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アラジンベースは失敗だったのではないかという話

こんにちはしょうです。
今回は久々にプロジェクターの記事です。

今回の主役はこちら!Aladdin Vase!popIn社が昨年末に発売したモバイルプロジェクターです。

私はpopIn Aladdin 2ユーザーでこちらの商品は購入してないのですが、どうもこの商品が失敗しているような気がしてならないとずっと思ってました。昨今のプロジェクターのトレンドと合わせてこの商品の失敗点を見ていきます。
※購入してないのであまり詳細なスペックについては言及しません、価格やプロモーションについてが中心となります。


1.ここ数年のプロジェクターのトレンド

まずは昨今のプロジェクターのトレンドを整理してみます。プロジェクターの利用者には大きく分けて2種類の人たちがいると思ってます。感覚的に格安の海外製プロジェクターが大量に出回るようになったここ数年この構図は変わってないと思います。

1.1.ホームシアター派

まず、一つはおうち時間で需要が増えてしっかりとしたホームシアターを作ってみたいと思いプロジェクターを購入する人が増えていることです。価格.comの人気商品ランキングを見ると5万から20万弱のものがかなりの割合を占め高額なものが人気の傾向があります。

この価格帯の特徴としては4K画質、単焦点、高輝度など高スペックなプロジェクターが存在します。

1.2.とりあえず大画面派

もう一つの派閥はかつての私のようにとりあえずHDMI出力できるゲームを大外面で見たい。値段は安ければ安い方が良いというパターンです。
これはAmazonのホームプロジェクターランキングがまさにといった感じです。
Amazonのプロジェクターランキングは3/14現在Top10のうち9台は2万円を切る海外製品です。価格.comのランキングとは別のものを見ているような感じがするほどラインナップが違います。

こちらの特徴としてはとりあえず大画面、画質はそんなに良くない、ファンの音がうるさい(個人的体験)、画面が暗い、安いなどです。テレビより大画面で見ることができるのにテレビより全然安いものが多く存在します。
セッティングに癖があり意外とすぐに使わなくなる(経験談)


2.オリジナリティのある商品によるトレンドの変化

しかし最近、値段を10万以下に抑え、基本的なプロジェクタースペック以外に特徴をもつ商品が出てきトレンドがガラッと変化しました。

2.1.popIn Aladdinシリーズ

一つはポップインアラジンシリーズです。既存のプロジェクターとは違いシーリングライト一体型にすることにより床や棚に設置場所を必要とせずセッティングが簡単です。逆に設置場所がシーリングライトソケットに限られるため多少部屋の形状の影響を受けます。

2.2.Nebula Capsuleシリーズ

もう一つがAnkerのNebula Capsuleシリーズです。500mlのペットボトルほどのサイズでバッテリー駆動も可能なコンパクトなプロジェクターです。
キャンプブームにうまく乗った印象がありサイズ感もよく屋外需要にうまくはまった製品です。


3.Aladdin Vaseとは何だったのか

このような個性的製品が出ている中、昨年末の発売されたのがAladdin Vaseです。先ほど紹介したpopIn AladdinのpopIn社が発売したモバイルプロジェクターとなっています。
それでは本題のこのモバイルプロジェクターが失敗していると感じる要素を挙げてきたいと思います。

3.1.Nebula Capsuleの後発商品

初代Nebula Capsuleは2018年発売とAladdin Vaseの3年以上前に出ています。
色は違えど形状、スペックから考えるとNebula Capsuleのライバル商品になるものだと思いますが3年も遅れて出た上にスペックで大幅に勝ってるところはありません。
また使用用途がかぶりそうですがAladdin Vaseは屋内で持ち運びできることを売りとしていて野外使用があまり想定されていません。そのため以下のような機能が排除されています。

・バッテリー駆動ではない。
・三脚マウント用のねじ穴がない。
・基本的なコンテンツにWi-Fiが必須。HDMIもワイヤレスのみ。

Nebula Capsuleはこの3点をきれいにクリアしています。屋内で使用するので電源必須、Wi-Fi必須とそれなりの条件が存在します。使用ケースの想定が違うとはいえこの3点が漏れたのは結構痛いと思います。

3.2.プロダクトデザインを売りしすぎた製品

2点目はAladdin Vaseがプロダクトデザインを重視しすぎていることです。テレビやプロジェクターの一番重要な点は映像の描画にあるのに対してこの製品の一番の売りが花瓶に見立てた生活になじむ商品です。
白や黒を基調とした製品が多いプロジェクターの中でこの色は個性ではあると思いますが、逆に言ってみれば基本的に製品を出す側もユーザーも別に今まで白黒以外必要としてこなかった製品だと言えます。
こうなってくるとスペック面で価格面で他社に勝てる要素が欲しいですがあまり見当たらないのが現状です。

食器と一緒にディスプレイ。

気が付きましたか?これコードがつながってないので投影できる状態ではないんです。映像を映してなんぼのプロジェクターを単なる映える製品として普通に売り出してるんですよ…これは本当によくないですね。
このように電源コードをつながずにディスプレイしてるだけの投稿がかなり多いです。プロジェクターってそんな製品だっけ???多くの人が欲しい情報はそうじゃないと思う。

3.3.スタートダッシュ型で終わった売り込み

9月ごろの発表から12月までは怒涛のプロモーションがありました。
予約者の中から週に一人全額キャッシュバックするというもので、応募条件として予約情報と指定のハッシュタグでツイートする物でした。
1000台の先行割引予約ということもあっておそらく数百件のツイートがあったのでこの時点で数百台は売れたのだと思います。しかし…ネットにレビュー記事が無い、Youtubeにもレビュー動画がない公式でフォトコンテストを開いても6ツイートしかされない…と年が明けて結果を見ると散々な状態です。インスタでもやっていたとはいえ合わせても数十人しか参加しておらずおそらく売り上げにつながるようなプロモーションにはなってないと思う。

こんな感じでスタートダッシュは成功したけどあとが付いてこない製品になったのではないかと思ってます。実際にAmazonでのレビュー数もpopIn Aladdin 2が600件超えてるのに対してAladdin Vaseは9件でほとんどがVine先取りプログラムメンバーのレビューです。これは正直今までの製品に比べて売れてるとは言い難いと思います。

発売から3カ月程度なのでなかなか割引もされないのでスタートダッシュほど売れる見込みもないと思います。OS面、価格面で大幅な修正が必要な気がします。

4.まとめ

アラジンユーザーとしてはOS面、アプリケーションの強化をまってます。特にTVerやディズニープラスの対応は大きな問題なので早くしてほしいです。


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