレゴの記事を読んで思ったグレー息子の進路と就労の話

スープストックの件で関連ツイで吉野家の2chネタがちらほら流れて来てた。いろいろ辿ってみていた時にたまたま目にした記事を読んで思いついた事をだらだら連ツイした次第です。

https://ascii.jp/elem/000/000/691/691910/

うちの息子がこういった方面で芽が出るかどうかは分からないし、成功するのはひと握りの才能と運に恵まれた人だとも思う。ただ世の中いろんな仕事があるし、いまは親や教師が知らない様な活動の場面が山ほどある。

自分が寝食を忘れるレベルの動画やゲーム漬けを積極的に肯定はしないが否定もしないのはおそらく、単に自分自身がそんな感じだったと言うのもあるけど、そっちの方角から、何と言うか引力と言うか活力みたいなものを感じるからかも知れない。息子だけでなく多くの人達がそちらの世界に惹かれているし、人が集まる場所には仕事や縁がある。

「ゆめパの時間」の西野博之さんの本で目にした場のチカラという言葉が印象的でずっと心に残っている。子ども達の好きなことを制限せず興味関心を尊重していれば、そのうち自然にエネルギーを取り戻して自立していくとも。それはこういう意味だったのかも知れない。

自分の経験もあり、うちの息子は一般的な就職活動は突破できる気がしないし、仮にどうにか一般枠で就労できたとしても潰れずにやっていけるか疑わしい。かと言って現行制度では障害年金が受給できる程のグレー度ではないので、障害枠の収入一本ではおそらく生活が成り立たない。なのでどうするかといろいろ本当に不安でしかない。

この感覚は何かに似てるなと思っていたのですが、最近ふと、ああ、小学校で支援級スタートを選択した時、今から頑張らせないと高校に行けなくなるし就職もできなくなると周囲からプレッシャーを掛けられてブルーになっていた時の感覚だと気がついた。その頃の自分は中学卒業以降の進路なんて(自分も高校行ってないし)非常に漠然としていたし、そもそも小学校生活を無事に切り抜けられるか、中学校はどうするのかという不安でいっぱいだった。

実際その後、通信制やサポート校、手厚い私立など多様な選択肢がいろいろあると知り、「高校に行かれない」というのは単に「全日制である程度のレベルの公立高校に行かれない」、言い換えれば内申点を取れないだけのことと理解した。それが分かってからは自分の心も安定してきたし、息子も毎日楽しそうに学校でも家でも過ごしている様に思える。進路の方向性も見えてきた。そして私の悩みの中心は就労と自立、親なきあとに。

そして冒頭の様に、就労についても自分が一般的な選択肢のイメージしか持っていなかったこと、息子がその枠に合わないであろうことが不安の根っこだったんだと気がついた。要は「知らない」、「分からない」から怖いんだと。非常に人間らしくて自然な感情だ。仕方ない。じゃあどうすればいいのか。

今度の場合は中学卒業以降の進路の様に、私が足を運んで調べることが難しい領域に答えがある様な気がしている。私の知らない世界、見えていない景色、疲れて色のついた大人が近寄らないからこそ魅力的な領域が、たくさんあるに違いない。

私に出来ることは息子がそんな社会でささやかに生きて行くことができる様な身辺自立スキルや、特性と付き合っていくための自己理解や自己受容、そして全ての前提となる自己肯定感を損なわない様に、折返しまで来た学齢期の後半を乗り切る事なのかも知れない。

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