酒さと口内細菌との関係
こんにちは。
先日、歯医者から定期検診の手紙が来ました。
いつもは「歯も痛くなってないし、まだいいかな」なんて気持ちでいるのですが、
今回は何となく早めに診てもらうかと検診へ。
「この赤ら顔をみたら歯医者さんはどう思うかな」なんて心の中で考えながら、少し憂鬱な気持ちで向かいました。
検診の結果は虫歯はなしとのこと。
しかし、歯間に結構汚れが溜まっているらしく、歯茎も刺激すると出血しやすくなっているとのこと。
歯周病になる前に歯磨きだけでなく、歯間ブラシで汚れを落としてくださいねとアドバイスいただきました。
ふと思ったのですが、今回酒さと歯周病の関係はあるか調べてみると、関係はあるというではありませんか。
酒さと口内細菌との関係
以下
【勤務医のための歯科医院紹介サイト】参照
『酒さの原因は、いまだ特定されてはいませんが、免疫系の異常ではないかという考え方があります。
その視点で、歯周病の原因菌など、口腔内細菌が関連している可能性が指摘されているのです。
もともと口腔内には、細菌がたくさん存在しています。その細菌数たるや、トイレの水の中の細菌数よりも多いと言われるくらいです。
つまり、口腔内では、日々免疫系が口腔内細菌と戦っているわけです。
ところが、口腔内をきれいに保っていないと、たちまち不衛生になり、口腔内細菌が増えてきます。
免疫系は直ちに反応してくれるのですが、日常的に口腔内が不潔な状態が継続するようになってくると、免疫系細胞が常に活動している状態になり、免疫系のシステムが過剰な反応をきたすようになります。
その結果、白血球などの免疫細胞を過剰に活性化させ、炎症反応を引き起こすようになります。
免疫系の働きが過剰になって起こる炎症反応は、口腔内に現れるだけではありません。全身のどの部位に起こってもおかしくありません。
その症状が現れた部位が顔面や頭部のときに、酒さとして発症していると考える臨床家もいます。
酒さを引き起こしている誘因のひとつが口腔内細菌ではないかと考えられている背景には、このような考え方があるのです。
近年、歯周病ケアや口腔ケアを通じて、口腔内細菌を減らすと、それに伴って酒さが改善してきた症例が認められるようになってきました。
現在は難治性の疾患ですが、歯科的なアプローチで改善できる可能性が示されたわけです。
酒さは皮膚疾患であり、歯科疾患ではないのですが、歯周病治療という歯科医師にとってはごくありふれた歯科治療をすることによって、歯科医師が、難治性の疾患の治療に貢献できるかもしれないのです。
そう遠くない将来、酒さの患者さんに対して、皮膚科の医師から「歯医者に行って、お口のケアをうけたらどうですか?歯周病治療はきちんと受けていますか?」と、歯科受診を勧められるようになるかもしれませんね』
詳しくはこちらから⤵︎
私は仕事柄、ずっとマスクを着用しています。
仕事が終わり、マスクをとってみると黄色い膿腫が増えてたりするんです。
黄色いということは細菌と戦っている証拠。
マスク内で口内細菌が増殖し、バリア機能の弱い肌の部分が荒れてしまうのかなと感じました。
日常でやれることとしては
歯医者の受診
まず虫歯はないか、歯周病ではないかを診てもらいましょう。
治療や口腔ケアをして口の中を一度リセットすることが大切です。
歯医者に通い始めると一度で終わらないことも多く、行くのが億劫になる方もいるでしょうが、酒さを良くするという期待を込めて行ってみましょう。
歯磨き、歯間ブラシ
歯医者に行って口腔内の状態を良くしてもらったとしても、日々の口腔ケアを怠ってはまた元に戻ってしまいます。
正しい歯磨きの方法、日々の歯間ブラシをめんどくさがらず頑張って行いましょう。
歯茎の間に汚れが溜まると歯周病になるので、歯ブラシは歯と歯茎の間を少し歯ブラシを押し付けて、細かく動かすように心がけましょう。
食事はよく噛んで食べる
よく噛んで食べるということは食べ物を細かく噛み砕くだけではありません。
咀嚼することで、唾液がたくさん出るので口の中を清潔に保ってくれます。
その他、食べ物がしっかり細かく、柔らかくなるので胃腸にも良いとされています。
唾液分泌体操
先程も説明したように唾液は口腔内を清潔に保ってくれる大切なもの。
その唾液はどこから出るのでしょうか。
それは唾液腺です。
人間には大きな唾液腺が三つあります。
耳下腺
顎下腺
舌下腺
以下 SillHa 参照
唾液腺マッサージは、耳下腺・顎下腺・舌下腺の3ヵ所をマッサージします。食事前やオーラルケアの前に行うのがおすすめです。
【耳下腺のマッサージ】
耳下腺は酸味のあるものを想像したときに、唾液が出る場所です。
<マッサージ方法>
耳たぶ前の上奥歯の近くに人差し指から小指まで4本の指を当てて、円を描くように前へ向かって優しくマッサージします。5~10回を目安に繰り返し行ってください。
【顎下腺のマッサージ】
唾液の65パーセントがこの顎下腺から分泌されます。
<マッサージ方法>
顎骨の内側にあるやわらかい部分に、人差し指から小指まで4本の指を当てます。顎から耳の下まで、指の腹で優しく押していきましょう。こちらも、5~10回を目安に行ってください。
【舌下腺のマッサージ】
ネバネバ唾液が多く分泌されるのが舌下腺です。
<マッサージ方法>
顎先の手前にある舌の付け根を押し、耳下腺に刺激を与えます。両親指の腹を使って、顎下のやわらかい部分をグッと押し上げてください。このときに舌を持ち上げるように押すのがポイントです。これを5~10回繰り返し行いましょう。
なんで酒さが一向に治らないんだろうと悩んでいる方もいるかと思います。
もしかしたら、口腔内の細菌が治りを遅くしているかもしれません。
日々の口腔ケアと共に、酒さにもアプローチをしていきましょう。
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