義母、どうしたらいい?お年寄りとの価値観の違い

またも久々の更新になってしまいました。春先は毎年桜の美しさと反比例して気分が落ちる😔🌸。色々考えると書けなくなるからサッと書きます!

ここ数ヶ月の出来事..新しいパート先決まりました。コロナ禍中の職探し、不安だったわりにはあっさりと..。仕事も比較的楽で安定していてラッキーなんだけど..気持ちが沈む。原因は周りが親と同じくらいの高齢者ばかりで毎日がどうしても楽しくない😨。もちろんこのご時勢で掴んだ好条件、そんなつまらない理由で辞めるつもりは無い。ただ老人達がキャッキャしてるノリは独特で、見てるとどうしても空虚な気持ちになってしまう。70越えてフルタイムで働けるような人は基本ポジティブでだいたい"自分大好き!"という感じだ。聞いてもないのに自分語りがすごいから殆どのメンバーの略歴を覚えてしまった。皆生まれた時からお話スタートだからね😨兄弟は何人、家は○県の何処で間取りはこう、子供は何人で孫の就職先は何処そこ...。あの、こちらからは一切聞いてないんですけど..😨。

前回の職場と真逆...高校生や専門学生の青春真っ盛りなノリも疎外感あったけどこっちもキツイ。陰険で意地悪な人が居ないだけラッキーなのはわかってる。だけど実に義母さんと似た感じのおばあちゃんが多く..ある意味この年代のステレオタイプなのだと思う。

義母さんもとにかく自分語りが多い。今は一人暮らししてるから尚更、会えば堰を切ったように話し出す。○日には同窓会があった、○日には町会の人とバスをチャーターして日帰り温泉に行った、○日には仲良しのヘルパーさんと小旅行してきた..といった具合でジッとしている事が全く無い。小旅行も何も義母さんのお金なんだから好きにすればいいのだが少しは年齢の事も考えてほしい。旅先で何かあったら老人同士どうするつもりなのか。本人は「お礼のラインしたいけどこの可愛いマーク?モカさんがいつも送ってくれるやつ..(ラインスタンプの事)私も欲しいわ。どうしたらいいの?」とマイペース。決済が必要とか基本操作は何度説明してもわからない。クレジットカードのナンバーや暗証番号など80代には敷居が高い。自分で管理出来ない物には手を出さない方がいいんじゃないかと思うのだが..。

便利で楽しい誘惑が多い現代社会、私だっていいなーと思う事たくさんあるよ。でもやらない。電子マネーもアプリもゲームも実は小さな契約だから。自分いわばもう終活期に入ってると思う..風呂敷を広げたくない、若い頃より理解力も記憶力も落ちているし。そして一番そういう気持ちになるのは義母さんを見ている時なのである。

義母さんはとにかく「自分はちゃんとやって来たし今もやるべき事をやっている」という自負が強い。特に人付き合いの義理を欠かした事が無いのが自慢だ。今から数十年前、私と主人が結婚して初めて会った頃からそうだった。義母は「私は人との交流を何より大切にするから家の掃除等は後回しにする!」と宣言した。私はその頃からちょっと「?」と思っていた。家事などはめいめいが自分のためにやる活動でおろそかにする事を宣言するのも変わってるな..と思った。ちなみに実母は神経質で私の実家はピカピカだ。私は母ほどはちゃんと出来ないがキッチンや洗面所等の水回りだけは綺麗じゃないと気持ちが悪い。

だから義実家に泊まるのは正直苦痛だった。いつでも汚い洗面所にトイレ、いつ取り替えたかわからないタオル..旦那が大丈夫なのがすごい。産まれた家だからしょうがないね。私が掃除するほどの距離感じゃ無いし、義母は本当にどんな時でも人付き合いに夢中だった。

そうして数十年、義父も亡くなりお友達や近所の人もだいぶ減った。義父の葬儀の遺影を一緒に選んでほしいと言われて仰天、旅行写真が100枚以上、いつの間に義父母は友達と日本中を隈無く旅行していた。合成したようなお決まりの観光地と団体旅行特有の大部屋の食事風景。昭和の旅行ブームの頃か、会議室のようなテーブルにパイプ椅子でひしめき合って懐石料理を食べている、どこでも同じように..。これ一体いくらかかったんだろう?

お葬式も義母の気が済むようにやり墓も用意してあった。先日墓参りに行った時義母はポツリと言った「仲良しの○○さんね、自然葬の価格が手頃な墓地買ったんだって。お母さんも知ってさえいればそっちにしたのに、知らなかったばかりにこんな高いお墓買っちゃって..」

"??"  知らなかった??えー..毎日あれだけ人と会って新聞もテレビも見てるのに?私は困惑した。そして...聞きたくなかった。本人がそうしたいと思っているなら仕方ない、気が済むようにしてもらうしかないと思っていたのに。そして義母は引き続き言った。「まぁ、あんた達に残せるから良かったけどね!私の家も私が死んだらあげれるもんね、まだ住めるからもったいないでしょ!」えぇ...😨そんな 墓参りのどさくさに紛れて..義母は「とにかくあんた達は体を大事にして長生きしてくれないと困っちゃうわ」と明るく笑った。

それ以来気持ちが晴れない。毎日一生懸命掃除して、それでも老朽化したならまだしも全然掃除しなかったのである。墓や旅行に何千万とかけたのに家には無頓着だった。そんな物件をもらったって私達だって年をとっているのに..。

今私は自分の小さな賃貸アパートで気持ち良く暮らしている。旅行など大きな出費の伴う趣味は無く、毎日ただ生活して一週に一度くらいネッフリで映画を観れば十分だ。墓だって、自分達は灰塵になるだけで気持ちは残せない、孫も居ないのに..。

高齢化社会の根本にある問題にぶつかって苦しい。全く価値観の違う田舎者の親の心を傷つけたくない。だけど私達にももうパワーが無い..。我々世代はそうした親を見てるから自然とドライになるだろう。今は過渡期だ。

それにしても...優しいようで"自分大好き"を押し付けてくる老人達が憂鬱。気持ち、気持ち..何がそんなに大切なのかわからない。自分の気持ちと現実問題をごちゃ混ぜにしている。私はできる事なら誰の負担にもならず消えたい、そんな事言っても都合良く煙のように消えたりは出来ないのはわかってる。誰かの世話になったとしても最小限で済ませたい。お喋り押し付け老人にだけはなりたくない。



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