北海道の2024年花粉事情やアレルギー要因について~薬剤師バイヤーが花粉症に悩む皆さんへアドバイス!~
こんにちは。
株式会社サッポロドラッグストアーで、薬剤師バイヤーとして勤務をしている小島です。
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3月の北海道はまだまだ雪も多くて、寒いですね!
本格的な春を迎えるまでにもうひと雪ありそうですが…道路が見えてきたり、暗くなるのが遅くなってきたりなど春が近づいている感じがします。
そんな北海道でも雪解け時期の粉塵などにより、鼻や眼を中心としたアレルギー症状を訴える方が増えてきます。それが落ち着いた後に急増するのが、北海道特有の花粉などが起因の、目鼻を中心としたアレルギー症状です。
今回は、そんな北海道の花粉事情をご紹介できたらなと思います。
花粉症の症状が出やすい道産子の皆さんはもちろん、春から北海道で生活をする!という方も注目の内容です!
今年の北海道花粉飛散予測は…前年比630%!
630%!?なんで!?と驚く方も多いと思いますが、今年の花粉飛散量が多いと言われる主な理由は
昨年夏が花芽の形成に好条件な『高温・多湿・少雨』が揃ったから
昨年春の花粉飛散量が少なかったから
今年春の気温も高く、雪解けが早い予報が出ているから
昨年は北海道も記録的な猛暑でとても暑かったですが、花粉の飛散量は『前年夏の気象条件』の影響が大きいと言われています。また、前年が少ないと翌年は多いという傾向も相まっていますね。
ちなみに、630%は飛散量が少なかった前年比となりますので、例年比だと230%になります。(それでも多いですが・・・)
北海道の花粉の種類と飛散時期
北海道の花粉の代表といえば【シラカバ】です。
【ブタクサ】もよく聞きますが、夏から秋にかけての花粉です。なお、本州ではおなじみの【スギ】や【ヒノキ】は北海道にはほんどありません。
例年花粉飛散量のピークは4月下旬から5月中旬のゴールデンウィーク明け頃ですが、その前に雪解け時期の粉塵や寒暖差によってアレルギー症状が出てしまい、薬をお求めになられる方が一時的に増えます。
なので、北海道は花粉の時期が遅いからまだ準備しなくても大丈夫!というわけでもないんです。
アレルギー薬と効果的な使用方法
春にアレルギー症状が出やすい方は、症状が出てから対策をするのではなくお薬を用意しておくなど準備ができるので、ピークを迎える前に可能なものから揃えてみてください。
『鼻アレルギー診療ガイドライン』によると、花粉の薬は花粉の飛散がはじまる1~2週間前からの治療開始が推奨されています。
症状の発症を遅らせたり、症状が治まるのを早める効果が期待できます。
花粉飛散ピーク時の症状を軽くする効果が期待できます。
内服薬や点鼻薬などの薬の使用頻度を少なくできる可能性があります。
おすすめの市販薬
市販のアレルギー薬でおすすめなのは、現在主流になりつつある『第二世代の抗ヒスタミン薬』です。
【1日2回で効果が持続する】【眠くなりにくい】【口が乾きにくい】などの特徴があり、アレルギー薬を飲むと心配になる眠気などの副作用が少ないことでも知られています。集中力に影響しにくいものが良いですよね。
また、症状が辛い方は点鼻薬の併用もお勧めです。
抗アレルギー剤と点鼻薬はおおむね併用が可能ですが、お薬ですので必ず用法容量を守ってご使用ください。
最後に
今回は北海道の今年の花粉飛散予測とサツドラで購入できるアレルギー薬をご紹介しました。
コロナやインフルエンザなどの発熱性疾患により医療機関が混雑している状況も続いておりますので、まずはサツドラへ足を運んでいただき、薬剤師や登録販売者にご相談頂ければと思います。お求め安い価格の信頼できるジェネリック医薬品もご紹介できると思います。
今はセルフメディケーションの時代で、軽い症状の場合はご自身でお薬を購入して治療する方も増えていると思いますが、合併症をお持ちの方や治療を始めてもなかなか改善が見られない方は、医療機関への受診を推奨いたします。
春は花粉症の方にはつらい時期…とも言えると思いますが、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回の記事もお楽しみに。