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『デデデデ後章』感想…デデデデはまだ終わってねぇ

※なんかめっちゃ読まれてるので6/3に加筆修正しています。

本投稿はデッドデッドデーモンズデデデデストラクション(以下、デデデデ)のネタバレ含みます。
映画見て無いって人はとりあえずお試しで漫画をどうぞ。

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さて「ガルクラの8話感想書かないと!」とか「トラペジウムの感想を書かないと!」とか思ってたけど、現状どちらも冷静に書けたものではないので割と冷静に書けそうなデデデデの後編の感想を書くことにする。
通勤電車30分で書ける程度にまとめる予定です。


・感想

ネタバレから入ると映画オリジナルEDだったなーみたいな感じ。一応これで終わったのかと…
まぁ、オリジナルEDは後編の告知PVなどのプロモーションでも言われていたことだし覚悟出来てた。原作者がかなり手を入れてるアニメ化でもあるのでこの改変に対してあまりどうこう言うつもりもないし、普通に良かったと思う。
滅茶苦茶改変してオリジナルで終わらせたってよりも、最終巻をほぼほぼオミットした状態って感じになってる。厳密にはいろいろ違うところもあるし、続きが気になるなら12巻を読んでくれ、というか全巻読んでくださいなって感じです。

ちなみに海外で18話構成のTVシリーズとして配信されると報道がされていたのでおそらく完全版なるものがある存在する。
前後編がそれぞれ120分でこれだと約12話分しかない。なので約6話分の追加があると思われる。

良かったシーンはベタにでんぱ組.inc「あした地球がこなごなになっても」が流れたところですね。
あのサービスエリアのシーンは作画のクオリティ、というかキャラのデザインとかデフォルメの雰囲気がちょっと違ってて良い。

前編の物体T(タケコプターみたいなの)で空を飛ぶシーンと同じ感じ。たぶんあの一枚絵は原作者自身の作画かと思う。
前編のあのシーンで流れたのが「あした地球がこなごなになっても」のアレンジ曲だった。

そして後編では海老名SAのスピーカーからイントロが流れてるような演出と共に「あした地球がこなごなになっても」が流れクライマックスを迎える。

歌詞の内容からも書き下ろしっぽさがあるが、この曲は2015年にリリースされた既存曲です。ジャケットイラスト、作詞、ギターはデデデデの作者である浅野いにお先生本人。しかしながらこの曲とデデデデは直接的な関係がない。
でんぱ組と浅野先生はこのときが初タッグだった。


リリース時点では表立っては無関係であったものの、実際はある程度イメージして作れれていた曲だということが後章の舞台挨拶で公表されている。
楽曲のリリース時点では既刊3巻、栗原きほが亡くなったあたりで漫画の最後の展開はあまり見えて無かったと思う。そのなかでこの楽曲が生まれたことには驚きしかない。
世界の終わりが近そうだが、宇宙船には目立った動きがなくほのぼのとした世界。それが3巻の栗原の死によって一気に崩れ、まさに曲名の通り「あした地球がこなごなになっても」的な展開へと進んでいく。
9年経ってこの曲をここぞというときに流すというのを前後編どちらでもやったというのは個人的にすごく良かった。

・配信と映画の話

最後にTVアニメ(配信を含む)と映画の外側の話をしよう。プラットフォームや放送フォーマットの話です。

前述の通り海外では後章の上映開始日の5/24から18話構成に再編集され週1話配信される。途中スキップが無いと仮定して9/20に最終回を迎える。
それまでには日本での配信予定なども見えてくると思うが果たして…今後、大ヒット御礼舞台挨拶とかがあればそのタイミングで発表されるような気がする。

少し他の作品や配信まわりの話もしよう。
TVアニメから続編が劇場版という流れについて、これは今に始まったことではないのだがやはり鬼滅の刃無限列車編のヒットを皮切りにTVアニメ→劇場版という流れは増えているような気もする。ジャンプアニメで言うと呪術廻戦チェンソーマンがそれにあたり、五等分の花嫁も原作のラストは劇場版になった。

また、続編ではなくTVアニメの総集編を劇場でかける流れは明らかに増えてきた。今年はパリピ孔明ぼっち・ざ・ろっく、バンドリのMyGO!!!!!と続く。
物語の大筋は大きく変えず再構築や新規カット、来場特典を売り2ヵ月に1本くらいペースで量産されているような状態で、ヒットアニメにおいては円盤販売が落ち込む中での別の収入源になっているように感じる。

その一方、逆も然りで劇場版を再構築してTVサイズにして配信するケースがここ最近現れた。例えばDisney+で配信されたSANDLANDは映画版に新規カットを追加した本編に加え、その後のストーリーを描く続編が配信された。
このために劇場版とは別のOP/ED楽曲が用意された。
過去の作品だとガンダム THE ORIGINガンダムUCなども劇場特別上映からTVサイズに再編集されて放送されたことからサンライズは結構この手の作品が多いとも言える。


同じくサンライズのコードギアスの新シリーズは3話分を劇場で公開して後に分割してTVサイズで毎週配信という形を取っている。
1章を劇場鑑賞したがOP/EDがそれぞれ3回流れるのには少々煩わしさを感じた。

話をデデデデに戻します。
何かちょっと調べたら1話が原作12巻の冒頭から始まるみたいな海外からの投稿があった。構成自体がかなり変わってるっぽい…毎週木曜配信なのでちょっとは猶予があるが大きなネタバレが拡散される前に早く日本でも見れるようにしてくれ……デデデデは配信話数の多さから新規カット、描かれなかった最終巻、またその先を描く完全版的なものになると思のでSANDLANDのように劇場版を拡張する形になるのだと思う。

物語の性質上、タイムトラベルに似た時系列のシフトが存在するので漫画版、劇場版、配信版でそれぞれ違った世界線のマルチエンディングになる可能性もある。

海外配信の最終回の9/20の10日後の9/30に漫画の完全版が出るところを見ると実はこっちにも違う世界線のサプライズ最終回を仕込んできている可能性もあったりと…勝手に予想してます。

いいから、続きを見せるんだ…デデデデはまだ終わってないよ

以上

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