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祖父を亡くして

7/17 祖父が亡くなった。 突然のことで、離れた土地に住む自分は通夜にも葬式にも参加できなくて、それを責める人は誰もいなかったけれど、どうにも申し訳なくて、悲しくて、辛いので、ここに感情を整理しようと思う。 祖父との思い出を綴る。 祖父は、子供の扱いが上手な人だった。小さい頃は祖父の膝の上で手遊びや歌でたくさん遊んでもらった。手先が器用な人だったから、コマや竹とんぼを作ってもらって、それで遊ぶこともたくさんあった。竹馬も手作りしちゃう人で、私はついぞ乗れるようにはならなか

    • あきらめ

      小学生の頃、死に怯えていた。 地球滅亡や戦争を扱う番組や本を見ては寝られなくなるなど、異常なほど恐れていて、家族との時間を無駄にしたくなくて学校への行き渋りをしていたくらい怖かった。正常な発達段階だったのかもしれないけれど、異常なほど死が怖くて死を恐れていて、どうせ死ぬ時はみんな一緒だからと笑う母に、大人はなんて薄情なんだと思った。 大人になった今、死への恐れは薄まった。依然としてそれは存在するし、畏敬の念こそあれど、死への諦めがつくようになった。あの頃の母のように、死ぬ

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