張家界〜中国の会社の社員旅行とは〜③
3日目。
ホテルの朝ごはんは昨日と全く同じラインナップだった。今日は米粉(米の粉末ではない 米製の麺)を食べてみた。
同じ米粉という名前でも、汕頭のと太さが違う。ここのは丸くてやや細め。汕頭は平べったい太め。そして、これ辛いけど味が無い。
同僚からは「俺帰ったら潮汕菜食うんだ」と、フラグみたいな発言が聞こえてくる。
金鞭渓
今日もバスに揺られてドナドナ。張家界、基本的に車が無いと移動できない。メトロとか無いかんね。
着いた広場では、朝9時くらいだけどもう人が結構いた。
おそらくこの団体も社員旅行。中国だからなのか、弊社もこういう横断幕みたいなの今回の旅行に持ってきてて、ことある毎に集合写真でこう広げる。素材は薄手の生地で持ち運びに便利になってるっぽい。
写真を撮る時は日本だと「ハイチーズ」だけど、中国は、
「スイカは甘い〜?(西瓜甜不甜〜?)」
「あまーい(甜 tian)」
という掛け声がある。口の形がイーで笑顔になるから。
私「しょっぱい(咸 xian)でも同じなのでは?(めんどくさ日本人)」
同僚「スイカは甘いです」
その後、他バージョンで「○○は辛い〜?(辣不辣〜?)」「カラーい(辣 la)」もあった。
私「laは口がaで笑顔ではないのでは?(めんどくさ日本人)」
同僚「()」
てくてく歩くと、自然公園の入り口が。
あ! 猿だ!
人が歩いてるところに普通に現れる。人を襲うまではしないけど、食べ物をくれることを知ってるのね。
中国人、野生動物に餌やっちゃいけないという認識が甘く、喜んで自分の食べ物投げてわけてる…。あー良くない…。こういうとこも、年数かけて理解していくようになるんだろか。
またロープウェイで山の上へ。
私は同僚とたまたま2人で、向かいにはカップル1組。彼女の方が「高くてこわいこわい」言ってて、オッ、彼氏に甘えるぶりっ子かァ〜?と思ってたら、「ううう〜コワイよォ〜〜〜」と、涙ポロポロこぼし始めた。ゴメン、マジのやつだった。か、かわいい…。
写真見てもわかるように、彼にピッタリ寄って掴まってる。その方が重心安定しないのでは…とも思うけど…。静かになだめる彼。
同僚「ほら、下見ないで上を見て」
私「アアーン ガンバレ モウ ツイタツイタ」
日々、当たり前のように絶景見てると、絶景のサブスクみたいなかんじになってくる。
みんな、猿を見て「ホウズ!」と言ってて、それが中国語の「猿」なんだなと学ぶ。「猴子」なんすね 「喉」みたいな漢字
ここの一階に、何やらつぶつぶ屋さんがあって、同僚らが真剣に選んでいる。
これ何?と訊くと、「自分の名前を探して腕輪にします」と。数珠みたいなもんかな
私「こんなにあって探し出せるの??」
同僚「店の人は、言ってくれれば探せると言っています 笑」 自分は漢字の場所把握してるんすね
買った同僚は、子どもへのお土産だと言っていた。神社でおまもりお土産に買うようなかんじかな いいね
中国っぽい、装飾的な紐編みをチミチミしてって、長さを調節してる。
私「へー、さすが中国の人はこういうのできるんだね」
同僚「彼女が特別です。みんなできません 笑」
さっきのカップルの彼女は、無事降りられたんだろうか…。
そして昼ごはん
大体毎回おんなじかんじ。黄色いのは大根いて、その右の鍋は玉ねぎやら肉やらの炒め。この二つの鍋が火にかかってること多い。
食後はまた別の場所へ
黄石寨
ここは川に降りられるけど岩が多いので、サンダルで来るといいです。デッカいアメンボとか小さい魚とかたくさんいた。
涼んだ後でバスに戻ると、何か配られる。
どうやらこれを試食して、欲しかったらガイドから買う、という形式らしい。へーえ
結構買ってる人いた。普通なのかな。中国、大家族で住んでる場合が多いので、買う量も多くなりがち。
マージンどんくらいなのか、店より高くなったりはしないのかな?と思うけど、どうなんだろ
街中散策
その後、街に戻ってから行きたい人らでお茶屋さんへ。はいはい行きたい行きたい
張家界のお茶は、黒茶がメインらしい。それと、苺茶というのが。
張家界は中国の中でも長生き地域だそうで、その秘訣がこのお茶だと店の人は言う。
一杯飲んで、ブエッ!! 苦っが!! なんだこれ、茶って言えるの?? 舌がギュッと縮むかんじが。
ただ、二杯目からは不思議と味が変わってほんのり甘味が。調べると、張家界でしか生産していないものらしい。
茶葉屋のお茶って良いもの置いてるけど、私はビギナーなのでそこまでいいのでなくていいかな、後で他のとこも見てみようと。この店で特に高い高級黒茶は、日本円で2万円くらいのものがあった。どういう人が飲むんだろうね…。
なんだかんだでもう晩ごはん。
したら今回、同僚数名が「晩ごはん参加しない」とボイコット。連日の湖南料理が口に合わなかったようで…。にしても、日本だったら参加した後でなんか食べに行く、とかするけど、中国のこのかんじ…。中国人が特にこだわる「メンツ」的にはOKなんだろうか。つっても、よそに食べに行っても大体湖南料理だと思うけど…。
たまたま男性陣のテーブルになり、人も少ないからガイドさんも一緒に食べようよと同僚が誘って、酒も。中国名物白酒。
汕頭は、実は北に比べるとあんまり飲酒地域ではなく、同僚も飲まない人が多い。そもそもうちは社長が下戸。なので、白酒合戦みたいなのになることはまず無い。故に、未だに白酒量の自分の限界を知らない。ここではショットサイズで2〜3杯をチビチビ。知らないままでいいか…。
帰路、温泉の文字を見つける。同僚らはバスタブ無いの普通で興味無いだろうけど、中国で風呂に浸かれるのは貴重…。温泉宿あるならそうしてほしかった…。
同室のLさんは同僚女子らと夜食へ。ずっと歳上と一緒でも気が詰まるでしょう。行ってこい行ってこい
私は1人で散策へ。この時を待っていた。
観光地しすぎているところよりも地元感のある方へ。小さい店の一角に茶コーナーがあった。
「オデ クロチャ タメシタイ」と試飲させてもらう。
その場で飲み比べると、値段の違いでの味の違いがわかりやすい。「少ないのがいい」と言っても、0.5kg単位なことが多い。黒茶は茶葉を固めている性質上か、汕頭と違って細かい量り売りをしていないっぽい。半分の0.25kgと言っても無いと言われてしまった。しゃあないのでズッと重みのある0.5kgのを。なんだかんだで茶って100〜200元(2000〜4000円くらい)が相場で高いんですよね
店先に、安い苺茶もあった。100元で3本とある。
私「オオスギルー 2コ ヤスクシテー」
店「えー、3コだよ いくらくらいがいいの?」
私「(1個30元ちょいとして…)2コ 65元」
店「わかった、いいよ60元で!」
どうやら、私の発音が悪くて、60元だと思われたっぽい。
後でLさんに事の経緯を話すと、「100元3つのより安いですね」と。あっ確かに…。
あと、これ心ときめいた。サンドバッグみたいな袋に数kg分の茶葉が入っている。
ちゃんと肩紐ついてるのが良い。1kg買うのも多いっつってるくらいなので、一生かけても飲みきれない気がする。
他の店も見てみましょう
木の皮そのままデカいのベロッと売ってる。鹿に食わすんか
どうやら漢方のなんからしい。
そんなにみんな飲むんだな…。すごい
歩いてたらクラフトビール屋見つけた。民泊の一角みたい。今回の旅行でビール全然飲んでいない。
絶景の山で、急にドローン飛ばしたくなっても大丈夫。買えます。
4日目は帰路日
空港へ。結局毎日山登ってたな…。
帰りの便のチェックインで、また名前を中国語読み登録されてる問題で引っかかった。今回は登録した総務の本人が近くにいたので、パスポートはアルファベット表記、中国語はダメ、と伝えると、「あー…。」とダルそう。テメェ…。勿論ごめんなさいは言わない。うふふっ、イラァ…。
ちなみに気温差。張家界の方が山間部なのに暑い。
汕頭に戻ってきちゃった…けど、旅行はまだ終わらない。
長い社員旅行記はここまで。
ご拝読謝謝!
〜次回、『汕頭旅行記7 -1泊2日の24時間観光①-』へつづく〜
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