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有川浩に江國香織。いや、江國香織からの有川浩。

言い直したのには訳があります。

今の私にとって、また、映画化ドラマ化なんちゃら大賞とかって意味では有川浩が先。
なんだけど。
私的自分史として。noteに綴る意味合いとしてはやっぱりまず江國香織ありきなんです。からの、有川浩。

小学5年生の頃。…たぶん。6年じゃないと思う。いっつも仲良しの子!ではなく、よく一人で淡々と行動していて特別な誰かとつるむでもなくクラスから浮くでもなく、という小学生にしてなかなか理想的な立ち位置にいた彼女。(結婚したって葉書が来たけどその後元気にしているかしら。久しぶりに会いたいけれどLINEも電話も知らないし。実家の住所頼みという地元あるある。)
そんな彼女が突然オススメしてくれた本が、江國香織の『すいかの匂い』。

あれ、私達仲良かったっけ?な気持ちと共にぐっと距離が縮まった瞬間でした(私的に)。ほんでしかもそれの面白かったこと!!びっくりして嬉しくて、確かそっからだったんじゃないかな、江國香織を貪るように読んで。

大人になりながら、自分位の年齢の女性に人気の…なんていう紹介のされ方を見たりもしたけど、ふん、他の人なんか知らないやい!私は私が楽しくて好きで嬉しいから読んでいるんだい!という気持ちになったり。

すいかの匂いも、引っ越しと共に処分したりまた買ったりしながら、今はまた、我が家の本棚にちょこんといてくれています。

十年程前に結婚してしばらくは、本棚にあるものの手が出なくて。私は入り込んでしまうタイプなので、江國香織の世界に浸ると離婚したくなりそうで怖くて。でも何度か本気で離婚したい日々を越えて(もちろん江國香織関係なく)、今では気にせず読めるようになっています♡人間、強くなるものですね。笑

江國香織は軽くてさらさらとしていて、いつ始めていつ終わっても許される感じが好き。旅行や遠出の時に持って行って、乗り換えや友人との約束など途中で途切れても全然大丈夫。途中からでもぜーんぜん。低い階段って感じ。

気軽さとしては伊坂幸太郎も近いけど、宮部みゆきや湊かなえにはこの軽さはないかな。

伊坂幸太郎も遠出にはよく持って行ってた。
江國香織と伊坂幸太郎はほとんど内容を覚えているから途中途切れても全然気にならないのかも。それでもうろ覚えなのだけど。そこがまた良し。何度でも楽しめる私の良い所。

有川浩は、持っていけない。
なぜなら、ほぼ100パー泣くから。
なんなら、職場へ持っていくのにも躊躇するレベル。(昼休みに読んだり。)(カッコのサイズは意識的に変えてみている。より小声でちいちゃく付け足したいときは半角にしてみている。さて伝わっているのかしら。)

有川浩との出会いは社会人になってから。
就職してすぐ、同期が『植物図鑑』を貸してくれて(彼女も母親から借りてた)そっからどハマリして単行本を買いまくって読みまくり、彼女に読む?と聞いてみたら、ちょっと今は有川浩お腹いっぱいだからいいや、と断られたっていう(笑)

植物図鑑、今、我が家にはありませんがね。
図書館戦争シリーズ、自衛隊シリーズ他はほとんどあるのかな。泣きたい時、純粋な恋愛モノにどっぷり浸りたいときに取り出してみる。ひねくれ恋愛が欲しい時には江國香織。

有川浩は、ほんっっとーに、泣く。あーまた泣かせに来てるわー、はーやだやだってなって避けてた時期もあった。あと、やっぱちょっとクセが強くてね。文章、単語や漢字の使い方が。ちょっともういい、濃厚過ぎ、ちょっとあっさりさせて。白米ください。みたいになる時もある。そんで伊坂幸太郎に逃げたり。伊坂幸太郎は白米っつーかターメリックライスだけど。

でもね、ほんとーに、泣けるのよ。なんか知らんけども。運転中でも関係ない。夫が借りてきてくれた本なんからほら、期限もあるし新刊だから早く読みたいし有川浩は止まらないからまー家でだけ、とか基本無理なんで。仕方ない。でも職場はさすがにちょっと、昼休みに泣いてたら恥ずかしすぎるのでやべってなったら途中で続きはまた今夜!みたいになったりする。

そういやそこまでガッツリ本を読まない我が夫、昔入院中に暇だからオススメ持って来てって言われて、有川浩の自衛隊シリーズ?『空の中』『海の底』『塩の街』辺りを持って行ったら読んでたっけな。あと伊坂幸太郎も読んでいたような。宮部みゆきは結婚前から部屋にあったっけ。

恋愛系と言えば私自身の恋愛に対する姿勢の話もしたいのだけれど、今のところ本棚紹介みたいになってきているのでとりあえず次は森絵都と西加奈子かな。