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一人の他者ー最近の療育の考え方

人として、目指す人間像は変わらない。
それが自分にとって、どんな人で自分の好きを知り、増やし、深めていくことが一つの要素だと思っている。
だが、その過程の発達に注目すると、人それぞれ感情や認知や身体や社会性の側面から発達に偏りがある。
だから、療育では、個々の児童に適した関わり方で各側面の発達を複合的に促す必要がある。
何より、個々の児童に適した、という文言が大切だと最近感じる。
個々の児童にとって、心地よい他者との物理的な距離感、心理的な距離感、口調、声の大きさ、身体の大きさ、称賛の仕方、遊びの広げ方、深め方、やりとりのテンポ、と言った具合に。
その児童の言葉、視線、表情、動きを観察して、児童の感情がどこまで細分化され、インプットできアウトプットできるか。インプットに必要な量と質とアウトプットに必要な関わり。
認知や社会性がどこまで発達しており、他者を意識し、他者を他者として自己と対等な存在として受け入れられているか。

療育中、児童と関わり始めたその瞬間から、児童の観察に集中し、対話的にリアルに関わり続けたい。

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