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三木露風「あかとんぼ」に関する考察①
「あかとんぼ」作詞三木露風
ここでは、童謡赤とんぼに関する私の妄想を書いていく。タイトルには考察と書いたものの、不確かな要素に基づく妄想を多く含んでいるものとして読んでいただきたい。
1.夕やけ小やけの 赤とんぼ
負われて見たのは いつの日か
2.山の畑の 桑の実を
こかごに摘んだは まぼろしか
3.十五で姐やは 嫁にゆき
お里のたよりも たえはてた
4.夕やけ小やけの 赤とんぼ
とまっているよ 竿の先
この曲は、1921年詩人三木露風によって作詞された童謡である。今やだれもが知る名曲であり、中学校などでは教材として用いられている。
今では使われない言い回しがあるので一応そこの解説をすると、
『負われて』は 背負われて という意味で、
『姐や』は実際の兄弟ではなく、子守のために引き取られた貧しい家庭の女子のことである。
しかしこの詩、改めて読むととても童謡とは思えないほどしっかりとした内容ではないだろうか。タイトルの赤とんぼは二回しか出てこないし、三番に至ってはとても重いことを書いている。
同じ「夕やけ小やけ」で始まる曲には中村雨紅の「夕焼小焼」があるが、こちらでは「おててつないで」とか「カラスと一緒に帰りましょう」とかのんきなことを言っている。
そんな風に他にない魅力があるこの曲、背景や内容について考えてみる。
②へつづく
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