恋人の面影が消えない|Shout Baby 歌詞考察
はじめに
今回は、緑黄色社会の 「Shout Baby 」という曲の歌詞考察の記事です!
この曲は「僕のヒーローアカデミア」の主題歌にも使われていたそうで、アニメがきっかけで知った人も多いのではないでしょうか??
歌詞考察の記事を書くのは初めてですが、最後まで読んでくれると嬉しいです😌
※この記事は2021年の3月に書き上げたものを現在推敲したので、文体がぐちゃぐちゃになっていますが、そこはご了承ください!
1番
あいつのシャンプーの匂いが変わっていることに気づいた場面でこの曲は始まります。
「いつもと違う髪の匂い」って、みなさんは何を思い浮かべますか??
ただ単にあいつがシャンプーを変えたって捉えることもできますが、あいつが女の家に行ってそこのシャンプーを使ったという解釈もあるかなと思います。
だからこそ、そんな風に考えてしまう自分があいつに踊らされたように感じて、それ自体が悔しい。
自分が馬鹿馬鹿しくてつい口元が緩んでしまい、その気持ちを「マフラーにそっと沈めた」んだと思いました。
このように想像することもできますが、この解釈が主人公の独りよがりなものって考えることもできるので、導入部分から深い歌詞構成になっているなという印象をもちました。
子供の頃はすぐ泣いてしまう主人公だったけど、今は感情を表に出さず押し殺してしまう自分に変わったことが表現されています。
さらっと書かれてありきたりな歌詞のように感じますが、これを言葉にできるってすごいなと思いました。
私たちが成長するにつれて立ち振る舞いもまた、背が伸びるように自然と身についていくことで、それが大人になる過程の一つだと思います。
ただ、忘れがちなそこに注目して敢えて歌詞にする。
昔の自分は何かあったらすぐに泣いてしまうことを馬鹿にされていた。
当時はそれをすごい気にしていたと思うけど、そんなのは昔の話。
だけど、恋愛と今の気持ちに絡めることで。
大人は何かあっても感情を隠して立ち振る舞う。
そんな当たり前すぎることを、言葉にすることで鮮明に心情が伝わる。
これを言葉にするって難しい気がします。
少し脱線した気もしますが、長屋さんの歌詞表現力の凄さについて触れてみました。
歌詞に戻ります。
あいつにとって、私は自分のことを相談しやすい関係だったと考えます。
あいつは何でも相談できる私に、自分が他の女の人と関係をもっていることを伝え、このことは内緒にしてほしいと頼まれたのではないでしょうか。
でも、あいつのことが気になっている私にとって悪意なく放たれた言葉はとても堪えてしまうものです。
あいつが私に目を向けていないから、町中に溢れてる恋人のような時間を過ごすことはできないんだと感じる。
だからこそ、悲しさとか苦しさなんかが混ざり混ざって言葉に表すことができないような感情が体の中で渦巻いてしまいますよね。
あいつと結ばれることはないことを知って途方に暮れている。
サビではこのようなことを表現していますが、最後に注目すると「分からなくてただ縋り付いて」とあります。
悲しみに暮れる中、何に縋り付いたのでしょうか。
私は「あいつと過ごした時間」だと考えています。
好きな人を諦めきれない時や忘れたい時って、忘れよう忘れようって何度も思いますが、ふとした瞬間に一緒に過ごした時間が蘇ってきます。
輝いていた時間や無邪気に楽しんでいた瞬間を思い出して、「あの頃はよかったな」「またあの頃に戻りたい」そう感じてしまうことがありますよね。
それくらい大切だった「あいつ」と結ばれなくなり、これからどうすればいいのかと思ったけど、そんなのは分からない。まだ諦められない。
だからあいつと過ごした時間に縋り付いているのではないでしょうか。
思い出すだけなら迷惑はかからないし辛い思いを紛らわせる。
そんな風に解釈できると思います。
あいつと一緒にいれること、そんな日々を過ごせたなら何も心配することも気になることも無くなって幸せに包まれる。
そんな日々なんて叶うわけないから、こう考えてしまう自分を変えたいと思っているんですね。
でも、そんな姿は強がっている風にも見えます。
叶わないのは知っているのに気がつけばあいつのことを考えているということは、まだ諦められていないのではないかと思ってしまいます。
好きな人を忘れられない、あいつと過ごした時間が消えないことが表現された1番でした。
ここからは2番を見ていきます。
2番
何かと面倒くさがってしまう私だけど、あいつとの関係だけは後回しにせず、きちんと向き合って関係を、連絡を続けていたい。
そういう姿からは、あいつへの想いの強さと素直さ、一途さが伝わってきますね。
私の気持ちをあいつに伝えることなく自分の中だけに隠していたら、周りに思いは知られることはないから、良くも悪くもあいつに対する気持ちはないものと同じ。
だけどそう簡単に忘れることなんてできない。
そんな軽い気持ちではない。
そう感じているんですね。
あいつや周りに自分の気持ちがバレないよう平静を装って毎日過ごしているしかできなかった。
ここの「初めてのこと」とはどのようなことを指しているのでしょうか。
初恋と捉えることもできると思います。
初めて恋をしてこんな気持ちになってどうすることもできない。
これまでに恋の経験はあるけど、こんなにも相手のことで気持ちがいっぱいになったことが「初めて」。
そんな風にも捉えることができるのではないでしょうか。
今まではこんな風に悩むことはなかったけど、初めて本気で誰かを好きになって上手く接することのできない。
どうすることもできない自分がいることに気づいて戸惑っていると捉えられると思います。
退屈な時間というマイナスな要素をかき消す、気にならなくなることってプラスの内容なんだと思います。
もしあいつの隣に居れたらどんなことをしよう?
どこに行ってどんな話をしよう?
あいつと一緒にいれる時間は幸せ。
だけど、叶うわけでもないことを考えていると、時間よりもどかしさが心を占める。
そんな気持ちは言葉に表すことができない。
だからこそ、「あいつなんてもう」はそれ以上言葉で表していないのではないでしょうか。
恋は盲目という言葉がある。
恋をすると周りが見えなくなるくらい、その人のことしか考えられなくなる。
だけど、それって実は幸せなこととも言えそうで。
自分の想いにまっすぐで、ただ一心にその人との幸せを考える。
その時のパワーというかエネルギーはすごいし、生きる気力にもなるし、何でもできる気がしてくるものだ。
だけど、あいつのことを知ってしまった。
どうやらあいつは他の子に目を奪われている。
知らなかった方が、幸せなこともある。
もっと早く話しかけてたらどうだったかな。
もっと私に勇気があれば。
こんなに真っ直ぐあいつのことを考えてたのに。
事実を知ってしまった今は後悔することしかできない。
だけど、私の気持ちは間違ってないし否定したくない。
そんな想いが込められているのではないでしょうか。
あいつは私を好きじゃないと知っているのに、私はまだあいつを好きでいる。
叶う訳がないのに好きでいることは苦しい。
なんで好きでいるのに苦しいんだろう。
だけど、好きじゃない人からの好意ほど迷惑なものはないから、とっととこんな感情捨てればいいのに。
ただ、こんなに好きになったのは初めてだし、あいつがいなかったらこんな気持ちになれていない。
だからこそまだ諦めきれないし、あいつとの時間に浸っていたい。
あいつと幸せになれることはない、分かってる。
それでも、自分の好きな人が言ってくれた言葉は信じたい。
その言葉が嘘だったとしても、言ってくれたことは事実であるから私の心の中に残り続ける。
あいつのおかげで今の私がいるのも事実。
あいつは私を見ていないけど、一緒に入れた時間は本当に楽しかったし嬉しかった。
こんな気持ちすぐには消えないけど、いつか、前を向けるような自分に変わりたい。
あいつに囚われない自分に変わりたい。
どんな姿に変わりたいかは色々想像ができますね。
まとめ
ちょっと長かったかもしれませんが、「Shout Baby」の歌詞を考察してみました。
まとめると、あいつのことを忘れられない私の姿がありありと伝わってくる歌詞だったなと思います。
この曲を知っている方は分かると思いますが、曲のメロディーは悲しい雰囲気はあまりせず割とテンポのいい感じの曲なので、こんなに感情が込められた歌詞だとあまり感じない気がします。
明るめの曲調なのに歌詞は暗めっていう、少し強がってるというか本心を隠しているみたいな曲は大好きです笑
この歌詞考察を読んで気になった方は、ぜひ聴いてみてください!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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