声が小さいのを触れられると嫌な話

生まれつきかどうなのかわからないけれど、私は声が小さい。バイトや学校、様々な場面で相手に迷惑がかかることもあり、困るのは自分ではなく話される相手であることも重々承知なうえで、めちゃめちゃ自分も嫌な特性だと思っている。話していても、あ、これ相手に聞こえているのかなという考えが頭の何割かを占めることも多々あるし、バイト先では(今もだけど)よく注意される。また別で書こうかと思うけれど、体内のエネルギーが人より少ないんだと思う。聞こえなかったときに聞こえない不快さ全開な顔をされると、その人は想像もしていないくらい傷つく。反射的に、本当に嫌そうな顔をされる。バイト始めたての頃は、何度も客に怒られた。怒られたというか独り言のように声が小さいんだよと言われる。悪意はなくとも、「なんて言ってるかわからない」とこちらを見ずにただそれだけを言われるのも傷つく。きちんと言ってほしい。もう一回とか、何ですか?とか。「声が小さい」と言わなくてもよくない?と思ってしまう。「声が小さい」と言われると、自分が一生懸命話したことが相手には届いていないという恐怖を感じる。ある日バイト先で、声が小さいのでもうちょっと大きくと、真正面から指摘をされることがあり、その時は泣きそうになった。声が小さいんだ…という事実を突きつけられたことと、しっかりと面を向って言ってくれたありがたさの両方に。(何年も前の、高校生とかのことだけど)バイト先の店長とかに言われる「声が小さいから直して」とかの真正面からの指摘だと、そもそも全うな意見なので気を付ければならないと思い傷つかない。
大人になるにつれて昔よりは克服したつもりでいた。しかし今日、就職の話題で「○○さん声小さいけど面接で話通った?」とを聞かれた。その時迷惑をかけたでもなく、何かの指摘でもなく、普段から声が小さいことの皮肉なのかと思うと嫌だった。声が小さいことを事実として、それを本人に伝えてもいいと思われたことも嫌だった。というかある程度打ち明けてる仲なら流せるが、そうでもなかったのでずっと心に残りたぶん数日はそうでもなかったその人のことを嫌いに感じると思う。勝手ですいません。こちらの声が小さいせいなのに。


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