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FGO算数講座(3):スター発生の恩恵を数値化しよう

スマートフォンゲーム「Fate/Grand Order」(以下、FGO)のクリティカルスターについて以前某所に寄稿した内容を数回に渡って供養する。

連載目次

FGO算数講座(1):スター発生率アップから学ぶパーセントポイント
FGO算数講座(2):スター獲得の恩恵を数値化しよう
FGO算数講座(3):スター発生の恩恵を数値化しよう(本記事)
FGO算数講座(4):コード:グリッター考察
FGO算数講座(5):スター最低保証に意味はあるのか?

スター発生率100%あたりの性能

スター発生率アップの効果は他のほとんどの変数から独立した足し算であり、その効果量はHit数とスター発生率の掛け算のみで表すことができる。

Hit数は1枚のコマンドカードあたりの攻撃回数のことで、サーヴァントのカード種類毎に個別に設定されている。1枚のコマンドカードによる攻撃でダメージ値がポップアップする回数がHit数となる。Hit数の多い攻撃ほどスター発生率アップの効果量が増えることになる。

前回の考察では「スター1個獲得」=「通常攻撃1回の攻撃力とNP獲得量を6%アップ」と書いた。スター発生率100%で1Hitにつきスター1個を獲得できることから、「スター発生率100%あたり通常攻撃1回の攻撃力とNP獲得量を6%*Hit数アップ」とみなすことができる。

変数が多くてややこしいので実例を見ていこう。

黄金のたれ

最初期の有名星出しコンボが「ギルガメッシュ(弓)」(QABがいずれも5Hit、EXは8Hit)+「優雅たれ(限凸)」(自身のスター発生率を30%アップする)の通称「黄金のたれ」だ。これを攻撃力とNP獲得量アップに換算すると、QABは9%相当、EXは14.4%相当になる。相性は最高だが、性能としては★4礼装相当以下といったところで、礼装のラインナップが充実した今となっては積極的に選ぶ理由に欠ける。

スター獲得目的ではのちに登場した「毎ターンスター3個獲得状態を付与する」効果を持つ★4礼装の方が優位な場面がほとんどで、3ターン中に5枚配られるギルガメッシュのコマンドカードを漏れなく選び、かつEX攻撃を3ターンに1回以上発生させた場合のみ「優雅たれ」の期待値がスター3個を上回る。

無限の剣製

例えばエミヤ(弓)が鷹の眼 B+ Lv.10(スター発生率100%)バフ状態で宝具「無限の剣製」(アンリミテッドブレイドワークス)を撃った場合、敵1体につき10Hit、敵3体なら30Hitで、次ターン通常攻撃1回の攻撃力とNP獲得量を180%アップするに等しい。

死にスキルと言われる千里眼のスター発生率が30%程度なのは、攻撃力とNP獲得量の上昇値を50〜60%アップに抑えようと逆算した結果なのだろう。

コード:グリッター

コマンドコード「グリッター」ついては長くなるので次回の考察とする。

※本記事は2019年1月時点の情報を元に執筆されているため、現在の状況とは異なる場合があります。