見出し画像

私が経験したブラックバイト

こんにちは。実質多浪の社会人ロクです。

今回は私が過去に経験したブラックなアルバイトを紹介します。

私は高校卒業後に3年半フリーターを経験、その後2年半の大学受験勉強期間を経て実質6浪で大学に進学しました。
高校在学中の2年間、フリーター期間の3年半、大学在学中の4年間。通算するとアルバイト期間は9年以上です。

その中で最もブラックだったアルバイトの体験談を書きたいと思います。

ブラックバイト、ブラックなアルバイトとは

まずブラックバイトとは…
特に定義は決まっていないのですが、以下が特徴です。

・過剰な労働時間:長時間労働を強制される、シフトが不規則で休みが取れないことが多い。
低賃金:法定最低賃金を下回る賃金が支払われる、またはサービス残業が常態化している。
過剰な業務負担
 一人で複数の業務を担当させられる、過剰なノルマやプレッシャーがかかる。
パワハラやセクハラ:上司や同僚からの暴言、威圧的な態度、嫌がらせがある。
契約内容の違反:事前に提示された契約内容や条件が守られず、無理なシフト変更や業務が増える。
辞めにくい環境:退職を申し出ても引き止められる、あるいは辞めることが困難な雰囲気がある。
健康被害:労働環境が悪く、身体的・精神的に健康を害することがある。

私が経験したブラックバイトは以上を全て満たしているものではありませんが、主観としてブラックだったアルバイト体験談を3つご紹介します。

私が経験したブラックバイト~その①

まず一つ目の体験談。

家族経営のスーパーです。
スーパーというより八百屋に近いお店でした。

今から25年近く前の高校生の頃。新聞の折り込み求人チラシでアルバイトを探していました。当時インターネットはあまり普及していなかった時代です。

こちらのスーパーの求人を見つけさっそく電話し応募。面接に行きました。

店長は30~40歳くらいでした。当時、ビューティフルライフというキムタク主演のドラマが人気でした。ドラマに影響されたであろうロン毛が特徴の店長がけだるそうな雰囲気で面接してくれました。

店長「いつから来れんの?」
私「いつからでも働けます」

即、採用です。

私の業務はレジ打ちと品出し。

平日も土日も一切休憩なしでした。

ひたすら立ちっぱなしでレジを打ち、お客さんが来ない間にすぐに品出し。
休む暇が全くありません。

ここまではただきついアルバイトだったのですが、ブラックだったのはそれ以外にありました。

このスーパーは家族経営です。

店長のお子さん(3歳くらい)が定期的にお店に遊びに来ていたのですが、ある日、お子さんが陳列棚のオレンジの上にりんごを乗せ遊んでました。

すると、店内にいた店長の母親、その子のお祖母ちゃんにあたる人物が突然私に怒鳴りました。

店長の母親「商品のオレンジにこのりんご乗せたのはおまえか!!」

状況的に店長のお子さんが乗せたのは分かっているはずなのですが…
あらぬ疑いをかけられ、それをきっかけにことあるごとに難癖をつけられるようになりました。ほぼいじめ・嫌がらせでした。

1ヵ月間耐え抜いたのですが、体力的にも精神的にも辛くなりアルバイトを辞めました。当時の時給は600円です。続けるメリットはありませんでした。

辞めた後気づいたのですが、そのスーパーはチラシに求人が載り続けているお店だということが分かりました。つまりアルバイトの出入りが激しく、全く定着しないお店でした。

個人経営の会社やお店はホワイトな職場が多いのですが、この家族経営のお店は地雷だったようです。
(面接の時に違和感はありました。本来はそこで辞退すべきです。)

そのお店は今も存在します。

25年以上経った今。オレンジの上にりんごを乗せて遊んでいたお子さんは店長になっているかもしれませんね。

私が経験したブラックバイト~その②

次に二つ目の体験談。

PCのパーツショップです。

私のフリーター初期。19~20歳だった頃。
Web制作のアルバイトに就きたいと思い、アルバイトを探していました。

PCパーツショップのWeb制作のアルバイト求人を見つけ、
応募・面接したところ採用されました。

「Web制作の仕事で働ける!」…と心躍らせていたのですが、
働き始めると、実際の仕事はWeb制作の仕事ではなく販売スタッフでした。

初めの頃は「Web制作の仕事の前の研修的なものなのか」と思い疑いなく働いていたのですが、その後Web制作の仕事の話は一切触れられず。

「もしや私は販売スタッフとしての採用なのか?」…と思い始めました。

それでも、「望む業務ができるなら」としばらく耐えたのですが、
不思議なことにこの会社・店舗のどこを探してもWeb制作の仕事をするような業務スペースを全く見つけられません。

ようやくそれらしき場所を見つけたと思ったら、1畳程の非常に狭い乱雑なバックルーム。ここにPCが置いてありました。おそらくここでWeb制作をするのでしょう。

募集内容は、限りなく嘘に近い求人でした。

販売スタッフとしての業務は非常に過酷一日中立ちっぱなし
休憩もほぼありません。

条件も求人内容と異なってましたし、長く働けるイメージを持てずその後アルバイトは辞めました。

ちなみにその会社。10年以上前に閉店・倒産してます。

私が経験したブラックバイト~その③

最後に3つ目。

人材派遣アルバイトの体験談です。

今から20年近く前。グッドウィル、フルキャストの全盛期。

ガラケー1つですぐにアルバイト先を見つけすぐにお金をもらえる人材派遣の日雇いアルバイトがブームになっていました。

私が20歳の頃。人材派遣のアルバイトをしていましたが非常に過酷なものでした。当時の日本社会の闇を垣間見ました。

一日働いても日給は5,000円~6,000円
どこに派遣されるか分からず、派遣先までの交通費はこの日給から捻出しなければなりません。

交通費を差し引くと手取りの日給は4,000円ほどです。

派遣先は、主に工場・引っ越しでした。
誰もやりたがらないので新人である私にその現場が回ってきました。

工場に派遣された時の話です。

現場に到着すると、工場の社員から派遣アルバイトにカラフルなバンダナを渡され、頭に巻くよう指示がありました。

私はピンクのバンダナを渡され、頭に巻きます。

業務中に社員から、
「おい!ピンク!!こっちこい!」

「名前」ではなく、バンダナの「色」で呼ばれました。

もはや人間ではなく、モノ扱いです。

次に引っ越しの業務です。社員と一緒にトラックに乗って各現場を回ります。
引っ越しが終わると最寄り駅ではなく適当な場所で降ろされ、そこで捨てられます。

あまりに扱いが雑でした。

100円ショップに派遣された時もありました。

なぜかスーツで来るように指示されましたが、実際の業務は100円ショップ内の1~4階のトイレを一日中ひたすら掃除して回るというものでした。
スーツで仕事する意味が全く分かりません。

いずれの業務内容も過酷。どこに派遣されるか分からない。一日働いても手取りは4,000円程。

1~2ヵ月ほど続けましたが限界を感じ、人材派遣アルバイトの登録は解除しました。

それから数年後のこと。ワーキングプアの温床とされる日雇い派遣の事業者に厳罰が下る…という報道がなされ話題になりました。

ブラックバイトに出会ってしまった時

実際にブラックバイトに当たってしまった場合、どうしたらいいでしょうか?

応募した先がブラックバイトかどうかは、
面接に行くか、もしくは実際に働いてみないと分かりません。

面接の時に、面接会場や面接官に違和感を感じたら、そこはブラックバイトの可能性があります。

実際に働いてみて「ここはブラックだ!」と思ったら、
すぐに辞めることをおすすめします。

そんな職場で働いても時間の無駄だからです。
さっさと辞めて次のアルバイトを探しましょう。

辞める時私は、
自分に合わないと思ったから」という理由でアルバイトを辞めていました。

この理由でアルバイト先から何か言われたり揉めたことはありません。
(理由を考え過ぎず、シンプルが一番です)

アルバイトをすぐに辞めてしまったら…

「次も続かないんじゃないか」

「我慢が足りないんじゃないか」

「ダメな奴と思われるんじゃないか」

…と考えてしまうかもしれません。
しかし、そんなことは全く気にする必要はありません。

「本当に良い職場」に出会えれば、たとえ自分に我慢が足りなくてもコミュニケーションが苦手でも続けられます。

自分に合った職場で「忍耐」も「コミュニケーション能力」も身につけていけば良いのです。

私は20歳の頃、コミュニケーションが極端に苦手でした。しかし、ホワイトな職場に出会い2年以上続けられました。
そこで社会人としての基礎を身につけました。

私は現在41歳になりIT企業で管理職をしています。

過去を振り返り今になって思うことがあります。

それは、
アルバイトが辞めてしまうのは本人のせいではなく、その職場の管理職や社員に責任があるということです。

会社として、どのようなアルバイト人材であってもマニュアルを元に全員が同じように働き、作業できる環境を整えるべきなのです。それが管理職、社員の役目です。

一方、アルバイト人材に問題がある場合もあります。しかしそれは、問題のあるアルバイトを採用した管理職・社員に責任があるのです。

今回、ブラックなアルバイトを紹介しました。以下の記事ではホワイトなアルバイトの記事も書いています。

ブラックではなく、ホワイトバイトに出会いましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?