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女オタクが最高に面白かったゲーム5選 2021

2021年は個人的に大大大当たり年。ゲーマー人生でもこんなに充実した一年はほぼ無かったほど遊ぶゲーム全てが面白かった。凡庸な言葉を使用するとほぼ全て神ゲー。
自分を振り返る意味でも5選を紹介したい。

ジャックジャンヌ


 発表から数年音沙汰のなかった大作が発売にこぎ着けた。ファンが死ぬほど待ったゲームはその積み重ねた期待に応えられないものだけれど、ジャックジャンヌは違う。お釣りが来たあげく、貰った抽選券でハワイ旅行を当てたレベル。
 15歳やそこらの子たちが揃うと何が起きるか?そうだね、未熟さ故の人間ドラマだね。しかしながら倫理観も相手を思いやる優しさも自己への客観性すらも物語開始当時から持っている登場人物達なので、未熟さに苛立つことはほとんどない。恋愛物語というよりも、仲間たちとの友情を築いていく過程で自己肯定感を育て、自分の未来を考えることができるようになっていく少年少女たちの成長物語なのだ。「恋愛」も「友情」も一つの人間関係のカタチでしかない。ひとつひとつの絆が彼らを大きく成長させていく。
 糖度も(CEROはBが心地よい私には)ほどよく、とりわけ睦実介はCPものに求めているものを全て揃えたドンピシャ男で本当によかった。でも一番好きなルートは美ツ騎。感情移入のあまり3年生に卒業してほしくなくて、美ツ騎と一緒に何度も泣いた。
 とてもとてもあのブロッコリーから出たゲームとは思えない出来であるし、今後ここまで人間ドラマに焦点を当てた乙女ゲーも発売されないであろう。
「JJが初乙女ゲなんです~!」という諸君はある意味不幸とも思えてしまう、唯一無二の作品です。

スロウ・ダメージ


 六年前のあの頃元気にボブゲをやっていた同志たち、今も同人問わずボブゲを買い続けている同志たち、スロダメがようやく発売されたぞ!!!それだけでお祭り状態なのにあまりにも出来の良いゲームだったのでTLが騒然としていた。
 キラルブランドの良さって、淵井先生と原画イラストレーターの先生の描きたいもの(性癖)の融合からの爆発だと思っていて。淫靡で猥雑なのにどこか生活感のある淵井先生の世界観と、トワくんの刹那的な儚さの奥底にある消えやしない生命力を表現できる外郎先生のすごさをコンプ後にしみじみ感じ入りました。トワくんって直ぐに生きることを諦めようとするけれど、極限に置かれた時に生きる力やその希望を攻略キャラに振りまくことができる。キラル主人公のいいところですね。また本作もちゃんと路地裏で〇〇〇されていました。
 あとは物語の謎を解いていくサスペンス物として出来が良かった。ネタバレ無しでプレイしてほしさある。好きなCPはレイトワかな、でもキラルにありがちで全CP好きです。

ときめきメモリアル girl's side 4th heart


 十数年以来の新作なのに、プレイ感は旧作とほとんど変わらず令和の乙女ゲーにアップデートされたという神ゲー。発売してくれて本当にありがとう、発売後1ヶ月は生活が壊れるんじゃないかってぐらいハマりました。
 GSはプレイヤーを男の子に”恋をさせる”ことに全力を尽くしているシリーズなので、本当に本当に男の子に恋をしてしまう。朝起きて鏡の前で身だしなみを整えているときに彼を思い出し、電車に乗るときにふとこの満員電車で彼はどう過ごすだろうかと考え、仕事で忙殺されているのに脳裏に昨日の彼とのイベントがよぎって……等々、もう本当に男の子一色にされる。具体的に言うと柊夜ノ介に全てを染め上げられた。寝ても覚めても柊くんのことを考えて悶々としていた。これを恋と呼ばずして!夜ノ介くんの気遣いのできるところ、成育歴に違えずしたたかなところ、15の肩に背負うには惨い大役、でも勤め上げようと努力するメンタルの強さ、お茶目なところ。全部好き。
 なにがすごいってこのゲームは全キャラクターが魅力的で、今日も日本では私と同じように彼に恋焦がれて枕を濡らす乙女たちがたくさんいるってことよ。女性ホルモンを出したい人、人生へのモチベーションにブーストをかけたい人、GSシリーズが好きな人はやるべきゲーム。

ファイナルファンタジーXIV 暁月の終焉


 一般向けのゲームであるが、どうしても語らせてほしい。率直に申し上げると歴代FFシリーズの中でも屈指にシナリオが良かった。常に物語がクライマックスなので「まだLV84!!?物語が中盤だなんて嘘だろ!?!?」と何度も驚愕した。
 世の中には教養に富んだ&含蓄のある&8年の思いを込めたレビューが多くあり、今年のGWから始めたニワカの私には土俵にあがることすら許されないと思われる。でもガレマルドのあたりの、頭をぶん殴られるようなパンチの効いたエピソードがとても好き。平和ボケしているヒカセンやプレイヤーたちに”相互理解の拒絶”を突き付けられる。しかしアルフィノ達は諦めずに地道に種を植え、水をやりつづけ、花を咲かせる。第一世界の救世の主になった時と同じように、目の前のことから問題を片づけていく。とても好きだった。また紅蓮でやりたかったことを改良して盛り込んできたんだなあと。
 また”生きる意味とは”という問題提起に一つの答えを出す作品でもあって、クリエイターとして描き切るには重すぎるテーマなのだけれど説得力を持って回答を提示したところに感動した。FFシリーズの中でもメッセージ性があまりに強いと感じた。圧倒的な暴力に災害に理不尽にも巻き込まれたとしても、生きようね、という物語。多分、節目の折々にこの物語を思い出すんじゃないかと思う。とても挑戦的な作品を世の中に出してくれてありがとう、FF14チームのみなさん……。あと乙女ゲオタクとしては同行クエでニャンとミコッテのあの人とほのかな甘い空気を吸えてよかったです。

月姫リメイク FGO第二部6章 妖精円卓領域アヴァロン・ルフェ


 奈須きのこという天才よ。とりわけアヴァロン・ルフェでのオベロンとキャスターアルトリアの心理描写の完成度の高さに気分が悪くなった。期待をかけられる側の心地よさ葛藤苛立ちを描けるものなのか?きのこの人生が心配になりました。長生きして。
 月姫リメイク、あまりに面白かった。往年の名作のリメイクとしてふさわしい出来だと思われる。アルクの「大好き」のシーンはあまりの美しさにボロボロ泣いた。綺麗なものを見て涙を流すという体験をさせてくれてありがとう。シクパでの聖川真斗くんを生で初めて見た時に同じ涙を流した以来よ。あと曲があまりにいい。生命線、ジュブナイル、Believer、本当に好き。だからこそ月の裏側編も早く出して。

他にもテイルズオブアライズ、バディミッションBOND、真V、金色のコルダスターライトオーケストラ、ロストジャッジメント、バイオハザードヴィレッジ、サイバーパンク2077、などなどどれも本当に面白かった。
2022年も楽しくゲームができますように



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